防犯カメラと画面

IDやパスワードが設定されていない世界中にある防犯カメラの映像が、「インターネット上で生中継されている」という。
日本のカメラだけでも、およそ6,000台以上の映像が”リアルタイム”で映し出されているのだ。

あなたは、この報道を見て何を思いましたか?

セキュリティー専門家によると、
不正アクセスというのは、防犯カメラの映像からも充分にあり得る」のだそうです。

たとえば、スマートフォンのロックをはずす時にパスワードを入力する。
同じように、インターネット上のサービスや銀行にログインする時もIDやパスワードを入力するでしょう。

『どのような入力画面で、どのような指の動きをしているのか』
これらを見られてしまえば、”不正アクセスは誰にでも簡単に出来てしまう”と警告しています。

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スマートフォンやパソコンを使わない人も抱える漏洩リスク

テンキー

スマートフォンやパソコンでインターネットを使う現代では、さまざまな場面で「不正アクセス問題」に直面しているのはわかります。
しかし、このような通信機器を使っていない人も、他人事ではないのです。

防犯カメラからの映像があれば、あなたの身の回りでは多くの場面で被害を受ける可能性があるのです。

例えば、スーパーのレジや銀行ATMの近くに設置された防犯カメラは、ほとんどオンライン(データ通信)を使っています。

そのようなカメラの前で、キャッシュカードやクレジットカード(デビットカード)の暗証番号を押していれば、そこから漏洩する可能性があるのです。
※このような金融被害も、”不正なアクセス”といえます。

もちろん店舗によっては、有線ケーブルで繋いだり、専用回線を使うこともあります。
しかし、個人経営ではセキュリティー対策は不十分でしょう。

以前では、コンビニATMで意図的にカメラが設置された事件もあり、「大手だから安心」という事もありません。

 

一般家庭のカメラや盗聴器にも注意が必要

カメラ以外にも電話回線の盗聴など、不正アクセスの方法は多岐にわたりますので他人事ではないのです。

また、一般家庭でもセキュリティーの観点で自宅の玄関にカメラを設置する人も多くなっています。
更に言うと、インターホンのカメラにも録画機能が付いている機種が増えています。

もしあなたが、スマートフォンやパソコンを使っているのであれば、どこであろうと注意を払わなければいけないのです。

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カメラの画像から不正アクセスを防止する5つの方法

不正アクセス5つの防止方法

まず考えられるのは、下記の5つでしょう。

  1. 入力前にカメラの位置をチェックをする
  2. 画面やキーボードをカメラや人に見せない
  3. 暗証番号入力はセキュリティキーボードを使う
  4. 2段階認証を使う
  5. 暗証番号を「紙やカードに」直接書かない

 

入力前にカメラの位置をチェックをする

設置されているカメラの位置を確認するのは、原始的な方法ですが効果は絶大です。

カメラがどこにあるのか分かれば、画面に映し出されないようにするだけで大幅に不正アクセスのリスクを抑える事ができます。

しかし、あまりにも過剰にやりすぎると、逆に怪しまれる行為ですので注意が必要です。

 

画面やキーボードをカメラや人に見せない

防犯カメラばかり気にかけていてもいけません。

映像を通さずとも、直接人に見られて被害を受けるケースもあるからです。
その多くが、電車やバスなど公共の場での覗き見だ。

たとえばこんな事件がありました。

被害者はほぼ毎日、通勤途中の電車でインターネット上のサービスにIDとパスワードでログインしていた。
後日、不正アクセスの形跡があったため、被害届けを出し犯人が逮捕された。

その不正アクセスの手口は、「電車内で見たIDとパスワードを入力しただけ」という。

スマートフォンは”いつでも、どんな場所でも使える”という便利な側面がありますが、誰にでも見られてしまうという欠点があるのです。

人に見られそうな場所で、安易にIDやパスワードを入力しない事が大切です。

 

暗証番号入力はセキュリティキーボードを使う

あなたは「セキュリティキーボード」をご存知でしょうか?

セキュリティキーボードとは、キー配列(数字やアルファベットの位置)が毎回変わるキーボードです。
ログインする際に、IDやパスワードをマウスでクリックして入力して使います。

これなら、指やマウスの動きを覚えられても、そのキーボードさえ見られなければ不正アクセスを防ぐことができる可能性が高くなります。

主に、ネット銀行やその他サービスでも採用しているサイトが増えていますので積極的に使いましょう。

 

2段階認証を使う

2段階認証とは、通常の「IDとパスワード」以外に「もう1つの暗証番号」を入力しないといけないログイン方法です。

2段階認証で使う「もう1つの暗証番号」は、主に別の端末や認証カードに表示されている記号や数字を入力しなければログインできないのです。

別の端末を使う場合は「その場限りのパスワード(ワンタイムパスワード)」、
認証カードの場合「特定の配列(画面で指示)に印刷されている数字や記号」を入力する方式を採用している事が多いです。

インターネットバンキング(ネット銀行)やGmailアカウントへのログインなどでも使われています。

これらは、ユーザー自身が設定するサービスもありますが、強制的に使用しないといけないサービスもあります。

特にネット銀行は必須になりつつあり、導入が進んでいます。
その代わり必要な端末は無償配布が一般化していますのでご安心ください。(主にワンタイム認証の端末)

 

紙やカードに暗証番号を直接書かない

紙やキャッシュカードに、暗証番号を書いて保管している人は意外に多いようです。
特に、年齢が高いほど”その可能性が高くなる”という統計もあるほどです。

「忘れてしまうといけないから」という人がもっとも多く、「家族に(預金・引き落としを)頼む時に便利だから」という方もいらっしゃいます。

確かに便利なような気がしますが、これが一番被害を大きくしてしまう事につながります。

 

暗証番号とカードを一緒に保管=重大な過失により盗難保険は無効

暗証番号とカードをセットで一緒にしておいた状態で盗難に遭っても、盗難保険は利きません。(無効になる)

同様に、暗証番号が誕生日や電話番号などの「推測されやすい番号」でも保険が無効になります。

推測されやすい番号とは?
  • 生年月日
  • 自宅の住所地番
  • 電話番号(自宅・勤務先など)
  • 自動車などのナンバー
  • 免許証・健康保険証・パスポート・クレジットカードなどの番号
  • 連番や規則正しい配列など

これらの行為は、過去の裁判で「注意義務違反」として判例が出たため保険で補償される可能性が低くなります。(判断基準はその会社により異なる)

また、その他にも保険の対象外になる場合があります。
たとえば、被害届けや紛失・盗難届け(カード利用停止手続き)を出すまでにかかった時間が長くなり、被害が大きくなった場合などです。

この場合も注意義務違反となり、補償が出来ない可能性もあるのです。

 

まとめ:ご家族全員がセキュリティー対策を徹底する事が大切

これら5つの事に注意する事が、不正アクセスによる被害を防止する事につながります。
“こんな事は当たり前”という人もいらっしゃいますが、逆に対策をしていない人も多いのです。

その多くの方が、身近に感じていないという事があげられます。
セキュリティー設定がされていない防犯カメラが設置されているなんて、一般の人には予想は出来ないはずです。

仮に知っていても、”あの防犯カメラは安心”とは外見からは判断できません。

あなたの大切なご家族は大丈夫ですか?
もう一度、防犯について話してみてはいかがでしょうか?

 

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