『お店の支払いに使えるカード』といえば何を思い浮かべますか?
多くの人が、「クレジットカード」と答えるはずです。
しかし、2016年はクレジットカードを出すのはもう古いかもしれません。
その理由は、プリペイドカードやデビットカードなど、
いわゆる「チャージタイプのICカード」で支払いが出来るサービスが増えているからです。
ICカードはあらゆるところに浸透している
AEONのワオンやEdyなど、見たり聞いたり、実際に使ったりした経験はありませんか?
au WALLETのプリペイドカードやセブンイレブンのnanacoも、すてべICカードです。
2015年の終わりには、
ローソンが店頭で「JCBデビットカード(お財布ポンタ)」やドコモの「dカード」を無料で配布を開始したのは記憶に新しいと思います。
JRやローカルバスも独自のICカードが登場し、交通系ICカード呼ばれる程有名ですね。
- 北海道「Kitaca」
- 東日本「Suica」
- 東海「TOICA」
- 西日本「ICOCA」
- 九州「SUGOCA」
※その他ローカル(地方)の路線バスもあります。
筆者が住んでいる地域の路線バスでも、今まで磁気カードタイプだったのが2016年3月からICカードになるようです。
こういったICカードが普及するには訳があります。
ここでは、ICカード払いにする7つのメリットをご紹介していきます。
メリット1:お財布から小銭を出す必要がない
カードリーダーにかざすだけで支払いが済んでしまいます。
レジでお財布から、1円2円ならまだしも、3円や4円を出すのは面倒ですよね。
1円玉は軽くて薄いし、奥に入り込んでしまうと取りにくくて仕方がありません。
私もついつい、面倒になってしまい100円玉や500円玉だけで支払いを済ませてしまいます。
結局、小銭入れがパンパンで重くなり、持ち運びが不便になります。
1円貯金が出来るのはいいような気がしますが、いざATMで大量に1円玉を入金しようとして詰まったこともあります。
(銀行行員さんか警備員さんを呼び、取り出して貰い、手で正確な数を数えなくてはいけません。)
ICカード払いなら、こんな悩みは解消します。
しかも、使い切りタイプの磁気型カードとは違い、使い捨てではありません。
(入金方法は、クレジットカードの自動入金、レジ入金(バスなどは乗務員)、入金機です。)
メリット2:交通系ICカードならカードをかざすだけ(JRやバスなど)
見知らぬJRの駅で切符を買う場合、券売機を探すのは面倒ですよね。
さらに「いくらだっけ?」と料金地図を見上げる必要もありません。
そういう時はICカードを持っていれば、改札口でICカードリーダーにタッチするだけで通れます。
残高が足りなければ警告音がなり、支払いが出来ません。(自動改札口は通れません。)
駅の売店によっては同じICカードで支払いが出来ることもあるので、ちょっとした買い物でも小銭を出す必要がないのもいいですね。
さらに使えば使うほど、支払いに使えるポイントも貯まりますので、一石二鳥です。
(チャージに使えることが多いです)
メリット3:ポイントが付くICカードも多く、現金よりお得
ICカードのメリットとして大きいのが、支払いに使えるポイントが付く機能です。
例えば、ローソンのおさいふポンタは、ローソンで買い物をすると100円ごとに1ポイントのポイントが付きます。
その他の交通系ICプリペイドカードでも、ポイントが付き、現金で支払うよりもお得です。
JR交通系ICカード | 地域 | 利用金額でもらえるポイント |
Kitaca | 北海道 | 100円ごとに1ポイント |
Suica | 東日本 | 200円ごとに1ポイント |
TOICA | 東海 | なし |
ICOCA | 西日本 | 200円につき1ポイント(SMART ICOCAのみ) |
SUGOCA | 九州 | 自動改札機で引き去った運賃の1% |
※上記はJR駅で支払った金額。加盟店でのポイント数は会社によって変動します。
大抵は200円につき1円相当と小さい金額ですが、ちりつも(塵も積もれば山となる)で結構貯まるはずです。
年間使用金額が2倍の2万円だとすれば、12000円の節約ができます。
毎日使う人であれば、年間にすると相当な金額を節約できますね。
しかし、デメリットもあるのでご注意ください。
メリット4:スマートフォンや携帯のお財布ケータイでカードレス化
カードによっては、スマートフォンや携帯の「おさいふケータイレス」にも対応しています。
おさいふケータイなら、カードを出す手間もなくなります。
さらに、他のアプリを連動させる事で、他社のポイントが貯まるサービスもあります。
ICカード払いのデメリット
メリットばかりしかないという事はありません。何かと問題もあります。
ここでは4つあげてみました。
- 【デメリット1】ポイントを貯める前に会員登録が必要
- 【デメリット2】ポイントは手続き(チャージ)しないと使えないことも
- 【デメリット3】ポイントには期限がある
- 【デメリット4】加盟店での支払いは還元率が低くなることも
デメリット1:ポイントを貯める前に会員登録が必要
店頭や窓口で購入するICカードは、インターネットで会員手続きが必要なカードが多いです。
交通系ICカードに限らず、Pontaカード(ローソン)やdカード(ドコモ)でも必要です。
ICカードを使う前に、スマートフォンや携帯で確認しましょう。
また、一度会員登録をしておくと、紛失しても再発行の手続きが簡単になるという利点もありますのでデメリットばかりではありません。
デメリット2:ポイントは手続き(チャージ)しないと使えないことも
ポイントが貯まっているはずなのに使えないこともあります。
大抵のICカードでポイントを使う場合、自動で使われる事はほぼありません。
あなた自身で手続きをしないといけないカードが多いです。
その時に、会員登録で作成したIDやパスワードを忘れないようにしましょう。
デメリット3:ポイントには期限がある
1年間でポイントの増減(獲得か使用)がない場合、失効する場合があります。
利用しないカードのポイントは、期限以内に使わないと無効となり、消えていってしまうのです。
逆にいうと、あまりカードを使う機会がない方は、作るメリットが少なくなってしまうということですのでご注意ください。
また、一人で同じカードを複数枚持つメリットはあまりありません。
ただし、家族で持つ場合は得する方法があります。
家族名義(同姓+同住所)ならポイントが合算できるカードも
同じ住所に住んでいるご家族のポイントを、同じ種類のカードに合わせることが出来るサービスもあります。
例えば、suicaビューカードには家族カードや移行サービスなどがあります。
条件次第ですが、こういったサービスを使うとより貯めやすいかと思います。
また、他社のポイント(ANAやJALのマイルなど)に移行するという方法もありますので、意外と貯まるのではないでしょうか?
デメリット4:加盟店での支払いは還元率が低くなることも
例えば、おさいふポンタの支払いで貯まるポイント還元率は3種類もあります。
- ローソンの店頭レジで支払う→100円につき1ポイント
- 加盟店での支払い→200円につき1ポイント
- JCBカード加盟店での支払い→500円につき1ポイント
このように加盟店(他の会社)の支払いに使うと、冷遇される事があります。
この差は大きいので、他のカードで支払った方がいい場合もあるという事を念頭に入れておいてください。
チャージ式は面倒・・・良い方法は?
チャージ式ICカードと聞くと、マイナスイメージしかない気がしていませんか?
レジや入金機でチャージするのは面倒ですよね。
イチイチ端末を探しに行ったり、店員さんや駅員さんに声をかけなくてはいけません。
「ICカードに入金したいだけなのに、レジや機会の前に並びたくない」
そんな方は、使わない方がいいかもしれません。
メリットとデメリットのどちらかを取るのは、あなた次第です。
しかし、このデメリットはクレジットカードのオートチャージ機能を使う事ができます。
そういった便利機能も合わせて検討してはいかがでしょうか?
盗難・不正防止はクレジットカードより安心?
クレジットカードの不正は年々増加しています。
その理由は、サイバー攻撃や内部者による個人情報漏洩の増加にあります。
ほとんどの会社では、クレジットカードの情報をパソコンで管理していますのでリスクが高い時代です。
パソコンやスマートフォンでお買い物をする機会が増えて人が増えていますが、万が一の事を考えた事はありますか?
その対策として、入金した金額上の買い物ができないICカードなら、万が一情報漏洩や盗難にあったとしても被害は最小限に食い止める事ができます。
最近では一時停止・再発行もできるカードも増えていますので、クレジットカードよりも安心かと思います。
クレジットカードの盗難保証は当てにならない?
「クレジットカードは盗難や不正使用があっても大丈夫。」
こんな勘違いをしていませんか?
盗難保証という言葉が独り歩きしてしまい、「クレジットカードは安心」と思っている方も多いようです。
しかし、「不正使用で保証を受けるための条件が厳しい」のはあまり知られていません。
サイン欄の記入漏れや、推測しやすい暗証番号、保管場所など、こちらに落ち度があると保証されることは一切ありません。(一部の情報では、カードストップの電話が遅すぎて対象外になったという口コミもあります。)
また、使用された金額が少額だったり、逆に多すぎる場合も対象外になる事があります。
※盗難保険の対象はクレジットカード会社によって異なります。
クレジット会社や保険会社にとっては、損につながることですので、抜け道はたくさんあるようです。
こういった点で、クレジットカードは安心できないのです。
今後広がると予想されるカード犯罪の被害を避けるためにも、ICカードを使ってみてはいかがでしょうか?
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