2015年6月1日、道路交通法が改正され、
14歳以上の自転車運転者の取締りを強化しました。
参照:14歳でも罰金対象?自転車交通法違反の摘発強化14項目と犯しやすい違反
さらに、警察庁は75歳以上のドライバーに対して、
認知症の診断を義務付けと、違反をするたびに臨時検査をすると発表しました。
こちらは2016年から始まります。
高齢者の事故増加を食い止めるのが狙いです。
交通事故で高齢者の違反者が占める割合20%(過去最高)
高齢運転者が関与した交通事故発生状況(平成26年中)
画像出典:防ごう!高齢者の交通事故! :警視庁より
近年の高齢化により、交通事故に巻き込まれる高齢者。
逆に交通事故を引き起こす高齢者が後を絶ちません。
特に、認知症と断定される件数も、軒並み上昇しています。
75歳以上の運転者は、認知症検査が義務
現在、75歳以上であれば、
免許証更新前に、認知機能の講習予備検査を受ける義務があります。
免許更新の6ヶ月前から受けるように通知され、受ける事ができます。
※対象者は、認定された教習所で受ける事が可能です。
この検査で認知症と疑われた場合、
医療機関で精密検査を受ける必要があります。
病院の再検査で認知症と認定された方は、
免許証取消し処分になり、今後は車を運転する事が出来ません。
認知機能 講習予備検査の内容
およそ30分をかけて、下記3項目の検査を行います。
・時間の見当識
→検査時における年月日、曜日及び時間を答える事ができるか?
・手がかり再生
→イラストを記憶し、他のことをやっても覚えていられるかどうか。
分からなければ、ヒントをもとに回答もあり。
・時計描画
→計の文字盤を描き、さらに、その文字盤に指定された時刻を表す針が描けるかどうか?引用:講習予備検査(認知機能)について|警察庁より
認知症になる前に、免許証返還も考慮しましょう
現在警察庁は、高齢者へ「免許証の自主返還」も推進しています。
認知症と診断されていなくても、
75歳以上の方には運転を控えてもらうことを促しています。
身体反応の低下など、様々な視点を考慮した結果といえるでしょう。
たとえ認知症で事故を起こしても、法的に罰せられてしまう事もあります。
身近な人が、声をかけることが事故を防止することにつながります。
今後増える高齢者の交通事故抑制につながるのではないでしょうか?