2015年6月12日から、
牛の肝臓、豚の生肉・レバーが食べられなくなります。
厚生労働省により、
飲食店で、豚のレバー・生肉の提供を禁止する条例が施行されたからです。
販売店でも、
「レバーや生肉の生食を禁止する呼びかけを行う」よう義務付けました。
豚の生肉には、E型肝炎ウイルスや寄生虫が付着している可能性があり、
食べると、食中毒になる危険性があるからです。
豚レバーを生で食べると、サルモネラ属菌や、カンピロバクター・ジェジュニ/コリ等の食中毒のリスクがあるほか、世界では、豚からの有鉤条虫、旋毛虫等の寄生虫への感染も報告されています。
引用:豚レバーの生食は、やめましょう |厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syouhisya/121004/index.html
今後提供する際には、
『中心部の温度が63度以上で30分間加熱した状態』で出さなくてはいけません。
※焼肉など、お客様がご自身で焼くスタイルの場合、
コンロなど加熱設備を充実することで提供は出来ますので、完全禁止ではありません。
生レバーに付着している食中毒菌「腸管出血性大腸菌」「カンピロバクター」とは
生のレバーには、多くの細菌が付着しています。
なかでも問題の細菌が、
「腸管出血性大腸菌」と「カンピロバクター」2つの食中毒菌です。
- 少量でも致死量になるベロ毒素を生産する。
- 胃酸に強く、生存しやすい
- 二次感染も起こりやすい
- 潜伏期間が最長9日と長い
- 牛、鶏肉などの家畜、だけでなくさまざまな動物(ペット含む)に感染
- 過去飲料水から大規模感染に発展したこともある
- 毎年ノロウイルスに次ぐ、感染者数が出ている
- 潜伏期間が最長5日
これら2つの細菌は、生レバー、刺身などの生肉に付着しています。
特に、夏場は細菌の増殖が激しく、増殖しやすいので注意が必要です。
【夏からピーク】家庭で気をつけたい生肉の食中毒
梅雨が明けると、気温が上昇し、
細菌が繁殖しやすくなります。
細菌が活発になる気温は、10度以上です。
しかも、温度が上がるほど、繁殖スピードが加速します。
6月中旬に生肉の提供禁止にしたのは、
食中毒が多くなる7月までに義務化したかったからです。
6月後半からは、食中毒に気をつける必要があります。
すでに海のバーベキューで集団食中毒が発生
先日の14日、神奈川県藤沢市では、
ノロウイルスによる集団感染が起こりました。
バーベキュースタイルで提供した
生魚や刺身が原因だったとの事です。
毎年山や海でキャンプをする際には、
集団食中毒に気をつけましょう。
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