ここでおさらいしてみましょう。
まずは、必ず必要なものですね。
実際に送付した書類は下記の4種類です。
税務署に送る書類
- 確定申告書B 2枚
- 収支内訳書 2枚
- 添付書類台紙(控除申請の証明書類を貼って提出する紙) 1枚
※筆者の場合:納付確認書(国民健康保険)、生命保険料控除証明書、社会保険料控除証明書を貼り付けました - 本人確認書類(写)添付台紙(マイナンバー確認できる書類) 1枚
※筆者の場合:住民票、住民基本台帳カードのコピーを貼りました。
そのほかにも、印鑑(シャチハタは不可)を準備する必要があります。
さらに控えの返送が必要な方は控えと封筒の同封が必要です。
(控えは、受け取り済みの証明が必要な方だけです。)
- 確定申告書Bの控え 2枚
- 収支内訳書の控え 2枚
- 返信用封筒(長型3号) 1枚
トータル11枚もあるんだね
控除証明書を入れると、枚数はもっと多くなるわね。
ちなみに、作成した「取引帳簿」は提出不要ですが、7年間の保管が義務付けられています。
また、郵送の場合下記の道具が必要でした。
確定申告書を送る時に必要になった道具
- 封筒(角型2号 A4判用)
- セロハンテープ(のり)
- ボールペン(黒と赤)
- 郵送費用
- コピー代金(コンビニ:カラー1枚50円、白黒20円。A4サイズの為)
- 住民票の取得費用(300円)
※コピー代金や住民票は、必要かどうかは人によって変わります。
また、”本人控え”を返送してもらいたい場合は、「控えと書かれた用紙」と「82円切手を貼った返信用封筒」も同封します。
では、具体的にみていきましょう。
確定申告書の用紙サイズと色について
- 確定申告書B(第一表と第二表の2枚)
- 収支内訳書(2枚)
- 本人確認書類(写)添付台紙
- 添付書類台紙
印刷するときの用紙サイズは、4種類ともA4サイズに統一しましょう。
印刷する時は、紙の色を「白」に統一にします。
「確定申告書B」と「収支内訳書」は、控えと区別するため色付き(カラーコピー)。
「添付書類台紙」と「控除申請の証明書類」、「控え」は白黒印刷でかまいません。
また、郵送する場合の封筒を買う時もA4サイズを基準に選びましょう。
(A4判用と書かれています)
確定申告書B(項目がカラフルな色の用紙)
確定申告書Bと書かれたこのような書類です。
正式には、「平成〇年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告書B」と書かれた用紙です。
用紙のダウンロード先:https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/denshi-sonota/kokugai/yoshiki/pdf/01.pdf
※https://www.nta.go.jpは、国税庁の公式ドメインです。
緑や青、紫などで色付けされた紙なので、
すぐ見分けることができるかと思います。
確定申告の主役であり、下記のような”税務署がお金の流れを確認するための内容”が書かれています。
- 収入金額等
- 所得金額
- 所得から差し引かれる金額
- 税金の計算
- その他
まだ作成していない方は、当サイトの「確定申告書を無料会計ソフトで自作する方法」をご覧ください。
このソフトなら、収支を入力するだけで簡単に作れます。(無料で使えます)
プリントアウトした用紙をそのまま提出できます。
「個人番号(マイナンバー)」を忘れずに記入
2016年度から確定申告書には、個人番号の記入が義務付けられています。
氏名のフリガナの上にある「個人番号」の欄です。
記入がないと、再提出になる可能性が高くなります。
会計ソフト等で印刷する際に聞かれた時に入力していない方は、忘れずに記入しましょう。
「印鑑(シャチハタ以外)」も忘れずに押す
印鑑を押すことで、本人からの提出物とみなされます。その際には、スタンプ型のシャチハタを使わないようにしましょう。
なぜシャチハタは不可なの?
シャチハタはスタンプ型にできているのが一般的です。
機械で増産できるように同じ型を使用しているからよ。
証明に使うような印鑑(認め印など)は、同じ名前でも1つ1つ微妙に形が違うように作られているの。
控えにも印鑑は必要?
返送される控えであっても印鑑を押す場所があれば、すべて押しておいた方がいいかもしれません。
押し忘れても再提出にならないと思いますが・・・
「本物の写し(控え)である証明」として使えるので正式な書類として押印しておくことを推奨しています。
収支内訳書
正確には、「平成〇年分収支内訳書(一般用)」です。
ダウンロード先:https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/yoshiki01/shinkokusho/10.pdf
内訳書(うちわけしょ)には、収支の詳細が書かれています。
例えば筆者の収支内訳書を見ると、支出の欄に「外注工賃」や「通信費」、「取引先」それぞれに金額が入力されています。
こちらも会計ソフトで入力した方は、同時に作成されていますのでご安心ください。
初めて確定申告書を作る方は、戸惑う部分ですね。
手書きで提出する方は、結構大変かと思います。
※収支内訳書にはマイナンバーは不要です。(書くところがない)
取引帳簿の提出は不要
帳簿とは、内訳書のさらに詳しい日付別の収支が書かれた用紙です。
帳簿の提出は不要ですので、間違えて同封しないようにしましょう。
また、提出を求められることもありますので、最低でも7年間は保管してください。
添付書類台紙(控除証明書などを貼る紙)
正確には、「平成 年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告書 添付書類台紙」です。
持ってない方は、添付書類台紙【平成26年分以降用】からダウンロードして印刷しましょう。
用紙のダウンロード先:https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/yoshiki01/shinkokusho/pdf/h26/16.pdf
のりしろの部分を端っこにして、上からそれぞれの証明書を貼っていきます。
また、用紙の下にはみ出さないように、長い証明書は折りたたんでおきましょう。
※郵送する時にも邪魔になりますね。
「原本」をセロハンテープか、のりで貼りつける
税務署に提出する控除証明書は、原本を貼り付けてください。
2重申請防止のため、コピーの提出は不可となっています。
また、年末調整で控除証明書を会社に提出し、会計ソフトで源泉徴収票の欄を入力した方は、税務署に出す必要はありません。
※こちらも2重申請を避けるためです。
ただし、新しく控除する場合は添付する必要があります。
本人確認書類(写)添付台紙
確定申告書を郵送する場合は、「マイナンバー通知カード」か「顔写真付きのマイナンバーカード(身分証明書)」のコピーも添付しなくてはいけません。
「マイナンバー通知カード」の場合は、免許証等のコピーも必要です。
※マイナンバーカードは、顔写真付きのためその他の身分証明書のコピーは不要です。
- 運転免許証
- 公的医療保険の被保険者証
- パスポート
- 身体障害者手帳
- 在留カード
- 住基ネットカード
用紙のダウンロード先:https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/pdf/honninkakunin.pdf
通知カードを紛失したら?「個人番号が記載された住民票」
私(筆者)は、住民票をマイナンバーの確認書類として提出しました。
個人番号の通知カードを無くしてしまったのです。
通知カードの再発行に2週間~3週間かかるといわれたので、
「個人番号が記載された住民票」を提出することにしました。
「住民票」と「免許証などの本人確認書類のコピー」を台紙に貼り付けてください。
ちなみに、住民票の取得費用は300円。通知カードの再発行費用は500円でした。
※自治体によって料金が異なる可能性もありますのでご注意ください。
確定申告書の送り方
確定申告に必要な書類はすべて揃えて、貼り付けましたか?
では、郵送の手続きに入りましょう。
手順1:送付する管轄の税務署を調べる
あなたが済んでいる住所を管轄する税務署を調べましょう。
国税局のホームページで税務署名や住所を調べることができます。
国税局HP:https://www.nta.go.jp/soshiki/kokuzeikyoku/chizu/chizu.htm
手順2:あて名は「□□税務署 御中」
□□は、お近くの税務署名が入ります。
例)「阿蘇税務署 御中」など
A4判の封筒は大きめなので、文字も大きく書きましょう。
また、裏にはあなたの住所を書いてください。
万が一料金が足りない可能性もあるからです。
封筒に「確定申告書在中」と赤文字で書くと間違われない
書く必要ないかと思いますが、一応書いておいた方が無難です。
確定申告書が入っていることを知らせるため、赤文字で「在中」と明記した方がいいとのことです。
手順3:封筒の大きさと郵送料の関係をチェック
確定申告書だけではなく、「控除証明書」や「身分証明書のコピー」などで結構な重さになります。封筒の大きさ | 郵便局での仕分け | 重量と料金 |
角形2号 (A4用紙が折らずに入る) |
定形外郵便物 |
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長形3号 (折っていれる) |
定形郵便物 |
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確定申告書の推奨される大きさ「A4サイズ」は、B5とは違い一回り大きい用紙なのでご注意ください。
確定申告で郵送する書類
- 確定申告書B 2枚(+控え2枚)
- 収支内訳書 2枚(+控え2枚)
- 添付書類台紙 1枚
- 本人確認書類(写)添付台紙 1枚
- (返信用封筒 1枚)※控えを入れた場合
これだけの書類を送る必要があります。
角形2号でも、ポストへの投函は可能だけど・・・料金が心配
- 角形2号とは、A4サイズの用紙を折らずに入る大きさの封筒です。
- 長形3号は、3つに折り曲げて入る大きさの封筒です。
長形3号は定形郵便物なので、82円切手でも送れますが「添付する控除証明書」や「控え+返信用封筒」など、郵送する書類が多いと重量が増える可能性があります。
送料が足りない恐れもありますので、郵便局で正確な料金を調べてもらった方がいいといえるでしょう。
筆者の場合:確定申告書の総量は、第一種定形外140円でした
税務署への提出は、3月15日の消印まで有効です。
料金不足で返ってきて、「無申告加算税」になるのは避けたいですね。
期限ギリギリに出す方は郵便局の窓口に持っていくことをおすすめします。
私の場合、角形2号で送ったのですが・・・。
郵便局窓口で重さを量ってもらったら、第一種定形外79gで送料は140円でした。
この料金は控え用紙4枚と返信用封筒1通を入れた料金ですが、
同封する枚数が多くなると大抵このような金額になるのではないでしょうか。
不安な方は、しっかりと重さをはかってもらってくださいね。
郵便ポストがあるコンビニでは、お願いすると重さをはかってくれますよ。
(ゆうパックを取り扱っているので、量りがあります。)
郵便ポストがあるコンビニ
ローソン ミニストップ セイコーマート ローソンストア100
追記:税務署から確定申告書の控えが返ってきました
バッチリ「収受印」が押してありますね。
しかし、税務署へ出した正式な「所得に関する書類」として使うことができます。
所得を聞かれた時に「控え」を提出する
例えば、保育園や奨学金制度を利用する時に、前年度の所得を聞かれることがあります。
そういった時に、税務署の印鑑を押された「確定申告書の控え」を提出することもできるようです。
その他、国民年金の保険料の免除・減免などの申請にも使えるかもしれません。
(収入に関する証明書の提出を要求されることがあります。)
もし、こういった手続きを行う予定の方は、所得の証明として確定申告を行うといいかもしれません。
えっ?絶対にやらないといけないの?
源泉徴収票をもらっている方は、改めて確定申告を行う必要はありませんよ。
源泉徴収票をもらわない「自営業」や「フリーランス」「短期で職場が変わるフリーター」の方など、所得の証明書がない方は確定申告を行った方がお得な場合があります。