2015年6月からレストラン等の飲食店で、
豚や牛の生肉を提供することが、全面禁止になったのはご存知でしょうか?
いずれも生肉による食中毒の被害が多いからです。
特に夏は、生肉に限らず、
すべての食品において食中毒が発生しやすくなります。
食中毒菌には、味や色などありませんので、
食品が感染していたとしても、見た目や味だけでは区別がつきません。
じゃあ、どうすればいいの?
予防対策を徹底することだけが頼りです。
あなたのご家庭では、どのような食中毒対策を実施していますか?
急に言われても・・・やってないかも(汗)
もしこのような悩みを抱えているのであれば、この先をごらんください。
- 「対策をやっていない」
- 「どのようなことをすればいいのか分からない」など
食中毒を未然に予防する6つの対策とは
まず、誰でも簡単に出来る食中毒対策を確認しましょう。
- 食材を購入する時の注意点
- 食料品の保存方法
- 調理前の準備で見落としがちな食中毒菌
- 調理する時の注意点
- 食事をする時の対策
- あまった食品の食中毒対策
食材を購入する時の注意点
あなたは食料品店で購入する際に、賞味期限だけを見ていませんか?
確かに賞味期限は大切です。
ですが、それ以外の陳列方法、保存状態も見るべきです。
もし、豆腐やお刺身などの”生もの”が、
暖かい場所に置いてあったら買わないほうがいいかもしれません。
安売り店に多い?陳列方法・保存状態が悪い店の食中毒
陳列とは、商品が置かれている状態のことです。
商品がお店の棚にどのように、置かれているのかもチェックするべきです。
例えば、
- 要冷蔵の商品が、常温に置かれている。
- 冷蔵ケースのロードラインを超えている。
このような陳列をたまに見かけます。
※ロードラインとは、冷やせる高さの限界ラインのことです。
大抵は、冷蔵ケースの端に赤(または青)のラインシールが貼られています。
このような保存状態では、
食品が傷みやすく、食中毒菌が繁殖しやすい状態になっています。
このような陳列は、商品を大量に積み上げて販売している店舗に多いようです。
また、従業員に食中毒の知識がない可能性が高いです。
このような「教育が徹底されていない店舗」で買うのは食中毒になりやすい可能性があります。
生鮮食品の買い物を控えるべきかもしれません。
食料品の保存方法
たとえ新鮮で安全な食料品を購入できたとしても、
しっかりした方法で、適切な保存をしなくては意味がありません。
帰り際の車内やご家庭内での保存方法によっては
劣化による痛みが激しくなったり、細菌が増えてしまう可能性があります。
冷蔵庫は水分と栄養が豊富で「雑菌が繁殖しやすい環境」が整っています。
定期的な掃除をおすすめします。
夏の車内は60℃以上!食品の劣化がとても早い
気温が上がる夏場では、
車内温度が60℃~70℃近くになってしまいます。
車内に食料品を置いたまま、寄り道をしていませんか?
食料品は最後に買うようにし、
出来る限り、「車内に長時間置かない」ようにしましょう。
要冷蔵・要冷凍・冷暗所の違いを再確認
食料品の保存方法は、それぞれ違います。
ほとんどの加工食品には、要冷蔵や冷暗所と書かれています。
- 要冷蔵→10℃以下の冷蔵庫に入れる
- 要冷凍→-15℃以下(マイナス15度)の冷凍庫に入れる
- 冷暗所→直射日光にあたらない常温25℃以下の場所(湿度が高い場所も避ける)
特に冷蔵庫・冷凍庫は、適切な温度を守りましょう。
食料品を詰め込みすぎると、庫内の温度は上がってしまいます。
さらに魚や肉であれば、ドリップ(汁)に気を付ける必要があります。
ドリップによって細菌が繁殖し、食品が汚染されてしまいます。
パックから取り出して、清潔にする事も忘れずに行いましょう。
調理前の準備で見落としがちな食中毒菌
食中毒対策に関心のあるあなたであれば、
調理前に手を洗うことは徹底しているかもしれません。
それ以外にも調理道具の洗浄・消毒はやっていますか?
- 「まな板」
- 「包丁」
- 「鍋・フライパン」
- 「ふきん」など
消毒を毎日は行う必要はありませんが、
一週間に一度は消毒をしたほうがいいかもしれません。
関連記事:ウイルス性食中毒の予防と対策に「次亜塩素酸ナトリウム」で消毒
もちろん、熱湯消毒でも効果はありますが、
適切な温度でじっくり時間をかけなくはいけません。
熱湯消毒:80℃以上のお湯を15分以上浸す
やけどをする危険性もありますので、一般ご家庭内では実用的ではありません。
やはり、消毒液がいいかもしれません。
(キッチンハイターなども含む)
調理する時の注意点:二次感染を予防しよう
生魚・生肉を調理した包丁やまな板が、野菜や果物に触れていませんか?
生ものを扱った調理器具には、多くの食中毒菌が付着している可能性があります。
お魚やお肉は、焼いたり煮ることで殺菌できますが、
野菜や果物はそうはいきません。
調理具は、別々に使い分けましょう。
関連記事:【豚肉・レバー、牛の肝臓】飲食店での提供、生食禁止にした理由は食中毒対策
食事をする時の食中毒対策
食べる時にも、食中毒対策を怠ってはいけません。
手洗いはもちろんですが、食べ物を室温で長時間置かないようにしましょう。
関連記事:効果的な手洗いの手順
早くとも、食べる30分前に調理・盛り付けが終えるのが理想です。
温かいうちに食べると、おいしいよね。
あまった食品の食中毒対策
食事が終わったら食べ残しは、
出来る限り密閉できる容器に詰め冷蔵庫に保存しましょう。
ラップは隙間ができることが多いので、食中毒対策には不向きです。
タッパーなどの蓋がついている保存容器を使うと長持ちします。
空気に触れないようになるため、酸化しにくくなります。