エンテロウイルスD68が日本を騒がせています。
日本での感染確認は過去最高の47人に上り、今後流行する可能性があります。
毎年、夏から秋に活動が活発化し、冬になると減少していくウイルスです。
※1962年にアメリカで発見されて以降、感染者が年々増加しているようです。
エンテロウイルスD68の症状は、せきや発熱に始まり、悪化すると身体の麻痺に発展します。
感染する可能性があるのは、免疫機能が低い子供に多いのが特徴です。
D68型は、効果のある治療がまだ見つかっていません。
特別は予防方法はなく、手洗いが推奨されています。
ここでしっかりと、感染経路と予防方法を確認しましょう。
D68型(EV-D68)の具体的な症状
人によっては、大抵は、夏かぜに似た症状が出ますが、感染しても無症状の場合もあります。
※夏から秋にかけて感染が高まりますので、夏風邪と混合しやすいです。
大抵は、症状が軽かったり無症状ですが、発熱と筋肉痛が出たりすることもあります。
発熱したといっても、必ず「エンテロウイルスD68」というわけではありません。
100種類以上あるエンテロウイルスの一種ですので、外見からは判断できません。
【予防法】入念な手洗いが推奨、ワクチンはなし
エンテロウイルスD68は、ワクチンがありません。
今のところ、完全な予防はできず、手洗いが推奨されています。
参照:横浜市衛生研究所:エンテロウイルスについて
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/entero1.html
その為、アメリカでは2014年には1000人規模に感染が拡大しました。
(呼吸器症状としての統計ですので、麻痺以外の症状も含まれています。)
そのほかにも、中国、フィリピン、タイなどのアジア諸国でも確認されています。
エンテロウイルスの予防はインフルエンザとほぼ同じ
エンテロウイルスの感染経路は、人の粘膜(唾液や鼻水)からが中心です。
その為予防するには、手洗いやマスクをすることが需要です。
しかし、お子さんにとってはマスクが窮屈になることもありますので、付けたくないというかもしれませんね。
特に真夏にマスクしろともいえません。
予防方法としては、手洗いの強化がおすすめです。
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【感染経路】エンテロウイルスは「飛まつ感染」と「接触感染」
主な感染は、粘液(タンやつば、鼻水など)によるものが大きいです。
風邪やインフルエンザと同じで、直接感染と接触感染を未然に防ぐ事が大切です。
感染名称 | ウイルスの具体的な侵入方法 |
直接感染(飛まつ感染) | せきやくしゃみにより、ウイルスが付着した唾液などが、 口や鼻などの粘膜から侵入し感染する |
接触感染 | ドアノブや机などの共有物に付着した粘液に手がつき、 口に付けたり、食べ物を持つことで手を経由して口から感染 髪の毛や体を触った時も、手洗いを忘れずに行いましょう。 |
エンテロウイルス感染は珍しくない 100種類あるうちのひとつ
エンテロウイルス自体は、昔から存在しあなたの身の回りにいつも滞在している病原体です。
ほかにも、無菌性髄膜炎や手足口病に感染する種類もあります。
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その為、多くの人が知らないうちに感染→回復を繰り返し体験しています。
成長の過程で、自然のうちに免疫を獲得しながら大人になります。
つまり、誰でもエンテロウイルスに感染する可能性があります。
大人になるとエンテロウイルスにはほぼかかりませんが、
免疫力が低い子供にとっては、注意するに越した事はありません。