ここに引用文が入ります。
引用元: 参照記事のタイトル
国民消費者センターは、「格安スマホ・格安SIMのよくあるトラブル」を発表しています。
こんなはずじゃなかったのに!“格安スマホ”のトラブル
−料金だけではなく、サービス内容や手続き方法も確認しましょう−(発表情報)_国民生活センター
格安SIMや格安スマホは、毎月の支払が安いのですが、料金が安い分サポートがかなり手薄です。
「スマートフォンの知識」「インターネットを使って自分で調べる力(チカラ)」が必要になってきます。
そのため、やや中級者以上の人向けのサービスです。
そのため、高齢の方やインターネットで調べれない方は、契約を控えるべきです。
もし、あなたに自分のチカラで解決できそうになければ、契約は見送りましょう。
今のスマホ会社から乗り換えを考えていらっしゃる方も、当てはまるかどうかを確認しましょう。
国民消費者センターの報道資料に書かれていること(抜粋)
格安SIM「よくある6つのトラブル」(国民消費者センター発表)
- 【事例1】 問い合わせ先が電話窓口しかない。つながりにくい。
- 【事例2】修理期間中の代替機の貸し出しサービスがない。
- 【事例3】メールアドレスの提供がない。あっても相手に届かない。
- 【事例4】発送中の盗難でも、利用代金が発生。
- 【事例5】SIMロック解除をしないと使えない。(端末をしなかった・オークションで購入)
- 【事例6】インターネットで購入した端末代金に未払い。残金を請求された。
また、消費者へのアドバイスも記載されていますので、覚えておきましょう。
国民消費者センター「これから格安SIM契約する方へのアドバイス」
- 格安スマホ会社が提供しているサービスは自分で確認。
- 今まで使っていたスマートフォン等の端末が使えるかは確認。(動作、SIMのサイズ、ロック解除等)
- 「ネットワーク利用制限」の確認。(中古端末を購入する場合)
- 手続き方法と、利用開始日の確認。
また、「トラブルがあったときは、最寄りの消費生活センター等に相談するように」と書かれています。
国民消費者センターへの連絡方法
- 消費者センターホットラインで連絡
「188」でダイヤル(イヤヤ)→郵便番号等入力→近くの消費者センター(市区町村)窓口につながる。 - 自治体の役場の窓口に直接
では、具体的にどのような事例があるのか、見ていきましょう。
よくあるトラブル事例からみた「知っておきたいこと」解説
ここからは、格安SIMのよくあるトラブルの事例から見た、私なりの解説をご紹介します。
私自身が楽天モバイルを利用している立場ですので、
消費者センターが確認できない部分も詳細に調べています。
【事例1】格安SIMの問い合わせ先は、電話・メールが一般的
格安SIMは、お問い合わせ先が主にメールか、電話しかありません。
設備投資・人件費削減で安くしていますので、ほとんどの業者の店舗数が「日本に数件(少ない)」か「ほぼない」です。
中には、「メールだけでお問合せするように」と書いてある業者もあります。
イオンモバイル以外は、ほとんど無店舗といっていいでしょう。
※ただしイオンモバイルは、他社SIM業者との契約です。イオンが回線を持っているわけではありません(端末を売っている仲介店舗という立場)
「営業所で直接対応してもらいたい」人はサポート込みの業者と契約
- 「お問合せが、電話やメールだと絶対にイヤだ!」
- 「店員さんに直接操作してもらいたい」
- 「家族や友人に詳しい人がいない・相談できない」
このような方は、「格安」をあきらめて、大手スマートフォン業者と契約しましょう。
ドコモ・AU・ソフトバンクなら、人件費や店舗の設備投資が確保できている分日本全国に営業所がたくさんあります。
出張サービスもあるが料金が高い
それでも、安くしたいなら高額オプションになりますが、出張サービスを利用できる業者もあります。
出張サービスは、実際に家か近くの喫茶店に営業が直接訪問してくれます。
初期設定だけでなく、トラブル相談もあるようです。
しかし、オプション料金が毎月かかりますし、出張料金がかかることもあります。
訪問日時に予定を空ける予定を開けるける手間も考えると、結局は店舗がたくさなる「ドコモ・AU・ソフトバンク」の方がいいでしょう。
楽天モバイルは日本全国出張料が無料のようです。(離島の場合は出張料が有料になるようです)
【事例2】SIMフリースマホの修理は「端末メーカー」に
大手スマートフォン会社なら営業所に持ち込むことで、修理を依頼できます。
大手スマートフォン会社は、製造会社と修理の契約もしているからです。
保証対象の期間内であれば、無料で修理してくれる場合もあります。
修理に時間がかかる場合は、その場(もしくは配送)で代替機を無料で借してくれることもあります。
ドコモでは代替機の貸出しを行っております(無料)。
修理中に代替機をご希望の場合は、貸し出しいたします。
万が一、故障トラブルに遭われた場合に交換用携帯電話機をお届けします。
格安SIMは?メーカーに送って修理→代替機なし
しかし、格安SIM業者では、修理についてはメーカー任せです。
メーカーに修理を送って依頼することになり、代替機についてはサービスがありません。
格安SIM業者では、修理を請け負えませんので、スマートフォン端末のメーカーと直接やり取りします。
もし、修理を依頼する場合、メーカーの営業所に持ち込むことができませんので、配送する必要があります。
その間は、代替機の提供はほぼありませんので、使用できない期間が発生します。
格安SIMはトラブルサポートなしと考えよう
格安SIMと大手との大きな違いは、このようなトラブル時のサポートがないという点です。
SIMフリースマートフォンはトラブルに関して何もしてくれません。
SIMカード自体が使えるなら、自分で代替機を用意しましょう。
使えない間も料金は発生
もちろん、修理中で使えなくても、月額料金は発生します。
格安といっても、1ヶ月約1,000円を使用していないサービスにお金を払う必要がでてきます。
修理代が「かかる」「かからない」でトラブルもある(修理オプション)
端末を受け取った直後の初期トラブルであれば、大抵の場合無料で端末を交換してくれるでしょう。
初期不良は、すぐに問い合わせましょう。無料交換が可能とのことです。
しかし、一定期間使用した後、端末の故障などで修理を依頼する場合は、ほとんど有料です。
修理代金が無料になったり、安くなるのはオプション加入者だけになります。
しかし、修理オプションは壊れていない間も初月から月額料金が発生します。
※初月無料は基本料金のみです。
節約を考えて、オプション契約をしない方も多いのではないでしょうか。
その場合は、やはり大きな出費になります。
もしかすると、現在売られている端末の価格よりも、高額になるかもしれません。
その場合、思い切って買い替えるべきかもしれません。
【事例3】メールアドレスの提供がない。
ドコモ・AU・ソフトバンクの三社は、契約回線ごとに1つの独自のメールアドレスを支給します。
- ドコモ:@docomo.ne.jp
- ソフトバンク:@softbank.ne.jp
- au(KDDI):@ezweb.ne.jp
これらは、インターネット回線が使える契約であれば、無料で付いてきます。
格安SIM業者では、このような独自メールアドレスがほぼありません。
アンドロイド(android)スマートフォンであれば、@gmail.comが使えるからです。
※androidの場合、初期設定でGoogleアカウントに登録するIDでメールアドレスが使えます。
一部の格安SIMはメールアドレスが使えるが、受信できない
一部業者では提供している場合があります。(無料または料オプション)
※提供している会社は増えていますが、すべての会社にあるわけではありません。
しかし、格安SIM業者のメールアドレスは、PCメールアドレスです。
PCからのメールを受信拒否している方には、メールが届きません。
迷惑メールに振り分けられてしまう
また、迷惑メールに振り分けられてしまうケースもあります。
普通の人であれば、迷惑メールを確認することはありませんので見落とすこともあるでしょう。
また、受信拒否を解除する方法がわからない方も多いでしょう、
このような、メールアドレスに関するトラブルはかなり多いようです。
補足:メールアドレスは「ドコモ・AU・ソフトバンク」間でも乗り換えできない
会社独自のメールアドレスは、その会社の契約者だけが使えます。
- ドコモ:@docomo.ne.jp
- ソフトバンク:@softbank.ne.jp
- au(KDDI):@ezweb.ne.jp
もし、ドコモユーザーがソフトバンクに乗り換えた場合は、「@docomo.ne.jp」から「@softbank.ne.jp」変える必要があります。
もしかしたら、「@から左も使えない」可能性もあります。
例)「tokusurujouhou@docomo.ne.jp」が使えていても、「tokusurujouhou@softbank.ne.jp」は他の人に使われている可能性がある
このように、メールアドレスを変えたくない方は、大手であれ他社に変えることはできないでしょう。
【事例4】発送中の盗難でも、利用代金が発生
格安SIMは無店舗で販売している「インターネット販売」が多いです。
そのため、宅配業者を経由して受け取るため配送トラブルにあう危険性もあります。
残念なことに、配達員が山に捨てたなどの報道も時折り見かけますね。
この場合の補償は、配送会社との交渉となります。
もし、このようなトラブルに巻きもまれたら、交渉する際に月額料金についても相談しましょう。
契約開始はいつになるかも確認
格安SIMは、受け取るまえに契約が開始されているケースがあります。
端末を受け取っていなくても、配送を開始した時点でスタートしているの注意が必要です。
下は楽天モバイルの注意事項に書かれている一文です。申し込み時点で料金が発生するとあります。
SIMカードを受け取らなかった場合でも解約となりません。お申し込み完了時点で契約は成立し、いかなる理由であっても通話SIM解約は楽天モバイルセンターへのお電話、オプション・サービス解約はメンバーズステーション(Web)でのお手続きが必要となります。
引用:楽天モバイル:注意事項
初月無料とある場合も、よく確認しましょう。
初月無料は「月額基本料」のみ
スマートフォンやWiFiには、初月無料・1ヶ月無料と書かれているサイトがあります。
この無料という意味は、「基本料金が無料」で使われていることが多いです。
オプションや通話料などはすべて有料です。(契約した月も料金がかかります。日割りなし)
スマートフォンの中級者であっても、初めの月はすべての料金が無料と勘違いしている方も多いようです。
契約した後に、明細を見て気が付く方も多いようです。
※初月無料と書かれていても、初回の引き落とし・請求書で「事務手数料+オプション料金+通話料金+ユニバーサルサービス料」が引き落とされます。
【事例5】SIMロックについて(同時購入以外のトラブル)
スマートフォンには他社で使えないようにするSIMロックがされている端末があります。
- 大手3社が(経由で)販売している「SIMロックしてあるスマートフォン」
- メーカー直販の「SIMロックされていないスマートフォン」
携帯大手のスマートフォンには、他社のSIMカードを使えなくする「SIMロック」が施されていることが多く他社SIMは機能しないことがあります。
スマートフォン業界は競争が激化していますので、他者にお客さんを取られないように乗り換えしにくくしているんです。
その一つにSIMロックと呼ばれる「他社のSIMカードを認識しないプログラム」入れています。
他者のSIMを入れるなら「SIMロック」が必要になることも
例えば、「ドコモのスマートフォン」に「ソフトバンクのSIM」を入れても動作しません。
また、「ドコモのスマートフォン」に「AUのSIMカード」を入れても認識しません。
逆も同じで、ソフトバンク・AUのスマホに、ドコモのSIMを入れても動作しません。
このような他社で使えないプログラムを外すことをSIMロック解除といいます。
SIMロックを解除するには、その端末の会社に持ち込んでお金を支払うと、外してくれます。
※端末購入者(契約した本人)であれば、無料で外すこともできます。
※拒否されることはありません。(SIMロック解除の拒否は、日本政府によってできないようになっています。)
その他にも、SIMロックの解除をしなくても使える「例外」があります。
それは、ドコモと提携している格安SIM業者のSIMはドコモのスマートフォンでも使える可能性があるという点です。
ドコモ回線を使用している格安SIMなら、ロック解除は不要
格安SIM業者には、ドコモが提供しているSIMを配っている業者があります。
ドコモ回線のSIMであれば、SIMロックを解除しなくても使えます。
楽天モバイルなどの業者であれば、ドコモのスマートフォンが使えます。
しかし、ソフトバンクのスマートフォン、AUのスマートフォンでは使えません。
楽天モバイルのSIMを「ソフトバンク・AUで買ったスマートフォンで使う予定」の方は、SIMロックを解除するか、SIMロック解除されている端末を新しく買いましょう。
※SIMロックフリーと呼ばれる端末であれば、SIMロックがされていません。
どの会社のSIMでも使えるSIMロックフリー端末の購入をおすすめします。
補足:SIMロックフリー端末はどこで買える?
SIMロックフリーの端末は、メーカーのホームページか、格安SIMの業者から買うことができます。
セット販売されていることが多いです。
中には初期設定がほぼ終わっている状態(残量アプリがインストールされている状態)で送られてくる業者もあります。
インターネットで調べることが苦手な人ならセット購入がおすすめです。
【事例6】オークション・個人間取引で購入トラブル
オークション・フリマなどで個人間で購入を買うケースが増えています。
もしくは、中古販売店で買うこともあるでしょう。
このような個人間でやり取りする取引は、トラブルに発展することが多いようです。
大手のスマートフォンには端末毎に金融情報がついている
大手スマートフォン会社(ドコモ・AU・ソフトバンク)で購入したことがある方は、分割払いにしたことはありませんか?
よくある「実質○○円」と呼ばれる売り方で、月々の分割払いにする支払い方法です。
24カ月間契約すると「基本料金と端末料金を相殺することで自己負担金が減る」という仕組みです。
- ドコモ:月々サポート
- ソフトバンク:月月割
- AU:毎月割
「2年契約」「2年縛り」とも言う契約です。
このような分割払いをすると、端末番号(固有番号・製造番号)に支払い状況が付いてきます。
もし支払いが終わっていない端末であれば、ネットワーク利用を制限している通信が制限された端末になります。
※または、盗難・紛失届が出ている端末についても、ネットワーク利用が制限されていることがあります。
個人から購入する場合、ネットワーク利用が制限された端末を売りつけられる可能性があります。
- 未納・滞納中で支払いが終わっていない×(赤ロム):ネットワーク利用制限で使用できない
- 支払いが途中△(赤ロム):今後ネットワーク利用制限になる可能性がある
- 支払いが終わった状態○(白ロム):ネットワーク利用の制限がかかることはない
特にオークションやフリーマーケット(アプリ)で、買う時は、「固有番号・製造番号」で検索して確認しましょう。
大抵は、「白ロム」「赤ロム」と書かれているはずです。
相場よりも安く出品されているスマートフォンは、「赤ロム」の可能性が高いです。
「固有番号・製造番号」で検索する方法
「固有番号・製造番号」でネットワーク利用制限がわかる場所
- ドコモ端末:ネットワーク利用制限 携帯電話機確認サイト
- AU端末:ネットワーク利用制限 携帯電話機照会
- ソフトバンク端末:ネットワーク利用制限携 帯電話機の確認
ヤフオク!などのオークションサイトでは、「固有番号・製造番号」の表示をするを規約で義務付けているサイトがあります。
出来る限り、ネットワーク利用制限の情報がわかる出品者から購入するようにしましょう。
「ジャンク扱い」の購入は使えないことを前提と考える
オークションを見ていると、「ジャンク品」「ジャンク扱い」と書いてあることがあります。
このように考えましょう。
- 「ジャンク品」とは、完全に故障。
- 「ジャンク扱い」とは、部分的に故障してる。
どちらとも、「部品を取り出て使う」ことを目的としたものです。
一般の人が購入する必要はありません。
こうした商品は、自分で分解・修理できる「業者用」と考えましょう。
安いからといって手を出さないようにしてください。
自分の手で修理するとメーカー保証の対象外に
ちなみに、スマートフォンのような通信機器を自分で修理することは、電波法により禁止されています。
なぜなら、スマートフォンは「特別特定無線設備」といって、電波法で規定している技術基準に適合する必要があるからです。
もちろん修理に出す場合も、総務大臣に許可をもらっている正規業者でなくはいけません。(画面割れの張替えも正規業者が安心)
正規業者とは、一般的にメーカーのことです。町の修理屋さんは登録していないこともあります。
その修理屋は登録修理業者?届出制になったスマホ修理業界-見分け方は?
最後に:これだけじゃない格安SIMのトラブル
このページでは、国民消費者センターに寄せられた「よくあるトラブル」をまとめただけです。
スマートフォンのトラブルは、これ以外にも多数あります。
ここに上げた6つは氷山の一角と考えましょう。
これから格安SIMを契約する方は、「このようなトラブルを自分で解決できるかどうか。」もう一度自問自答してから契約することです。
それか、家族に一人でも詳しい人がいれば安心です。
もし、自分で解決できそうになければ、契約は控えましょう。
特に、「通信制限」「アプリ」のような、専門用語がわからない方はなおさらです。
格安SIMの解約は違約金9000円ほどかかる場合もあります。
簡単に契約するのではなく、しっかりと考えて契約することです。