中南米を中心に広がっている「ジカ熱」
万が一、妊娠中の女性が感染すると、胎児が「小頭症」になる危険性があります。
また、妊娠していなくても、ギランバレー症候群という「手足に力が入らなくなる病気」にかかる可能性があります。
ギランバレー症候群は、男性も発症する可能性がありますのでジカウイルスの感染を防ぐ対策をしなくてはいけません。
現在、中南米だけでなく、南アメリカやアジア諸国、アフリカにも拡大してます。
リオオリンピック開催時期にはさらに広がるとみられており、WHOでも警告を行っています。
蚊を媒介とするため、日本に上陸すると瞬く間に広がる可能性があります。
日本の蚊「ヤブカ(ヒトスジシマカ)」も感染源になる可能性がある
日本全国に生息する蚊はいくつかいます。
その中でも、ヤブカ(ヒトスジシマカ)と呼ばれる蚊は、「血液内のウイルスを生きたまま吸血」する性質があります。
ジカウイルスは、血液中で増えるためヤブカによって、瞬く間に日本全国に広がる恐れがあります。
蚊に刺されないように注意をしなくてはいけません。
蚊から守るには?→ジカ熱・デング熱が流行る前にやるべき「蚊」の対策
また、蚊から身を守ることは、一時期流行った「デング熱」再来の対策にもなります。
やって損はないといえます。
関連記事:デング熱の症状は?発熱と痛み(頭痛、腹痛、筋肉痛など)
ジカ熱自体は軽い症状も関連疾患が重大
ジカ熱の症状だけで見ると、2~3日の間に軽い症状が現れるだけです。
ジカ熱の代表的な症状 | |
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軽度の発熱 | |
斑丘疹(はんきゅうしん) | 発疹が出る |
結膜炎 | 目の結膜が充血して赤くなる病気 視力低下になる恐れもある |
関節痛 | |
筋肉痛 | |
疲労感 | 疲れやすくなる |
倦怠感 | 体のだるさ、飽きっぽさ(無気力) |
頭痛 |
ジカ熱の治療は対処療法(自然治癒)しかない
現代医療では、ジカ熱を患っても治療方法はありません。
対処療法といって、自然に治るまで安静に過ごすしかありません。
またワクチンもないため、ジカ熱の予防は「蚊に刺されない事」だけです。
しかし長くても1週間以内に症状は治まりますので、深刻な病気でもありません。
ただし、関連症として「小頭症」や「ギランバレー症候群」などといった深刻な病気になる恐れもあります。
※ごく一部の人だけです。
ジカ熱による関連死はほとんどない
ジカ熱は、デング熱よりも比較的軽度のため、死亡率はほぼ稀といわれています。
ただし先ほども述べた通り、重大な関連病があることを忘れてはいけません。
「ギランバレー症候群」とは、体のマヒで動けなくなる病気
ギランバレー症候群は、体全体に力が入らなくなる病気です。
手足が動かなくなったり、呼吸困難や排せつ機能の低下などといった「身体への大きな影響」があります。
「ギランバレー症候群」の治療期間は現代医療で半年~1年
発症するとほとんど動けなくなることも予想されるため、治療している間は外出もままなくなります。
現代医療では治療法も確立している為、半年~1年でほぼ回復するとのことです。
※軽度の症状では「顔面麻痺」などもあり、程度によって治癒するスピードが違いがあります。
「ギランバレー症候群」になると住宅ローンが組めない?
ただし、一度ギランバレー症候群にかかると治療費は高額になったり、保険や住宅ローン(団体信用生命保険が必要なローンなど)に入れなくなることも考えられます。
不利になることも考えると、「蚊の予防」は必須ではないでしょうか。