中国の大気汚染がひどくなっているようです。
中国のPM2.5の被害は、本来「春」が多いはず。(黄砂や旧正月の影響を受ける為)
しかし、冬である12月時点で大気汚染の警報レベルがMAXの赤色警報が発令しているとの事です。(北京のみ)
街中は真っ白に染まり、学校や工場は閉鎖され、自動車の半分が利用できなくなる「ナンバー制限」も行われているとの事です。
年末年始の冬休みに中国に旅行に行く方も多いかもしれませんが、健康被害を受けないようにマスクを持参する必要があるかもしれません。
しかし、PM2.5は極小サイズのため、市販されているマスクなら何でもいいというわけではありません。風邪やインフルエンザ対策のマスクを使ってもすり抜けてしまい意味がないのです。
そこで、簡単にマスクを選ぶコツとして良く使われるのが、PFEと呼ばれる「微粒子ろ過効率」です。ここでしっかりと確認してPM2.5から身を守りましょう。
中国の空が赤色になっている?
ここで誤解したくないのが、赤色警報と呼ばれる言葉です。
赤色警報とは、日本で言う赤信号の意味です。
最大限に気を付けてって事です。(外出は極端に減らししましょう)
PM2.5で空が赤くなっている訳ではありません。真っ白になっています。
市内はもや(霧)がかかったようになり、視界が悪いという事です。
(日本でも大雨が降った翌日の早朝に、真っ白に濃霧がかかる事がありますが、あの光景です。)
中国にいくなら、PM2.5専用マスクを持参
PM2.5の濃度が高いとは真っ白い濃霧のように見えますが、決して安全ではありません。花粉よりも軽いため、鼻や口から吸い込むと肺の奥深くまで入り込みます。
つまり、中国で外出する時は、マスクを着用した方がいいという事です。
しかし、普通の花粉用のマスクや子供用マスクではいけません。
それよりも、網目が小さいPM2.5用のマスク(インフルエンザ対応もOK)を準備してください。
- インフルエンザウイルス:0.1μm~0.3μm(PM2.5より小さい)
- PM2.5の大きさ:2.5μm
- ノロウイルスの大きさ:25~35nm
- スギ花粉の大きさ:30~40μm
マスク選びはPFE(微粒子ろ過効率)を確認
PM2.5対策のマスクを選ぶには、PFEと呼ばれる数値を見る必要があります。価格もそれほど高価ということもありませんので、ご安心ください。
PFEは微粒子ろ過効率と呼ばれ、人工的に作り出された小さな微粒子の侵入を食い止める事ができる割合が数字で示されています。
例えば、95%や99%というパーセンテージで書かれています。
この数字は、専門機関の微粒子試験と呼ばれる実験で補足できた確率のことです。(数字が大きいほど高性能です)
ちなみに、PFEが表示されていないマスクは、「微粒子ろ過が出来ない=PM2.5を防げない」マスクという事です。
マスクをしても安全ではありませんのでご注意ください。
注意点は、BFE(細菌捕集効率)と間違えないこと
マスクの基準にはBFEと呼ばれる数値も書かれています。
BFEは細菌捕集効率と呼ばれ、こちらはウイルスをキャッチする(侵入を防ぐ)度合い(ウイルスの大きさ)を示しています。
こちらが書かれていても、PFEがかかれていなければPM2.5対策にはなりません。
それだけ微粒子の形が小さく、「すり抜けてしまう」という事です。(だから微粒子って言うんですけどね)
N95マスクはダメ?
N95規格と呼ばれるマスクもあります。
ですが、このマスクは推奨しません。
なぜなら、微粒子ろ過効率が95%だからです。
N95マスクは安く作りやすいため、多くのマスク製品が該当します。
中には医療マスク(サージカルマスク)と印刷されていることもありますが、高性能というわけではありません。
N95マスクの定義 | 0.1~0.3μmの微粒子を95%以上除去 |
N99マスクの定義 | 0.1~0.3μmの微粒子を99%以上除去 |
※PM2.5の大きさは、2.5μm
PFEを基準に選ぶ事です。
しかも、99%以上(99.9%まである)を推奨します。
次回は、プリーツ型と立体型の違いと選び方をレポートします。