Googleは2015年9月29日、最新版スマートフォンNexus5Xと6Pを発売しました。
(両方ともタブレットではありません)
OSは2機種とも、Android6.0 Marshmallow(マシュマロ)を採用していますので使い方は同じです。
なぜ、2つの機種を同時にリリースしたのでしょうか?
Nexus 5Xと6P同時リリースの理由には、ユーザーへの配慮があるようです。
二つのスペックを比較すると、ある結論に至りました。
どうやら「ハイスペック仕様のスマートフォンを求めるユーザーさん」と、
「低価格で求めるユーザーさん」に配慮した形で分けた販売のようです。
Nexus 5Xと6Pのスペック比較
- Nexus 5Xは、やや低スペック仕様で、若干小さく低価格路線で購入しやすい端末です。
- Nexus 6Pは、スペックを高くした分(ハイスペックスマートフォン)、お値段が割高になっています。
Nexus 5X | Nexus 6P | |
16GB | 5万9300円 | なし |
32GB | 6万3400円 | 7万4800円 |
64GB | なし | 8万800円 |
128GB | なし | 9万2800円 |
メーカー | LG製(韓国) | HUAWEI(ファーウェイ)製(中国) |
ディスプレイの大きさ | 5.2インチ (147.0×72.6×7.9mm) |
5.7インチ |
ディスプレイの解像度 | FHD(1,920 x 1,080) LCD(423 ppi) |
WQHD(2,560 x 1,440) AMOLED ディスプレイ(518 ppi)※WQHDとは、HD(High Definition)の2倍ワイド型ディスプレイの事 |
プロセッサー | Qualcomm® Snapdragon™ 808 1.8GHz、64 ビット Adreno 418 GPU |
Qualcomm® Snapdragon™ 810 2.0 GHz、オクタコア64 ビット Adreno 430 GPU |
RAM | 2GB | 3GB |
重さ | 136g | 178g |
前面カメラ | 5メガピクセル(500万画素) ~1.4µmピクセル |
8メガピクセル(800万画素) ~1.4 µm ピクセル ※HD動画撮影対応 |
背面カメラ | 12.3メガピクセル(1230万画素) ~1.55µmピクセル ※4K動画撮影対応 |
12.3 メガピクセル ~1.55 µm ピクセル ※4K動画撮影対応 |
対応周波数 | GSM / EDGE: 850 / 900 / 1,800 / 1,900 MHz LTE対応 |
GSM / EDGE: 850 / 900 / 1,800 / 1,900 MHz LTE対応 |
スペック比較まとめ(総評) 選ぶとしたらどっちがいい?
今回リリースされたGoogleスマートフォン2機種の大きな違いは、カメラとディスプレイの画質にあります。
写真・動画を中心に取り扱う人には、Nexus 6Pがおすすめ
ハイスペックタイプのNexus 6Pは、ディスプレイが高画質(WQHD)でかつ、カメラが高画質(800万画素)です。
動画や写真がよりキレイに見えるだけでなく、カメラで撮った写真や動画も高画質が大きな違いです。
写真や動画は関係ない!という方には、Nexus 5Xでも十分?
動作は、プロセッサーがやや高いですが、スピードの違いを体感できる程ではないようです。
1.8GHzと2.0 GHzなので
記憶装置(RAM)が1GB違いますが、こちらも体感できるとはいえないかもしれません。
(スマートフォンで、そこまでRAMを使うかが疑問です。)
といっても、大容量のゲームアプリを使う方にとっては、Nexus 6Pがいいかもしれませんね。
最近のゲームアプリは、高画質高性能が求められますので、ハイスペックスマートフォンのほうが快適です。
Android6.0 Marshmallow(マシュマロ)は、他のスマホにも対応
Android6.0は今回の新製品以外スマートフォンやタブレットであっても、5.0以上に対応している端末であれば後日自動アップデートされます。
私が普段使っているNexus 7(2012)も例外ではありません。
Android6.0へのアップデート予定は、10月後半から11月にかけて随時リリース配信とのことです。
(端末によって、配信ペースが違いますのでズレる可能性もあります)
現在、Android 5.0以上をお使いの方は、アップデート情報を待ちましょう。
アンドロイドスマートフォンをお使いの方でも、Android6.0は使えますので買い換える必要はありません。
何が違う?SIMフリー版とキャリア版比較
SIMフリー版スマートフォンとは、どの会社の回線でも使える端末の事です。
大抵スマートフォンといえば「キャリア版端末」といって、NTTドコモやソフトバンク、あるいはau(KDDI)と回線契約をして購入するのが一般的です。
この場合、他社の回線契約では使えません。
- docomoで購入→au,softbank回線では使えない
- auで購入→docomo、softbank回線では使えない
使うには、SIMロック解除という手続きをしなくてはいけません。
ですが、一部端末はメーカーから直接スマートフォン端末を購入することができます。(SIMフリー版)
メーカーから直接すると、電話回線を別に契約する必要がありますが、すでに契約済みの方でも使えるようにあらかじめSIMロックを解除しているのです。
価格が高くなる?「キャリア版スマートフォン」のデメリット
キャリア版スマートフォンを購入する時は大抵、24回の分割払い(2年縛り契約)になることが多いです。
暗黙のルールといいますでしょうか?
基本料金が24回分実質無料(0円)になる仕組みですので、安く感じるかもしれません。
しかし、「キャリア版スマホ」は実質的には値段が高くなります。
なぜなら、パケットデータ通信が割高なプランしかないからです。
格安データSIMと比べると一目瞭然です。
参照:【格安SIM】通話付きプラン料金・スペック簡単比較表 16社60プラン
SIMフリー版のNexus5X/6Pは、格安SIMがすぐに使える状態です。
もし、2台目として購入するのであれば、メーカーから購入するのも一つの選択肢ではないでしょうか?
SIMフリー版とキャリア版は性能が少し違う
たとえば、docomoのPREMIUM 4Gは、ドコモ版の端末しか対応していないサービスといえます。
他の会社(ソフトバンクやau)で購入して乗り換えた場合、対応できない可能性があります。
端末代金が高くなるのは、少しスペック(仕様)をいじった分も入っています。
PREMIUM 4Gのような”独自サービス”を使いたい場合は、注意が必要です。
選び方はそれぞれ違いますので、その点に注意して購入先を選びましょう。