再生エネルギーの未来

2016年4月から一般家庭への電力小売販売の自由化がスタートします。
それに先駆けて、多くの事業社が名乗りを上げています。

その中で、多い発電方法が「太陽光発電」です。

太陽光発電は、他の発電方法よりも過剰すぎる。偏りすぎるといわれています。
その為、今後は固定買取制度の見直し(減額)が始まるようです。

固定買取制度とは?

事業者を最低価格を割らないように、電力会社が買取る金額を補償する制度。

再生エネルギー事業を後押し、個人宅への普及を促するために作られました。

2015年現在、太陽光発電の余剰電力買取金額は10Kw以下で、33~35円です。(10年間)
ここからどこまで下げるのかが、今後話し合われることになります。

資源エネルギー庁キャプチャ
画像:なっとく!再生可能エネルギー 固定価格買取制度 資源エネルギー庁 http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/kakaku.html

これは、太陽光発電を導入している方、今後導入を考えている方には、不安を抱えるのではないでしょうか?

結局、太陽光発電を一般家庭が導入するのは、損をするのでしょうか?
それとも、お得なのでしょうか?

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太陽光発電だけが異常な数=安定した供給ができなくなる

電気の供給が不安定になると停電リスクが高まる

新規電力販売事業者だけでなく、一般家庭にも普及したため他の発電方法よりも多すぎます。
これは、供給が不安定になることを意味します。

なぜなら、太陽光発電は昼間しか発電できないからです。
その結果、昼間は電力過剰、夜間は一気に電力不足となる可能性が高いのです。

これを失くすには、買取を減らして他の発電を推進する必要があるのでは?という意見が出ています。

 

夜間の発電は、結局「火力」と「水力」に頼るしかない

現在日本では、夜の電気は火力と水力(揚水発電)が主力です。
※風力もありますが、風は安定しないので除外しています。

その大半が、火力発電といっても過言ではありません。
原子力発電所が稼動しない限り、この法則は変わりません。

 

火力発電のデメリット「夜間だけ出力アップ」ができない

暖炉の火

火力発電所は、常に一定の温度を保って稼動していなければいけません。
昼間太陽光が多く「電力が過剰」といっても、火加減調整をある一定の温度以下にすることは出来ません。

そうしないと、「夜間供給が必要な電力量」に達しないからです。

火力発電を安定して運転するには、24時間常に火を燃やしていなくてはいけません。

その為、昼間の電気需要が低くても、ムダに原料を消費しています。

これを失くすためには、夜でも発電が可能な再生エネルギーを増やさなくてはいけないのです。

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固定買取制度の減額で、他の発電を後押しすることが狙い

固定買取制度は、新しい発電方法(再生可能エネルギー)を普及・推進させるための制度です。
その為、増やす必要がない発電方法は、低く設定しなおす(見直す)必要があると判断したのです。

その分を他の発電に振り分けることで、「安定供給を目指したい」と考えています。

 

固定買取制度は、消費者(一般家庭)が負担している

太陽光発電をお考えの方、導入された方にとっては、固定買取制度の減額が不利のような気がします。
しかし、よく考えてみると、そうではありません。

なぜなら、買取するためのお金は、私たち消費者が払っている電気代から支払っているのです。
つまり、皆さん平等にお金を払っているのです。

その為、太陽光発電をしている人のほうが、買取してもらっている分得しているということです。

 

固定買取制度見直しが、電力販売自由化にも影響する?

電力販売自由化にも、固定買取制度が影響すると考えられます。
価格競争により、余剰電力が出る企業も多いと予想されるからです。

余剰電力の買取金額が低くなると、契約している人の料金を値上げする可能性も出てきます。

2016年からの自由化で、電力会社を変更する場合には、契約書をよく読む必要があります。

  • 契約期間
  • 契約解除の違約金
  • 値上げに関する項目

など、これらはしっかりと目を通して選びましょう。