環境省は、2016年春の花粉予測を発表しています。
それによると、2015年と比較して、『全国的に花粉の飛散量が多くなる』と予想しています。
- かなり多い地域:九州地方、中国四国地方、東海地方
- やや多い地域:関東、東海、近畿
※地域によっては、前年比の3倍(福岡)~4倍(愛知)になるとの予想です。
また、花粉が飛ぶ時期については「平年より早く、九州地方は2月上旬には本格化する」との事です。
花粉が飛ぶ時期は、毎年5月まで続きますので長期的な準備が必要です。
花粉症の方は、1月からマスクなどの予防対策を始めた方がいいかもしれません。
ただし、2月~5月はインフルエンザやPM2.5・黄砂など、マスク需要が多い時期と重なる品薄になる危険性もあります。
マスクが必要な方は、早めに買いだめした方がいいかもしれません。
2016年春の花粉予測図
日本気象協会では、すでに図解でスギ花前線(予測)を発表しています。
これを見ると、2月5日~10日には、
九州・山口・四国・東海・関東など太平洋側の広い地域でスギ花粉が舞っている事になります。
また、2月15日には
日本海側の北陸・東北地方でも花粉が飛散する見込みです。
2016年春はマスクが品薄に!買えなくなる危険性も
花粉対策といえば、マスクをする人が圧倒的に多いです。
時期的にもインフルエンザ対策や黄砂、PM2.5とマスクの需要が高くなるため、
例年以上にマスクが品薄になる危険性が高いのです。
- スギ花粉:2月~5月、11月~12月
- ヒノキ花粉:2月~5月
- インフルエンザ:12月~3月
- PM2.5:2月~5月
- 黄砂:2月~5月
多くの方がご存知かと思いますが、花粉が飛ぶ量は前年の気象条件に影響されます。
(気象庁の予想は、前年のデータから予測をはじき出しています。)
気温が高いため、花粉・PM2.5・黄砂が活発に
2015年冬から16年春にかけては、例年以上に暖かい気温のため、花粉の飛散が活発しやすい条件が整っています。
また、春は中国大陸からの風(偏西風)が強くなるため、PM2.5や黄砂も例年以上の見込みです。
2016年のPM2.5は例年以上
2015年12月、中国ではPM2.5の量が過去最高に達しました。
それに伴い上海では、赤色警報と呼ばれる車や工場の操業制限を実施しています。
この影響が日本にも来るため、マスクを買う人が例年以上に増えると予想されています。
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つい先日福岡では、高濃度のPM2.5が観測され、10Km先が見えない「煙霧」になりました。
“店頭からマスクが消えた”という情報もチラホラ入ってきています。
目に見えて空気が真っ白になるため、多くの人がマスク買いに殺到したようです。
中国では日本製マスクが大人気
2015年は「爆買い」という言葉が流行りましたが、中国では日本製の医療品が人気です。
特にPM2.5対策として日本製マスクを買う人は、かなりの数に上ります。(その他にも、肌触りのいい”オムツ”も人気です。)
マスクは日本国内だけでなく、海外でも人気です。
日本から輸入する人も増え、日本製マスクは例年以上の品薄状態が続きます。
生産ラインを強化している工場もありますが、需要が一気に増えるとマスクの製造が追いつかない可能性もあります。
入荷待ちになる前に、出来る限り早めに買いだめした方が無難かもしれません。