2015年10月5日マイナンバー法が施行され、
各自治体が順次、個人番号が記載された「通知カード」の配送手続きを行っています。
この通知カードに書かれている番号は、一生涯使い続ける番号です。
実際に受け取れるのは、10月中旬~11月下旬ころです。
受け取りが1か月以上も離れる理由は、自治体によって送付時期が異なるためです。
人口が少ない自治体では配送が比較的早く、人口が多い自治体では遅くなる傾向にあります。
※お住いの自治体ではいつになるのかは、個人番号カード総合サイト/通知カードの郵便局への差出し状況から確認できます。
【お知らせ】 「#マイナンバー の通知カードを順次お届けします」 10月20日頃~概ね11月中に、住民票の住所(居所登録された方は当該居所)へ、簡易書留で世帯ごとにお届けします。 http://t.co/QRlSud8iTR pic.twitter.com/IULvyecW5z
— 総務省 (@MIC_JAPAN) October 9, 2015
さて、通知カードが自宅に届いたら、まずは何をするべきなのでしょうか?
しっかり確認しましょう。
まずは封書を開けて、書類が「5種類」すべて入っているか確認
通知カードは簡易書留で、5つの書類とともに各ご家庭に郵送されてきます。
- 通知カード(マイナンバーが書かれている)←重要
- 個人番号カードの申請書(音声コード付き)←切り離して使う
- 返信用封筒(個人番号カード申請用)
- マイナンバーの説明書類(8ページのカラーパンフレット)
- 宛名台紙(宛名が書かれている紙、問い合わせ先などもされている記載)
1と2の通知カードと個人カードの申請書は、1枚でセットになっています。
実際には、4種類の紙が入っていることになります。
また、同じ住民票に記載されている「ご家族全員分のカード」が、一つの封書で届きます。
全員分の通知カードが入っているのかを、まずは確認しましょう。
※もし4つの書類が入っていなかったり、ご家族分の通知カードが入っていなければ、
自治体もしくは、全国共通ナビダイヤルへ電話して確認しましょう。
マイナンバーの書類一式は、すべて捨てたらダメ!
2015年中に配布される封書(通知カードおよび、カード申請書など)は、どれも手続きに必要になる書類です。
捨てたり、失くさないようにしなければいけません。
また、通知カードは、マイナンバーの確認書類として今後何度も提出する必要があります。
個人番号カードを作った場合、通知カードを持つ必要はありませんが捨ててはいけません。
失くした際の再発行などに使います。
番号通知カードはこんな時に使う!
今回配布される通知カードは、個人番号をお知らせするだけではありません。
個人番号を提出するときは、必ず「通知カードを持参」して本人なのか確認する必要があります。
※なりすまし防止
会社や役場の手続きに、毎回通知カードの提示が必要に
すべての給与所得者(お勤めの方)は、会社が源泉徴収票の申請に必要な、個人番号を収集することになっています。
番号を記入した書類を提出する時に、確認に必要なのが今回届く「個人番号通知カード」です。
書類に書いてある番号と、通知カードの番号が一致しているのか確認する必要があるためです。
もし、通知カードを紛失していれば、行政に関するすべての手続きが申請できません。
最重要:2015年から従業員の個人番号を会社が収集
マイナンバーは、到着してすぐに「税」で使われることになります。
多くの従業員を持つ会社は、2015年でも個人番号の収集を始めてもいいことになっています。
2016年1月からの年末調整・家族控除などの申請に使います。(主に会社がまとめて税務署に提出するため)
マイナンバーを提出する対象者は、給与所得のあるすべての従業員です。
役員、正社員、契約社員、パート、アルバイト(短期雇用も含む)
そのほかにも、雇用保険や国民健康保険でもマイナンバーを提出する必要があります。(会社が行う)
1つの会社に勤める個人は、その会社に一回のみの提出でOKです。
複数の会社に勤めている人は、それぞれの会社に提出する義務があります。
年始アルバイトをする人は、早速マイナンバーの提出が必須になります。
個人番号の提出ができないと、アルバイトができないかもしれません。
個人番号の使い道は?2016年から順次拡大
個人番号の使い道は、まだ正確にはわかっていません。
どんなことに使用するのかは、今国会で話し合われています。
ですが、ある程度は公表されています。
お子さんの個人番号が必要な主な手続き
主な手続き | 提出先 | |
子供~学生 | 児童手当の申請 | 市区町村 |
予防接種 | 市区町村 | |
アルバイトの源泉徴収票 | 勤務先 | |
勤労学生控除の手続 | バイト先 | |
奨学金の申請 | 学校 |
社会人(一般)のマイナンバー
一般 | 正社員・パートの源泉徴収票 | 勤務先 |
健康保険や雇用保険、年金などの手続 | 勤務先 | |
保険金の支払い | 金融機関 | |
証券など、特定口座の開設 | 金融機関 |
高齢者のマイナンバー
高齢者 | 年金給付の手続 | 年金事務所 |
福祉や介護の制度利用 | 市区町村 | |
災害時の支援制度を利用 | 市区町村 |
マイナンバーは大切な番号:失くしたら停止の電話を
個人番号は、個人情報の塊です。
そのため、漏えいに注意する必要があります。
通知カードや個人番号カードを
失くしたり、盗難にあった場合、マイナンバーコールセンターに連絡する必要があります。
通知カードの再発行は500円、個人番号カードの再発行は1,000円
マイナンバー制の通知カードや、個人番号カードの初回発行は無料です。
もし失くしたり捨ててしまった場合、再発行は有料です。
※個人番号自体は、死亡するまで変更はありません。
この点だけは、注意しなくてはいけません。
通知カードは紙幣と同じ「透かし」入り
個人番号の通知カードの手数料が高い理由は、透かし入りで印刷料金が高いからです
偽造や変造を防ぐため、透かし(白黒すき入れ)が入っています。
白黒すき入れとは、保険カードと同じような模様が浮き出るのが特徴です。
偽造対策をするほど、重要なカードだということです。
失くさないようにしましょう。
もちろん役所に出す際に、コピーは受け付けませんのでご注意ください。
個人番号カード(身分証明書)の発行申請をする
今回送られてくる「通知カード」には、身分証になる「個人番号カード」の申請書が含まれています。
縦長の通知カードの下の部分です。(画像の黄色の部分)
通知カードとして使う場合は、下を切り離して所持します。
個人番号カードを作らなくても、交付申請書を捨ててはいけない
画像の通り、通知カードと交付申請書は1枚の紙になっています。
なぜこのような形状なのかといいますと、あらかじめ必要な情報が印刷されているからです。
マイナンバーだけでなく、住所氏名などが正しく?印字されています。
(送付する前に一度、正しいかを確認しましょう)
今個人カードが必要でないと判断しても、将来必要になるかもしれません。
大切に保管しておきましょう。