夏といえばうなぎの蒲焼です。
あの独特の香りは食欲を掻き立てます。
うなぎの蒲焼のタレだけでも何倍もご飯が食べられます。
そもそもうなぎには、たくさんの栄養が含まれている魚で有名です。
ビタミンはもちろんDHAもたっぷりありますので、健康や美容だけでなく夏バテ防止とたくさんあります。
昔からうなぎは、漢方や薬膳料理で使われています。
それほどいい栄養価という事ですね。
夏の土用丑の日にうなぎを食べる本当の理由
実は昔のうなぎ屋の販売戦略だったといわれています。
夏にうなぎが売れないところ、「土用の丑の日」という看板を出しただけで、売上げ上々になったそうです。
それは昔から丑の日には、「う」がつく食べ物がいいといわれていたためですが、今日までその流れが付いているという事です。
ですが、最近ではうなぎの栄養価が高く、夏には最適な食べ物として注目されています。
その為、なぜ夏の土用丑の日はうなぎなのかを聞くと大抵は「栄養満点だから」という答えが返ってくるのです。
うなぎの本当の旬は冬
ですが、土用というのは季節毎に決まっているのはご存知ですか?
- 春の土用→立春直前から18日間
- 夏の土用→立夏直前から18日間
- 秋の土用→立秋直前から18日間
- 冬の土用→立冬直前から18日間
と年に4回あります。
さらに、丑の日というのは始めから2番目の日です。
(干支の子・丑・寅・卯・・・の順)
季節ごとにあるのですが、うなぎを食べるのは「夏の土用丑の日」と「寒の土用の丑の日」の年二回だけです。
どちらかというと、うなぎの旬は冬なんです。
冬を越すために栄養をたっぷり含んでいるので、脂が乗っていて香りがいいといわれています。
おいしいうなぎを食べるのなら、冬の天然物をおすすめします。
うなぎは夏が産卵期
夏になると、うなぎの成魚は海に出ます。
海で産卵した後は、そのまま死に絶えるそうです。
といっても、5年~7年ほど成長したうなぎだけなのでほんの僅かです。
途中で人に食べられることが多いので、年々減少傾向です。
養殖うなぎといっても、完全養殖ではなく稚魚のシラスをとってきて育てます。
養殖うなぎは成長促進用のえさを与えて半年~二年程度で食卓に並ぶので、卵を産む事はありません。
だからこそ、その絶対量が減ってきています。
今うなぎが絶滅の危機にさらされているので、乱獲だけは避けたいですね。