2019年10月1日の消費税率引き上げに伴い、「日本の消費税は10%に引き上げ」られます。
「8%から2%だけ増税」といっても、家計にとっては大ダメージですね。
ただし、消費税増税と同時に国が主導する「キャッシュレス・消費者還元事業」が始まります。
キャッシュレス・消費者還元事業とは、キャッシュレス決済で支払うと「購入した金額に応じたポイント還元を受けられる」ということです。
※ポイントバックの実施期間:2019年10月~2020年6月まで
消費税増税から9ヶ月間は、キャッシュレス還元により「消費税増税前よりお得に」買い物ができるようになっています。
ただし、現金で購入してもポイントバック(還元)は受けられません。
『キャッシュレス』で支払わないといけないんです。
このページでは2019年の「消費税10%」引き上げによるポイントバックに関する注意点をまとめていきます。(随時追加しています)
経済産業省の審査に合格した会社一覧:消費税キャッシュレス還元対応 電子マネー・クレジット名一覧 2019年5月16日現在
キャッシュレス決済って何?
キャッシュレスとは、クレジットカード、電子マネー、QRコードなど、電子的に繰り返し利用できる決済手段としています。
キャッシュレス決済のメリットは「決済会社が独自に発行するポイント」もあることです。
「キャッシュレス・消費者還元事業」と「独自ポイント」の二重取りも可能です。
WAONの場合、200円の支払いに付き「1ポイント(1円相当)」が貯まります。
さらに「キャッシュレス・消費者還元事業」のポイントバックがあれば、さらにお得な計算になります。
ただし、AEONグループ全店が「キャッシュレス・消費者還元事業」の対象になるわけではありません。
「キャッシュレス・消費者還元事業」は、中小企業を対象にする制度です。
※もとは、中小企業にキャッシュレス決済システムの導入を進める政策だからです。
※対象になる店舗は、審査期間後に発表されます。
一般的な電子マネー
電子マネーは、一般的に「カードタイプ」と「モバイルタイプ(お財布携帯、スマホ)」があります。
カードタイプは「カードを取得(発行)する」と使えますが、モバイルタイプは「おサイフケータイ」に対応している機種を持っている必要があります。
発行手数料一覧
おサイフケータイを持っていない場合は、リアルカードを発行する必要があります。
リアルカード会社によっては手数料(送料)がかかる場合もあります。
※表の「ポイント還元額(自社還元率)」は2019年5月16日時点の情報です。
名称とポイント還元額 | 支払いタイプ/発行手数料とチャージ |
---|---|
楽天Edy(ラクテンエディ)
【還元率】200円(税込)につき1ポイント ※事前登録が必要 |
カードタイプ:無料~300円(税抜き)
おサイフケータイ:無料 |
■チャージ方法
現金(※店舗・レジチャージ) クレジットカード 楽天スーパーポイント 銀行口座(おサイフケータイのみ対応) |
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WAON(ワオン)
【還元率】500円ごとに1WAON ※6/30まで:200円(税込)ごと1ポイント |
カードタイプ:300円(税込)
おサイフケータイ:無料 |
■チャージ方法
現金(レジ、イオン銀行ATM、チャージャー) クレジットカード WAONポイント イオン銀行の口座から |
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nanaco(ナナコ)
【還元率】100円(税抜)につき1ポイント ※7/1から200円(税込)ごと1ポイント |
カードタイプ:300円(税込)
おサイフケータイ:無料 |
■チャージ方法
現金(レジ、セブン銀行ATM) クレジットカード nanacoポイント(レジ、モバイルアプリ) |
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Suica(スイカ)
https://www.jreast.co.jp/suica/ 【還元率】100円or200円(税込)ごとに1ポイント ※事前登録が必要 |
カードタイプ:500円※預り金(デポジット)
おサイフケータイ:年会費~1030円 |
■チャージ方法
現金(主にコンビニ、イオン店舗) 自動券売機・多機能券売機 Suicaインターネットサービス クレジットカード決済 JRE POINT |
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QUICPay(クイックペイ)
※カード統合サービス 【還元】クレジットカードのポイントのみ |
カードタイプ
おサイフケータイ その他 使用条件:決済用カード(クレジットカードなど) |
チャージ不要
※登録したカードから支払い |
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Apple Pay(アップルペイ)
https://www.apple.com/jp/apple-pay/ ※カード統合サービス 【還元】クレジットカードのポイントのみ
|
モバイルタイプ
使用条件「iPhone 7以降、Apple Watch Series 2以降」+決済用カード |
チャージ不要
※登録したカードから支払い |
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Google Pay(グーグルペイ)
https://pay.google.com/intl/ja_jp/about/ ※カード統合サービス 【還元なし】クレジットカードのポイントのみ |
モバイルタイプ
使用条件「おサイフケータイ」+決済用カード |
チャージ不要
※登録したカードから支払い |
※ここに上げたのは、「一般的な電子マネーサービス」です。
日本国内のすべての電子マネーが「キャッシュレス・消費者還元事業」のポイントバック対象になるとは限りません。(事前審査中です)
※QUICPay、Apple Pay、Google Payはカード統合サービスのため、自社発行ではありません。別に決済カードを準備する必要があります。(クレジットカードやプリペイドカードの登録が必要)
Apple Pay、Google Payは一部のプリペイドカード、デビットカードも登録可能です。
また、独自のポイントバックキャペーンが開催されていることもあります。
一般的なQRコード(バーコード)決済
QRコード、バーコード決済は、支払いアプリを使うため「携帯」か「スマートフォン」が必要です。
ただし、おサイフケータイ非対応でも利用できるため、多くのスマホユーザーが利用できるメリットがあります。
バーコード決済は「非対応のお店が多い」ため、事前の確認が必要です。
名称とポイント還元額 | タイプと発行手数料 |
---|---|
LINE Pay(ラインペイ)
【還元】0.5%~2%マイカラーポイント ※7/31まで+3%(3.5~5%) |
モバイルタイプ(QRコード決済):無料
リアルカード:無料 |
■チャージ方法
銀行口座(オートチャージあり) LINE Pay カード レジチャージ(店頭) コンビニ LINEポイント |
|
楽天ペイ(ラクテンペイ)
【還元】100円の利用で1ポイント |
QRコード決済:無料
リアルカード:なし |
■チャージ方法
クレジットカード(事前登録が必要) 楽天スーパーポイント払い |
|
d払い(ディーバライ)
https://service.smt.docomo.ne.jp/keitai_payment/ 【還元】街のお店:200円(税込)につき1ポイント ネット:100円(税込)につき1ポイント |
QR/バーコード決済:無料
リアルカード:なし |
■チャージ方法
クレジットカード(事前登録が必要) 電話料金合算払い(ドコモユーザー限定) dポイント払い ドコモ口座充当 |
|
au PAY(エーユーペイ)
https://aupay.wallet.auone.jp/ 現時点ではauユーザーのみ ※一般向けの開始も予定 【還元】200円(税込)毎に1P |
QR/バーコード決済:無料
リアルカード:au WALLET プリペイドカード ※auユーザー限定 ※au WALLET プリペイドカードが必要です。 |
■チャージ方法
auショップ コンビニ(ローソン) じぶん銀行口座 auポイント/WALLET ポイント |
|
Tマネー(ティーマネー)
https://tsite.jp/pc/r/tmoney/index.pl 【還元】月間累計500円(税込)につき1Tポイント |
QR/バーコード決済:無料
リアルカード:無料(Tカード/Tポイントカード) |
■チャージ方法
クレジットカード ギフトカード Tポイント |
|
PayPay(ペイペイ)
【還元】0.5~3% |
QR/バーコード決済:無料
リアルカード:なし |
■チャージ方法
Yahoo!マネー/ウォレット 銀行口座 クレジットカード |
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セブンペイ(7pay) | 詳細不明
※2019年7月~開始予定 |
■チャージ方法
店頭レジ セブン銀行ATM 各種クレジットカード |
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ファミペイ | バーーコード決済
まとめ払い など ※詳細不明 2019年7月~開始予定 |
QUOカードPay(クオカード ペイ)
https://www.quocard.com/pay/index.html 【還元】なし |
QR/バーコード決済:無料
リアルカード:無料※QUOカード |
使い切りのため、チャージ不可
※QUOカードPay同士の残高合算(まとめ)は可能 ※現金との併用支払いが可能 |
※ここに上げたのは、「一般的なバーコード決済サービス」です。
※日本国内のすべてのバーコード決済が「キャッシュレス・消費者還元事業」のポイントバック対象になるとは限りません。(事前審査中です)
キャッシュレス決済のメリット・デメリット
メリット
現金で支払わないため、「小銭がかさばらない」「カード1枚・スマホ1台で財布不要」などの利便性が多く評価されています。
また、盗難にあった場合も、現金と違い「利用停止ができる」などのメリットがあります。
ただし、デメリットも多くあるため注意が必要です。
デメリット
- 決済方法の種類(会社)が多すぎる
- 利用できる店舗が限られる
- それぞれにチャージが必要
- 電源ON・ネット通信が必要(モバイルタイプ)
決済方法の方法:各社バラバラ
キャッシュレス決済会社の数が多くなり、支払いができる「加盟店」もそれぞれで異なっています。
支払いに応じて使い分ける必要があり、逆に不便に感じることもあります。
現金なら店舗を選びませんが、キャッシュレス決済は対応している店舗を事前に把握する必要があります。
事前に調べるのは面倒ですね。
「クレジットカード」や「電子マネー」であれば、対応店舗が多く確認する必要が少ないですが、
「QRコード/バーコード」決済は、まだ使える店舗は大手スーパーやコンビニに限られています。
チャージは別々(無駄なお金が多くなる)
また、それぞれでチャージする必要があり、他の決済残高と合算ができません。
前払い方式は「初めの支出」が一時的に増えてしまったり、数円単位で使い切れない残高が残る可能性があります。
よく通うお店であれば問題ありませんが、月に数回しか使わないお店ではチャージするのに抵抗があるかもしれません。
今後2020年までに加盟店が増えていく予定のようですが、2019年10月の消費税増税時にどの程度増えるのかはまだわからないところです。