電力会社の選び方タイトル

2015年8月3日、経済産業省が一般家庭への電力販売業者の登録申請の受付を開始しました。

省エネ政策のひとつで、
2016年4月から一般家庭へ電気を売る企業が増えます。

これからは、あなたが多くの電力会社から選んで『電気を買う』ことができます。

安さ、サービスなどから自由に選ぶ事が出来ますので、
今後は価格競争が強まると予想されます。

今後は、電気をどこから買うのか選ぶ事ができますね。
家計を大幅に節約できるチャンスでもあります。

同様にして2017年には、ガスの小売自由化も実施されます。

でも何も知らずに、すぐに契約しないでください。
しっかりと検討する事が大切です。

ここでは、「電力販売で、私たちの暮らしがどうのように変わるのか」をご紹介します。

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「一般家庭への電力小売自由化」が全面的に本格化って、何が変わる?

電力自由化のメリットとは?

今まで電力の販売を行う事が出来るのは、
9つの認可を受けた電力事業者だけでした。

  • 北海道電力㈱
  • 東北電力㈱
  • 東京電力㈱
  • 中部電力㈱
  • 北陸電力㈱
  • 関西電力㈱
  • 中国電力㈱
  • 四国電力㈱
  • 九州電力㈱
  • 沖縄電力㈱

電力を送る仕組み(送電線)の問題が15年でようやく決着

政府は2000年4月から自由化を検討していましたが、
一般家庭への電力供給手段(送電線や消費電力のメーターなど)をどうするのかが問題でした。

現在利用している、大手電力会社の電線を使うことで、
「一般家庭への負担を大幅に縮小」、「一般企業参入への設備負担の軽減」が実現しました。

「大震災による原子力発電所の事故」「再生エネルギーの開発推進」「電力価格の高騰問題」などで後押しされ、ようやく受け入れる体制が出来たのです。

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電力自由化に参入する業者は?

意外と多い電力小売業者

2015年8月5日現在、経済産業省には届出を出した業者が40ほどありますが、
まだほとんどの業者がまだ出していません。

計画をしている企業で、大きな会社で言えば、ソフトバンクでしょうか。
他にも、交通(主に鉄道)、ガス、通信会社(主にインターネット事業者)、住宅メーカー、レジャー会社、小売企業など、が参入を発表しています。

その中でも発電方法で一番多いのが、太陽光発電です。

広大な敷地を保有している企業や、店舗の屋上が使える会社が参入を検討しています。

電力販売の自由化を利用したい!必要な設備工事は?

電力自由化後もスマートメーターで対応

「電力自由化で必要な物」といわれても、ピンとこないかもしれません。

電力自由化後も、今使っている電線を使います。
特殊な工事は必要ありません。

工事も簡単で、外にある電気メーターをスマートメーターに付け替えるだけです。

スマートメーターとは?

経済産業省が推進している最新の電力メーター(計測器)のこと。

従来の測定器・検針器とスマートメーターの違いは?

オンラインで管理するため、各家庭の測定器に行かなくても消費電力が分かりますので経費削減につながります。

スマートメーターの結果は事業者だけでなく、
その家庭の方(主に世帯主)も日々の消費電力をスマートフォンやパソコンで見ることもできます。

電気使用時間や節電効果の有無が確認できるため、省エネ意識の向上効果があります。

さらに、電力自由化対策として、数社の電力会社の切り替えが自動で出来るシステムも組み込まれています。

こんな基準クリアした電力会社を選ぼう!

事前チェックシート

電力自由化で料金が安くなるのはいいけれど、
停電が多かったら使い物になりませんよね。

そこで「電力会社の選び方」も重要になってきます。

私たちは、今まで安定供給を当たり前のように受けています。

今では停電も年間を通しても、ほぼありえない程です。
ですが、新しい事業者も、このようなことが可能なのでしょうか?

ここでは、「電力選びで調べておきたい5つの項目」を挙げてみました。

  • 発電設備はどの位の規模で、何ワット発電可能なのか?
    →利用者が殺到しても、安定供給が可能か(特に夏場)
     停電時も地域の電力会社(関電、九電など)から電気を受け取れますが、別料金が発生します。
  • 悪天候でも大丈夫なのか?
    →太陽光発電の場合、天候不良で発電力が低下(停電)する恐れもあります。
  • サービス、サポートはしっかり充実しているのか?
    →料金のトラブル、停電、長期不在時の連絡などはどうするのか示しているかをチェック!
  • 料金はどれ程安くなるのか?
    →自由化が始まると、現在の電力会社も値下げを始めるはずです。
     「各社でどこが安全で安いのか?」を確認してからでも遅くはありません。
  • 契約金は?切り替え料金は?
    →インターネットの接続工事のように、契約する際に必要な工事費用(メーター切り替えなど)が発生する可能性もあります。

もちろんこれ以外でも、
「あなたが電気がなくなったときに困ること」をリストアップすることが大切です。

※マンションやアパートの場合、自由に選ぶ事ができない可能性もあります。(特に古い建物は)

新制度につき物?「電力自由化詐欺」にはご注意ください。

「電力自由化で、電力会社を乗り換える」
ほとんどの方が、このような事を今まで体験した事はないはずです。

うまい話には気をつけなくてはいけません。

まったく知らずに、電力自由化を考えるのは危険です。
正しい知識を身につけて自衛する必要があります。

電力会社の変更による、大きな工事はありません。
電力測定器(スマートメーター)を取り付けるだけです。

多額な請求をする悪徳業者、詐欺業者にはお気をつけください。