- デング熱
- ジカ熱
- 日本脳炎
- マラリア
これらはすべて蚊が感染源になっている病気です。
ほんの数回咬まれただけでは、感染する可能性は低いのです。
しかし、どこでウイルスに感染した蚊に出会うかは誰にもわかりません。
ブラジルからウイルスが日本国内に持ち込まれる可能性大
特に今年(2016年)は、ブラジルのリオでオリンピックが開催されます。
常夏のブラジルではほぼ年中蚊が発生していますので、帰国する時にウイルスを持った蚊(主にネッタイシマカ)を持ち込んでしまう可能性があるのです。
関連記事:リオ・オリンピック会場で流行している感染症一覧 厚生労働省検疫所(FORTH)より
もちろんネッタイシマカが入り込むだけではありません。
デング熱やジカ熱に感染した人の血を、「日本にいる蚊(ヤブカ”ヒトスジシマカ”)」が吸えば感染が拡大する可能性もあります。
ジカ熱・デングは熱潜伏期間が長い
これら、蚊が原因の病気は発症するまでの潜伏期間が長いため、発見が遅れ空港での「水際作戦」も無意味に終わると予想されます
- デング熱の潜伏期:数日から2週間
- ジカ熱の潜伏期:数日~1週間
もし、あなたの部屋に蚊がたくさん入ってくれば、あなた自身が感染する可能性はさらに高まるでしょう。
以前デング熱であったように、公園が閉鎖されることも十分にあり得るのです。
あなた自身が感染してしまう前に、まずは蚊の対策を行うべきです。
蚊の対策は、梅雨時期にもう始まっている
蚊が発生する場所には、常に水があります。
蚊の子供である「ボウフラ」は、水はけが悪い場所(長期間水が溜まっている状態)に生息します。
※田んぼ(稲作)は常に水が流れている状態を維持していますので、ボウフラが湧くことはあまりありません。
特に雨が多い梅雨に水たまりができるため、梅雨明け時期が一番蚊が発生しやすいとのことです。
水たまりができる場所をなくそう
蚊の幼虫である「ボウフラ」は、流れていない「水が常に溜まっている場所」にウヨウヨいます。
5mm(ミリメートル)と小さい幼虫ですので、パッと見ても気が付きません。
水たまりができそうな場所は、あなたの身近な場所にありませんか?
- 水たまり
- 汲み置き水
- 花瓶
- ペットの水皿
- ブルーシートなどの防水シートのシワ
- バケツ・植木鉢・プランター・ジョーロ
- 庭や家屋などの穴
- 下水管など
これらの場所に「水が溜まっていないか」を確認しましょう。
もし、雨水が溜まっていれば捨てておきましょう。(バケツなどは裏返しに)
水たまりであれば、土で埋めるといいでしょう。
網戸の点検も忘れずに
ほとんどの網戸は雨風にさらされていますので、
長く使っていると穴が開いていることもあります。
まずは網戸のチェックをしましょう。
もし破れていたり、大きな穴が見つかったら張替が必要です。
張り替えなくても、マグネット式や吸盤タイプの簡易網戸もあります。
予算や手間を考えて選びましょう。
網戸が正常でも、蚊の侵入は防げない?
たとえ網戸が破れていなくても、蚊はどこからでも侵入します。
たとえば、玄関からあなたと一緒に入ってくる可能性もあるのです。
ペットが出入りする出口があれば、そこからでも入ってきます。
洗濯物を干すとき、取り込むときも同じように入ってくることがあるでしょう。
そのような入り口には、常に殺虫剤を置いておくことです。
出入りする前に振りかけると効果が期待できます。
また、出かける前にはスキン用の虫よけスプレーを付けると、蚊を持ち込むリスクが少なくなります。
※殺虫剤でなく自然の成分で虫の侵入を防ぐにはミントやアロマが効果的です。
→関連記事:ミントを育てて消臭・殺菌・防虫効果を利用しよう
最後に:キャンプ場などの自然の中ではマダニも注意
このような防虫対策は、夏の間常に気を付けておくといいかもしれません。
特に、山や海に出かける時には、防虫グッズを忘れずに持っていきましょう。
自然の中には、蚊以外にもさまざまな害虫が潜んでいます。
特に草むらには、マダニなどの虫が生息していることもあります。
※マダニの症状:発熱、食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛など
刺されないように、長袖長ズボンや靴下を着用するなどして気を付けるべきです。