4月25日熊本県はようやく落ち着いてきました。
先週は地震が、一日に数十回起きていましたが、先日から一日に十回未満と徐々に少なくなています。(体感)
しかし、まだまだ完全に復活していることはありません。
現在確認できている現状の問題は下記の通りです。
- 宅配業が再開していない→震災直後に個人宛に荷物が届いていない。
- 日用雑貨が不足→ペット用品・生理用品が店頭から姿を消している
- 道路に小さな亀裂が至る所に→安全面には問題ないが、修復には時間と予算がかかる
熊本震災の現在状況をお伝えいたします。
日曜日を皮切りに営業再開が目立つ
先日4/25の日曜日、震度7の発生から1週間経ち、ようやく普段の生活に戻れる兆しが見えてきているようです。
先日の日曜日には、多くのショップが普段通りの買い物もできたのです。
それでもなお、地震による破損が大きいお店はまだ開店できる状況ではないところも多いようです。
天井が抜けたり、ガラス窓が割れているお店もあちらこちらで見受けられました。
食べ物は震災後から結構ある
今回の熊本地震では、熊本全域で食べ物が不足していたわけではありません。
大地震後の翌日には、一部スーパーが開業していた事もありますが、物流に必要な交通経路が途絶えていなかったのが大きいようです。
一時交通機関(新幹線・航空・高速道路など)は寸断されましたが、一般道が崩壊しているという場所は限られていた為です。
※阿蘇地方では、がけ崩れのため橋が崩落し現在も孤立状態の場所があります。
ただし、食べ物の種類は少なかった(偏っていた)
大震災から3日後、とあるスーパーに買い出しに出かけた際には「食パンとメロンパン」が山積みされていましたが、他の種類は見当たりません。
また、自動販売機では、水とブラックコーヒーがないのです。
定番商品(通常価格の商品)の棚はガラガラしていましたので、何でも手に入るという状況ではないのが、品薄感につながるといえるかもしれません。
ネット上では、棚がガラガラという情報だけが先行し、「すべての商品が手に入らない」という勘違いも多かったようです。
コンビニエンスストアでも、パンやおにぎりはある程度手に入った
コンビニエンスストア(ローソン・セブンイレブンなどが主流)も、3日後~4日後には工場が再開されていたようです。
店頭にはおにぎりやパンなどが並んでいました。
まt、スーパーでもお弁当などや刺身なども普通に売られていました。
(一部地域では提供できない地域もありましたが・・・)
品薄感があるのは、雑貨・菓子・ペット用品
その代わり、お菓子や雑貨などは現在(4/25)も品薄状態が続き、棚の空白(ガラガラ状態)が目立っています。
おそらくメディア・物流関係が、食べ物優先で動いていたからといえるでしょう。
また、食べ物はパン・おにぎり・弁当などが多く、お菓子や嗜好品などは不足している傾向にあります。
特に田舎ですので、ペットを買う人が多くペットフードも常に品薄状態が続いています。(現状も)
宅配業が相次いで配送見合わせ 個人-個人間は他県から送っても届かない
宅配業の配送が滞っているのが現状です。
他県から個人あてに送ってもらった荷物が届かないのです。
これは、支援物資を優先しているというのもありますが、従業員不足という現状もあります。
また、地域によっては、配送を受け付けていない地域もあります。
各配送業者に問い合わせるか、ホームページでご確認ください。
避難所への配送は受け付けているが、こちらも時間がかかる
宅配業者によっては、避難所へ直接物を送ることも可能です。
また、コンビニ店頭受け取りや営業所受け取りを活用してもいいかもしれません。
ただし、こちらも時間がかかる恐れもあります。
送る前に本社に問い合わせた方がいいでしょう。
(熊本の営業所やコンビニでの問い合わせでは正確な情報は得られない可能性が高いです。)
被災地からの配送は、営業所に持ち込みが安心
被災地から荷物を送る場合、コンビニ受け付けはやめた方がいいかもしれません。
集配が不安定だからです。
もし、再び大きな地震が起きると、破損事故や盗難につながる可能性もあります。
また、もともと集配自体やっていない地域もあります。
そのため、宅配サービスの営業所に持ち込んだ方が安心できるといえます。
Amazonの「欲しいものリスト」も無意味?
個人宅への配送が遅れている(中止している)地域では、ネットショップでの買い物にも影響しています。
アマゾンや楽天で買ったとしても、いつ届くのかわからないのです。
配送業者が正常にならないと、ネットショップの強みはなくなってしまうのです。
普段では便利ですが、宅配業者に依存している現状では仕方がないのかもしれません。
ドローン配送が本格導入で改善は可能
米アマゾンではドローン(小型航空機)での配送を計画しています。
小さな飛行機を使って、個人の自宅に荷物が届くサービスです。
もし、このような配送方法が実現できれば、震災が起きたとしても個人宅への配達がいつでも可能になるかもしれません。
ただし、実用化には様々な問題があり、いつ導入されるのかはまだ分からない状況のようです。
一般道路の修復はいつ?亀裂が凸凹が目立つ
現状では、道路に亀裂が入っていたり、役所の建物自体に亀裂が入っていることがあります。
一部地域では、避難所として開放していた役所の壁に亀裂が入ったため、閉鎖した地域もあります。
このような「亀裂が入る」被害は、至る所で見受けられるのです。
また、一部の道路では盛り上がっているところも見られました。(特にマンホール付近)
今回の熊本震災では、地殻変動が起きていますのでこのような被害は仕方がないといえます。
ただし、多すぎるため、緊急でない限り(道路が寸断されているなど)そのまま放置されるようです。
特にコンクリート(道路)の修復は、最後になる可能性があります。
それよりも、人が出入りするような施設の耐震工事をする必要があるということもあるようです。
急務は建物の復旧
これから5月に入ると、熊本は雨が多い時期になります。
GW頃は晴れが続きますが、それ以降は徐々に天気が崩れていきます。
梅雨入りまでには、瓦が落ちている家は復旧を急いだほうがいいといえます。
九州の梅雨入りは5月30日前後(気象庁)
気象庁によると2016年の梅雨入りは、九州南部で5月31日、北部でも6月5日としています。
熊本は九州中部ですので、ちょうど真ん中あたりと予想できます。
ただし、これは予定ですので前後にずれ込む可能性があるため、早めに修繕が必要です。
この場合も、できる限り悪徳業者に引っかからないように気を付けなければいけません。