契約書にサイン

地震から落ち着いてくると、徐々に営業の電話やチラシが頻繁に出回ります。

格安で「補修します。」「改装します。」など、リフォームも促してくる業者もあるようです。
また、あなたの代わりに保険料を請求するという「代理申請」も出回るようです。

一般的な優良業者もありますが、中には悪徳業者も存在します。
特に「代理申請」は、悪徳業者の可能性が極めて高いようです。
(通常の保険契約は、身内しか代理権がない保険があります)

どのように優良業者を見極めればいいのでしょうか?

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まずは、その工事が「保険がきく」かどうかを確認

ほとんどの保険会社は、被害の規模と修繕費用の相場(平均的な料金)をある程度把握しています。

同じ地域で発生している災害では、どのような修理をすると、どのくらいの請求が来るという予測を立てる必要があるためです。
過去から現在において、請求された内容や実際に支払っている金額をデータとして保存しています。

そのため、保険会社は適正と判断した価格しか、支払われません。

それ以上の料金がかかる業者は、悪徳業者の可能性もあるのです。
工事の見積もりができたとしてもすぐに契約せずに、念のために他の業者にも見積もりを作ってもらい、保険会社にも相談しましょう。

もしかすると、その見積もりは実際の相場よりも高額な料金だったとわかるかもしれません。
(特殊な工程が必要な工事は、安くならない場合もあります。)

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壁のヒビ割れは、リフォームが必要というわけではない

ご自宅の壁(正確には壁紙)に亀裂やヒビ割れが入ると、倒壊の不安が出てくるかもしれません。
しかし、必ずリフォームが必要というわけではありません。

例えば、建物は地震の揺れで倒壊しないように、あえて壁紙に「割れ」が入るような技術があるからです。

隙間ができるえことで、建物の揺れを吸収する仕組みが用いられている技術が使われているからです。
このような隙間ができるのは、見た目上不安になりますが、中身は問題ないのです。(壁を覆っているシートに切れ目が入っているだけ)

悪徳業者は、このような部分がいかに危険なのかを強調し、リフォームを強くすすめてくるのです。

「壁紙に亀裂が入っても何ともない」ことを知らない人は、「騙されやすい」といえます。
高齢者や一人暮らしの方は、ご自身で判断せずに周りの人や自治体に相談した方がいいでしょう。

 

悪徳業者は高額な工事を強くすすめてくる

地震が起きた地域では、「地震」「耐震」という言葉に敏感になっています。

悪徳業者は、このような言葉を強調し、高い工事をすすめてきます。

例えば、「耐震工事をして安心しませんか?」「リフォームをすることで地震に強い建物にしませんか?」など、特殊で高額な工事をセールスするのです。
(セールスマンは、高額契約の方が受け取る手数料「マージン」が大きい)

さらに、「今すぐ工事を始めた方がいいですよ」と、早期契約を強いるのです。
(悪徳業者は、もともと高額な料金に設定しているため、他の業者に見積もりを取られるとバレやすい)

被災地にお住まいの方は、地震に対して過剰な反応をしてしまい「その場で契約をしてしまう」可能性もありますが、できる限りその場で契約はしない方がいいといえます。

他の業者に問い合わせるなど、工事相場を確認することで未然に被害を防げるからです。
このような悪徳セールスが今後多くなるので注意をしなくてはいけません。

 

一回でも悪徳商法に引っかかると、騙されやすい人(カモ)リストの対象に

こういった悪徳業者は、パイプラインでつながっています。

一度引っかかってしまうと個人情報(氏名や連絡先)がリストにのり、多くの業者に情報が漏れてしまいます。

同じような(高額な工事をすすめる)グループ会社や同業者にカモリストとして売られ、餌食になってしまうのです。

逆に、毎回慎重になる人は、効率が悪いため狙われにくくなるのです。

こういった自衛は、毎度の積み重ねになるといえますので、この機会にひっからいようにしたいものです。

 

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