2016年5月から始まる「1GBプラン」。
実は”落とし穴”が隠されているかもしれない。
2015年5月あたりから、大手スマートフォン会社では最安値プランとして「1GBプラン」が新設されます。
1GBプランは、ライトユーザー向けに総務省が月額5000円以下のプランを各社に導入するように義務付けたプランです。
携帯会社にとってはあまりいい収益設定とは言えない「サービスプラン」といえます。
そのため、この1GBプランを契約すると契約には多くの制限が付く可能性があり注意が必要です。
特に割引に関わるキャンペーンが受けられない可能性があるのです。
その余波は、すでに各社の学割キャンペーンで始まっています。
1GBプランは学割キャンペーンの対象外
各スマートフォン会社は、さまざまなキャンペーンを併用して安くしています。
しかしどれも、契約プランに条件があります。
例えば2016年1月にスターとしている学割キャンペーンは、5GB以上のプラン契約が必要であり、2GB以下のプランは対象外です。
このように、1GBや2GBなどの格安プランは対象外になる事が多いのです。
今後1GBは、キャンペーンとの併用が難しくなり、結局は2GB以上のプランでなくては損をする可能性もあるのではと予想できます。
2年縛りなどのデメリットをどうするのか
スマートフォンを契約するには、大抵は2年契約です。
2年縛りとも言いますが、2年間の解約には違約金が必要になります。
解約金は2万円以上にもなり、解約する事に躊躇してしまう金額です。
契約するのは簡単でも、解約するのは容易ではないのです。
1GBプランも例外ではありません。
気軽に利用できるとはいえないのです。
プランの変更に違約金?
プランを変更すると、違約金が発生するプランもあるようです。
例えば、auではプランの変更をすると、毎月割の特典が終了する可能性があるのです。
毎月割とは、スマホ端末の割引です。
毎月の基本料が割安になるため、スマホの価格が安くなる設定です。
2016年は格安スマートフォンも視野に入れたい
今人気が出始めている「格安スマートフォン」を忘れてはいけません。
こちらは、大手スマートフォン会社のような「2年契約による割引」はありませんが、”月額料金の安さが売り”です。
例えば、ドコモのスマートフォンでは、2GBのデータ通信+かけ放題で6500円です。(2年契約が条件)
2年契約なしで契約すると、月額8000円の支払いです。
しかし、格安スマートフォンなら月かけ放題でも月額3000円~となり、コストパフォーマンスが高いのです。(NifMoの国内電話へのかけ放題プランの場合)
また、縛り期間も最短翌月~最長12ヶ月と短いのが特徴です。
※かけ放題があるNifMoは、6ヶ月以内の通話SIM解約には違約金6000円が必要です。
格安スマホ 最大のデメリットは通話し放題、かけ放題がないこと
格安スマートフォン(MVNO)には、電話かけ放題プランがほぼありません。
2016年1月現在NifMoのIPフォンのみです。
IPフォン以外で通話をかける場合は、たいてい30秒ごとに20円を課金されてしまいます。
通話を受けるだけならいいのですが、頻繁に電話をかける人には格安スマホが不向きになる可能性が高いのです。
「Skype」や「LINEでんわ」とおなじスタイルの通話です。
インターネット通信を行いながら通話を行うため、場所や時間によって電波が弱いと通話品質が悪くなったり、通話が途切れる可能性もあります。
特に移動しながらの通話は不安定になりがちです。
サポートも期待できない、有料サポートも高い
2年契約で契約すれば、「2年間の解約が出来ない」「プラン変更・解約が1~2ヶ月間限定」などの制約を受けますが、スマートフォン機種の支払い負担は軽減されます。
また、サポートも完備されていますので、初めての方にはいいでしょう。
大手スマホ三社なら、プラン変更からスマートフォンの操作まで分からない事は、お住まいの地域にあるショップに行くだけで教えてくれます。
しかし、格安スマホになるとサポートは電話のみ、訪問相談はあっても「有料オプション」です。
これが『壁』になるのは間違いありません。
ですが、ある程度慣れている人であれば、不要なサポートにお金を払う必要もないのです。
そういう方は、格安スマホでもいいのではないでしょうか?
格安スマホは高い?
しかし格安スマホは、一括払いのみの会社も多く一時的な出費で考えると高く感じるかもしれません。
1万円や2万円程度の価格帯ならいいのですが、3万円~5万円のハイスペックスマートフォンを一括払いで購入するのは難しいといえます。
できれば、初期費用を抑えたい人も多いのではないでしょうか?
確かに、楽天モバイルなどで1万円台のスマートフォンが売られている会社が多いです。
初期費用の高さで”契約に二の足を踏む人がいる”ことを、知ってか知らずか分かりませんが、1万円台の端末を用意している会社があるのです。
しかし、1万円台の安い端末はおすすめできません。
なぜなら、ハイスペックスマートフォンに慣れてしまうと、見劣りするほどスペックに差があるからです。
もちろんすべての容量や処理能力を使う人は少ないかもしれません。
しかし、画面の画質やカメラの画素は比べ物にならないほど、ロースペック仕様です。
手にした途端に落胆するかもしれません。
落胆しないためにも、ミドルスペック以上のスマートフォンを選ぶべきです。
分割なら決して「高い」とは感じない
格安スマートフォンの場合、一括払いで54,800円のスマートフォンを24回払いで支払うと月額2,466円です。
これにプラン料金である3,000円を足すと、毎月5,466円の支払いです。
(NifMoでんわ(かけ放題)1,300円+音声SIM700円+データ通信3GB900円)
大手のスマホの端末割引”それほど安くない”
ドコモで2GBの基本料金は6500円、さらに機種代金が上乗せされますので決してお手ごろとはいえません。
下の画像のように、58,968円のスマートフォンをdocomoで買った場合、サポート割併用で端末料金は月額1,242円の支払いです。
これに基本料金6,000円を入れると、毎月の支払額は7,242円となりその差は歴然です。
このような考えで行けば、必ずしもどちらがいいとも言えませんが、価格の面で言えば格安スマートフォンの方がお値打ちといえます。
しかし、スマートフォンに不慣れな方は、高めでもサポートが充実している会社がいいとも言えますので、どちらがいいのかは使う人次第といえるでしょう。