厚生労働省ならびに日本年金機構は、2016年4月からは年金未納の時効を事務処理ミスに限り、全廃すると発表しました。
今まで時効といわれていた人も、2016年4月に再度異議申し立てをすることで年金の受け取り金額が増える可能があります。
心当たりの方は、一度年金機構に問い合わせた方がいいかもしれません。
本人は支払っていた!他人の事務処理ミスなのに年金が大幅に減額?
今までは、事務処理のミスであっても、二年以内に支払われない(再度納付しない)場合、時効が成立していました。
たとえ本人がキチンと支払っていても、受け取れる年金が減額されていたのです。
コレではあまりにも、不公平だという声が相次ぎ問題になっていました。
年金機構は、『それが法律だから』と一方的に断っていたんです。
どうしても納得しないなら、裁判に持ち込むしかなかったのです。
もし裁判に負ければ、借金を背負う可能性があります。
そのため、多くの人が泣き寝入りをしていたのです。
裁判の判決が思わぬ展開に
今回の年金法改正は、裁判の判決がきっかけといえます。
年金の事務処理に関する訴訟は、年々増加しています。
その中では、原告(国民)が国を訴える(国家賠償請求、救済請求)も行われるようになりました。
今回の改正は、判決を下された事例が認められたのです。
年金は1年足りないだけで「2万円も減額」
年金は支払った年数に応じて、老後「毎年受け取れる金額」が変わってきます。
- たとえば、40年間支払うと78万円もらえます。
- 39年間(1年足りない)になると、76万円になります。(満額-2万円)
- 38年間(2年足りない)になると、74万円です。(満額-4万円)
本人のせいでなら分かりますが、事務処理で減額になるのは納得できませんね。
「ねんきんネット」「ねんきん定期便」はキチンと利用してますか?
ねんきん定期便が送られてくるのに、確認していない人も多いようです。
ですが、何らかの手違いで未払いになっている可能性も否定できません。
しっかりと、ご自身の目で確認することが大切です。
また、ねんきんネットというホームページ(http://www.nenkin.go.jp/n_net/)があるのはご存知でしょうか?
インターネット上で24時間、気軽に今の支払い現状を確認することができます。
ログイン方法などは、年金機構ホームページやねんきん定期便に書かれていますので年に一度チェックをしましょう。
こちら↓の公式動画でも紹介されています。