2017年10月、日本国内の大手宅配業者が、基本運賃の一斉値上げを行います。
もちろん「個人向け宅配」も値上げとなります。
仕送りなどで定期的に利用している方は、家計の負担が気になりますね。
値上げは10月にヤマト運輸から始まり、11月に佐川急便、来年2018年3月にはゆうパックも値上げになります。
値上げする日程と、値上げ額をまとめるとこのようになります。
値上げする業者 | 値上げ実施日 | 値上げ対象サイズ | 値上げ額 |
ヤマト運輸 | 2017年10月1日 | 宅急便:全サイズ | +40円~180円 |
佐川急便 | 2017年11月21日 | 飛脚宅配便:100サイズ以上 | +60円~180円 |
飛脚ラージサイズ宅配便:全サイズ | 1.1%~133.3% | ||
飛脚特定信書便:100サイズ以上 | |||
日本郵政 | 2018年3月1日 | ゆうパック:60サイズ以上 | +40円~290円 |
※値上げ額はサイズや地域によって異なります。
各社の報道資料によると、ほとんどの宅配便が、「最低でも40円」「最大で290円」の値上げが実施されるとあります。
日本郵政のゆうパックのみですが、最大290円の値上げは大きいですね。
ハガキや切手代も相次いで値上げしていますので、経営難がうかがえます。
さて、この「値上げ額」に+40円や+180円と書かれていますが、実は「消費税」が含まれていません。
報道資料では、基本運賃表とあり「税抜き表示」になっているようです。
各社のホームページを見ると、税込み表示で書かれていますので困惑しそうですね。
消費税8%を加えた「実際の値上げ額」は?
消費税を加えると値上げ額がもう少し高くなる計算になります。
宅配便を送る時に実際に支払う金額は「(『現在の税抜き運賃』+『値上げ分』)×1.08円(消費税)」で考える必要があります。
特に、現在の公表されている公式ホームページの「税込み運賃表」で計算してしまうと、実際に支払う金額と大きくズレてしまいます。
といっても、値上げ後は、各社のホームページを見ると、正規の消費税込み運賃がのっているはずです。
直前に確認するようにすれば問題ないかと思います。
各社の税込み運賃表
- ヤマト運輸:宅急便運賃一覧表 | ヤマト運輸
- 佐川急便:飛脚宅配便・飛脚ラージサイズ宅配便|料金一覧|佐川急便株式会社
- 日本郵政:運賃・料金計算(ゆうパック) – 日本郵便
計算式の詳細
+40円値上げの場合、実際は「現在の送料(税抜き)+40円(値上げ分)」を先に計算して、後から消費税を求めます。
そのあとに合計するため、「現在の送料(税抜き)+40円(値上げ分)」+消費税となります。
つまり、値上げ後の支払い金額は、43.2円(40円の値上げ+消費税)よりも高くなることもあるようです。
※2017年現時点の消費税8%で計算した場合です。
(次回の消費税増税は2019年ごろの予定のようですが、総選挙次第で変わる可能性もありますのでご注意ください。)
なぜ「報道資料は税抜き表示」と書いたのか
公式ホームページにある一般向けの「宅急便運賃一覧表」が、税込み料金で作られているからです。
報道されている「資料の基本運賃表」の値上げ額だけで考えていると、実際に支払う時にお金が足りないからです。
もちろん。持ち込みなどで割引されますので、消費税分高くなっていることを気が付かない方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、後で計算するときに、「おかしいなー?」ってなるじゃないですか・・・。
そういうことを無くしたいのでここで書いておこうと思ったからです。
【雑学】宅急便の取次業者(コンビニ編)
宅急便を送ろうと思ったら、真っ先にコンビニが思い浮かびますね。
営業所に持ち込もうと思っても、近くに集荷場があったっけ?と思う方が多いかと思います。
ゆうパックなら、郵便局を探せばいいのですが、ヤマト運輸や佐川急便は営業所がどこにあるのかわかりずらいかとおモいます。
取りに来てもらうこともできますが、取次店に持ち込んだ方が「持ち込み割引」で安くできるためコンビニが利用しやすいですね。
ですが、コンビニによって、取り扱う宅配業者が違いますよね。
たまにしか使わないと、混合しそうですね。
ヤマトの宅急便で送りたいと思って、ローソンに持ち込んだら「ゆうパックの送り状」が出てきた。
という方も多いかと思います。
コンビニによって、提携している宅配業者が違いますのでご注意ください。
ヤマト運輸を送れるコンビニ一覧
- セブン-イレブン
- ファミリーマート
- ココストア
- スリーエフ
- ニューデイズ
- デイリーヤマザキ
- ポプラ
- セーブオン
- サークルK
- サンクス
最寄りのお店はヤマト運輸の公式サイトで検索できます。
ヤマト運輸公式サイト:営業所・取扱店検索
ゆうパックを送れるコンビニ一覧
- ローソン
- ミニストップ
- セイコーマート
佐川急便はコンビニ取次はできない?
佐川急便はたのめるコンビニがないようです。
しかし、個人商店で頼めることがあるようです。
公式サイト:営業所・サービスセンター・取次店検索|佐川急便株式会社
大手スーパーは複数業者と契約
大手スーパー(全国チェーン店)などは複数の業者と契約していることが多いため、スーパーという選択肢もあります。
ただし、小さいスーパー(個人など)では個人からは受け付けていないこともあるようです。
宅配物を受け取れるコンビニ
また受け取れるサービスもあります。
ただし、身分証明書の提示が必要な場合があります。
※一部店舗では、送り状番号や暗証番号(事前に登録が必要)の入力だけで受け取ることもできます。
また、店舗内で保管できる期間が3~10日間と違う点にも注意です。
ヤマト運輸
- ファミリーマート
- サークルK・サンクス
- セブンイレブン
- スリーエフ
- NewDays
- Daily
- ポプラ
- スリーエイト 他
公式ページ:宅急便店頭受取りサービス 受取り窓口別受取り方法のご案内 | ヤマト運輸
ゆうパック
- ローソン
- ミニストップ
- ファミリーマート
- ※郵便局でも受け取れます。
公式ページ:コンビニ・郵便局窓口受取サービス – 日本郵便
佐川急便
- ローソン
- ミニストップ
公式ページ:コンビニ受取サービス|サービス一覧|佐川急便株式会社
【雑学】「サイズ」の決まり方は宅配業者によって違う?
宅配業者によって、サイズの定義が異なるのはご存知ですか?
- ヤマト運輸:「縦・横・高さの3辺計の大きさ」か「重量」のどちらか大きいサイズで決定
- 佐川急便:「3辺計の大きさ」か「重量」のどちらか大きいサイズで決定
- ゆうパック:「3辺計の大きさ」のみで決定※ただし30㎏以内に限る
※ヤマト運輸は6月から重量を新しく加えています。
重い荷物は「ゆうパック(ローソン)」がお得?
重さにこだわらないのは「ゆうパックのみ」となります。
ゆうパックは、以下のコンビニから送ることができます。
- ローソン
- ミニストップ
- セイコーマート
サイズが小さいけれど、ちょっと重いなーという時はローソンに持ち込むといいかもしれません。