11月初旬から急激に冷え込みましたね。
ちなみに、寒さのピークは1月~2月ですので、これからどんどん寒くなる一方です。
これから暖房をつける機会が多くなるのではないでしょうか。
寒いからエアコン付けようよ
ですが、電気代・灯油代などが気になりますね。
冬になると石油の使用頻度が世界的に高まり、価格が一時的に値上がる時期でもあります。
(北半球が大半の国を占めていますので、原油価格が必然的に値上がります。)
結果的に、冬は電気代が値上がりますので、全体的な光熱費が高くなってしまいます。
ですので、冬は他の季節よりも「節約意識」を持ちたいところです。
環境庁では「ウォームビズ」を推奨しています。参考にしてみましょう。
ウォームビズ?クールビスみたいな名前だね。
こちら公式ホームページからの抜粋です。
ウォームビズとは、
「暖房時の室温を20℃にして快適に過ごすライフスタイル」が可能になり、
効果として「暖房利用によるCO2を削減し、地球温暖化を防止につながる」としています。ウォームビズで行う方法は「衣食住」別に提案されています。
- (衣)首、手首、足首の「三つの首」をあたためる
→マフラー、手袋、レッグウォーマーを活用- (食)「鍋」でからだも室内もあたためる
→温まる食材を食べる、鍋の湯気で室温を上げる- (住)暖房に頼りすぎない
→小物で暖かくする、暖房を節約する
ウォームビズは、温暖化防止だけではないはずです。
冬の健康にもつながるのではないでしょうか。
エアコンの付けすぎは空気の乾燥を招きますし、
風邪ウイルスの蔓延にもつながります。
初冬の今からでも「ちょっとした節約」を習慣づけるつもりで、できることから始めましょう。
面倒なことよりも、簡単なことを長く行うことが節約生活への第一歩です。
家の中でも暖かい服装にすると、ワンシーズン1000円以上も節約できる?
今すぐに始められる節約術は何だろう?
一番手っ取り早く節約するには、やはり服装を見直すことです。
家の中でも暖かい服装にすると、エアコンやストーブの使用を抑えることができます。
ECCJ(一般財団法人 省エネルギーセンター)の資料「家庭の省エネ大事典」を見ると、
暖房の温度設定を1℃下げた時の節電効果が金額(目安)で示されています。
暖房時の室温21℃を20℃に設定(1℃下げた)時の年間に節約できる金額 | ||
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暖房器具別 | 節約できる量 | おおよその金額 |
エアコン(2.2kw) | 電気53.08kWh | 1170円 |
ガスファンヒーター | ガス8.15㎥(立方メートル) | 1130円 |
石油ファンヒーター | 灯油10.22L(リットル) | 820円 |
暖房を必要な時だけつける | ||
エアコン2.2kw | 電気40.73kWh | 900円 |
ガスファンヒーター | ガス12.68㎥(立方メートル) 電気3.72kWh |
合計1830円 |
石油ファンヒーター | 灯油15.91L 電気3.89kWh |
合計1360円 |
暖房の設定温度を1℃下げるだけでも1000円も節約できるんだね。
ちょっとした厚着をするだけでも、節約効果は高いということがわかりますね。
着る物を見直すだけでも、温暖化防止にもつながるんだね。
では具体的に見ていきましょう。
大抵の方は、寒くなると重ね着、コート、手袋、マフラーの順に冬のファッションになっていくかと思います。
その中でも効率よく暖まるには、どのようなコーディネートにすればいいのでしょうか。
ポイント1:「三つの首」で効率的に暖める
「三つ首」とは、「首」「手首」「足首」のことです。
この3か所(正確には5か所)は、小さい範囲に太い血管(動脈)が集中しています。
もちろん動脈は他の場所にも通っていますが、
「三つ首」ほど動脈が狭く凝縮した場所はなかなかありません。
そのため、全身を素早く温めるには効率的な場所と推奨されているのです。
(夏も三つ首は、体全体を冷やすのに効果的な場所です。)
肩こり、手足の冷えにも対応
肩こりや足の冷えが冬に起きやすいのは、血液の流れも関係しています。
気温が下がると、血管が小さく知人でしまいます。
血液の流れが悪くなり、血行障害が起こりやすい傾向にあるのです。
そのため、肩のコリ、足の冷え(毛細血管に血が通わない)がひどくなる方も多いようです。
特に女性は、血管が細い人も多く、影響を受けやすい傾向にあります。
「首」にマフラー・ストール
寒くなると、マフラーやストールをかける方が多くなってくるのではないでしょうか。
首に巻くもので選ぶとすれば、マフラーがいいかもしれませんね。
ストールは、本来肩掛けとして作られたそうです。
しかし、最近ではどちらでも似たような使われ方をしている為、「違いは明確にはない」とのことです。
じゃあ手首には何がいいの?
手首用マフラーってないよ
そうね。手袋がいいんじゃない?
手全体がすっぽり入るし、指先が冷えないので効率的よ。
「手首」には手袋と上着のサイズ
冬は、手袋が一般的ですね。
その他にも、上着を選ぶ時に「手首がほどほどに隠れるサイズを買う」ということも、「手首を冷やさない効果」が期待できます。
しかし、上着のサイズが大きすぎると、車のドアやエスカレーターなどで挟んでしまい転倒事故につながるケースも少なくないようです。
特に小さなお子さんは、転んだり、巻き込まれる事故が想定できますね。
サイズに見合った上着を選びましょう。
「足首」に靴下・ルームソックス・スリッパ
冷え性の方には欠かせない「靴下」です。
冷たい空気は重いため、下にたまりやすい性質があります。
もし、靴下を履いていなければ、そこから体温が奪われてしまいます。
足元から体全体が冷えてしまうことにもなりかねません。
靴下一枚でも、意外と暖まる効果は期待できるのです。
スリッパで足の冷えを防止
また、床がフローリング(木の板など)であれば、「スリッパ」も併用しましょう。
生地が薄い靴下では、冷たいフローリングから足裏の熱を奪われてしまいます。
スリッパで体温を奪われる量を減らしましょう。
ルームソックスは「足の冷え性」におすすめ
また、おしゃれな靴下としてルームソックスがおしゃれ女子に人気のようです。
ルームソックスとは、靴下よりも保温に優れたお部屋用の靴下のことです。
- 厚手の生地(ふわふわ素材)で作られている
- 足首を締め付けない「ユルユル」ゴム口
- 滑り止め付き
このような特徴があります。
ルームソックスで足首を絞めつけない
特に冬であれば、「足首を締め付けない作りのルームソックス」がいいのではないでしょうか。
普通の靴下よりも血行がよくなり、暖かい血液が上に行きやすい効果が期待できます。
また、部屋着専用としてのグッズですので、ずれ落ち感があっても気にならないのではないでしょうか。
跡がクッキリのこる靴下は、血管を締め付けている可能性があります。
ポイント2:「重ね着」空気の層で断熱
なぜ重ね着をするとこんなに暖かくなるの?
それはね。
服と服の間に空気の層ができて、熱を逃がしにくくなるからよ。
- 冬になると肌着、上着、コートを重ねて着るのが一般的ですがなぜでしょうか。
- 重ねて着ると、空気が間に入ることで体温を逃がすことを防ぐことができるからです。
毛糸やフリースなどの繊維素材が温かい理由は、繊維の中に空気が多く含まれているためです。
空気は断熱性が高いため、衣類だけでなく建築などでも応用されています。
その他にも、「着る毛布」や「ヒートテック(肌着)」などの温感グッズも増えていますね。
毛糸やフリースは静電気に注意
冬着といえば、毛糸やフリースの素材を使った洋服を連想する方が多いかもしれません。
でも、セーターはパチパチするから嫌だな~
しかし、「静電気」が曲者ですね。
静電気がたまりやすい体質の方、冬の自動車やドアノブに恐怖を感じる方には抵抗があるかもしれません。
そこで、静電気を防止する衣類の組み合わせを考えましょう。
補足:静電気の「バチッ」を防止するには?(メカニズム)
静電気の正体は、電気の移動です。
- まず、着ている服装に使われている繊維がこすれあうことで電気が発生
- 体に電気がたまります。(帯電)
- その状態で、金属でできたドアノブに指が触れようとする
- バッチっと電気が流れてしまうのです。(放電)
この2つの現象をそれぞれ対策すると、静電気で痛い思いをするリスクを減らすことができます。
衣類の組み合わせで帯電を防止
静電気を発生しやすい主な理由は、衣類(洋服)の繊維にあります。
着る物の組み合わせで、静電気が「発生しやすい」「発生しにくい」が変わるのです。
よく帯電する組み合わせは、「毛糸(ウール)とビニール素材(ポリエスエル)」です。
その理由は、「毛糸はプラス電極になりやすい素材」、「ビニールはマイナス電極になりやすい素材」だからです。
電気はプラス(+極)とマイナス(-極)がこすれると、発生しやすくなります。
逆に帯電しにくい組み合わせは、同じ繊維で作られた衣類です。
例えば、「ウールとウールであれば、プラス電極同士」、「ビニールとビニールはマイナス電極同士」ですので、電気が発生しにくくなります。
「麻」や「綿」は静電気が発生しにくい
その他にも、静電気が発生しにくい繊維があります。
「麻」や「綿」などです。
これら植物から採れる繊維は、繊維の間に入っている「空気の泡が少ない」ため、静電気が発生しにくいのです。
しかし、繊維の中の空気が少ないということは、保温性が低い素材(暖かくなりにくい)ということでもあります。
「麻」や「綿」は速乾性が高いため、夏に良く着るTシャツなどに使われています。
ポイント3:その他寒くならない方法を考える
冬の水仕事はビニール手袋で
食事の後の食器洗い、風呂場の掃除、トイレ掃除など、水仕事は季節をを問わず毎日必要になってきます。
特に冬場は手荒れが心配ですね。
冷たい水と洗剤、乾いた空気で指や手の甲がカサカサになってしまいます。
辛い水仕事には、ビニール製の手袋をすることが一番の方法です。
これで手荒れをカバーすることもできますし、体の冷えを抑える効果も期待できます。
ネイルアートをしている方には、必需品かもしれませんね。
事務仕事は、ひざ掛けで体全体を冷やさない
OLさんなどは、寒い部屋で机に向かって事務処理をする方も多いかもしれません。
足は上半身のように着こむのが難しく温めにくいため、ついつい冷やしてしまうことがあります。
ひざ掛けで足を冷やさないことが大切です。
ひざ掛けをすることで、全身の体温が低下することを抑えるため、多少寒くても体温を維持できるはずです。
また、上着を着こむとどうしても頭に血液が回ってしまいボーっとすることがあります。
これは、冷たい血液が足元に貯まる性質があるからです。
温められた血液が足に回らず、頭の方に移動してしまいます。
足の血液を温めるひざ掛けなら、このような「のぼせ」も少ないはずです。
まとめ:冬の節約は衣食住の「衣」がポイント
このページでは、衣類に関する節約の基本をご紹介しましたがいかがでしたか?
冬の寒さは厳しいですが、着るものを工夫するだけでも省エネにつながります。
ただし、これは寒さが厳しくない地方に住んでいる筆者の考えが含まれています。
雪国で暮らしている方の冬の越し方は想像できていませんので、参考にならない点もあるかもしれません。
さて、次回は衣食住の住まいについてお話ししようと思います。