最近テレビ放送でBPO審議入りという言葉が出てきます。
BPOとは一体どんなものでしょう?
BPO審議になると、可否に関わらず
必ずテレビで報道しなくてはいけないそうです。
その事により、辛口コメントをする芸能人や
アニメの放送に影響がある事が度々見受けられるようになってきたようです。
BPO(放送倫理・番組向上機構)とは?
放送における言論・表現の自由を確保しつつ、視聴者の基本的人権を擁護するため、放送への苦情や放送倫理の問題に対応する、第三者の機関です。
引用:説明と組織図 | BPO | 放送倫理・番組向上機構 |
http://www.bpo.gr.jp/?page_id=912
簡単に言うと視聴者から
「放送して大丈夫なの?」
「これはおかしいんじゃない?」と指摘(申立て)された時に、
放送内容が適正だったかどうかを審査する有識団体の事です。
委員会には、テレビ業界に所属した事がない人(第三者)が
在籍していらっしゃいます。
(弁護士や大学教授、ジャーナリストなど)
BPO審議の申立てや意見要望は誰でも無料で出来る
BPO審議の申し立てには、3つの種類があります。
- テレビの取材や制作のあり方を審議する「放送倫理検証委員会」
- プライバシーの侵害に関する「放送人権委員会」
- 青少年が見ても大丈夫なのかを審議する「青少年委員会」
テレビ放送にふさわしいか、ふさわしくないのかを
有識者の視点から審議するので無料で申し立てや要望が出来るシステムです。
もちろん大抵は、問題ないはずですが、
問題があれば、アニメや映画の再放送があれば修正したり、
報道やバラエティー番組であれば謝罪する事が度々見受けられます。
申立てと要望・意見の違い
- 申立ては、人権やプライバシーに関する報道
- 要望や意見は、テレビ報道の全般
最近多いBPO審議の理由は認知度の問題
申立てが多くなっている理由としては、
放送倫理・番組向上機構の認知度が高くなった事が言えます。
BPOの原型(放送番組向上委員会)は1965年に設立はしていますが、
知らない人が大半だったといえます。
知っているのは、テレビ業界の人たちばっかりだった
とも言えるかもしれません。
しかも番組向上委員会なので、
今の組織や仕組みとは、まったく違う事がわかります。
2007年になり、ようやく今の「放送倫理検証委員会」になったわけです。
歴史が浅いので知っている人は、多くないのです。
その上問題があれば、大抵はテレビ局に直接電話する事が多いので、
BPOに行く事は稀のようです。
審議回数は、いずれも年に数回程度という結果からもうなずけます。
BPO審議入りは報道の自由が少なくなるという意見も
日本は報道言論の自由なので、
悪い意味でもいい意味でも様々な意見を言う事はできます。
テレビ局も同じ事が言えますが、
一個人とは違い、マスメディアには強力な影響があり、
好ましくない事も度々起こってしまいます。
「知る権利」もあれば、「プライバシー」の権利もあるのが、
難しい見解の原因なのかもしれませんね。
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