うちの母は、7年前に端末無料で契約した「auガラパゴス携帯(3G回線)」を機種変更することにしました。
母が次の機種に選んだのは、かんたんケータイです。
かんたんケータイは、携帯を「使い慣れていない人」「機能をあまり使わない人」にはいい機種ですね。
かんたんケータイに機種変更するメリット
- 「文字が大きい」
- 「ボタンが大きい」
- 「機能が絞られている」
結果的に「使いやすい」
私の母は、「文字が大きくて見やすいならこれがいい」といっていました。
普段から「小さい文字は読みにくい」といっていましたので、見やすいディスプレイが良かったようです。
しかし、実際にオンラインショップで「かんたんケータイの購入手続き」をやっていると、大きな落とし穴がありました。
かなりの「手間」や「余計なお金」がかかることがわかったのです。
auガラケーからの機種変更で気をつけたい7つの事
auの機種変更前に気をつけたい4つのこと
- au機種変更:手数料2000円~3000円が必ず発生
- Volte対応機種は「データ定額」が強制
- 3年払いの機種代金は毎月の支払いにプラス
- 機種変更翌月の請求書は「事務手数料で+3000円」
※かんたんケータイは、「LTE(4G )回線の機種」なので中身はスマートフォンです。そのためデータ定額も契約する必要があります。
購入した後に気をつけたい3つのこと
- 「au ICカード(SIMカード)」を端末に入れる作業が必要
- 「au IC(電話回線)の切り替え」作業が必要
- パケット通信を制限する設定」が必要
もちろん、「auポイントでの割引」や「auスター会員の機種変更割引」の併用で、機種代金を14,800円ほど安くすることができました。
関連記事:au携帯をお得に機種変更:スター会員10,800円割引は本当にお得?
しかし、月額料金が高くなることを考えると、これは損をするのでは?と思います。
auの機種変更について、知らない方も多いかと思います。私自身の体験も踏まえてまとめてみました。
まず確認したいのが、「変更する機種を選ぶ」における注意事項です。
機種選びで気をつけたいこと
1.au機種変更:手数料2000円~3000円が必ず発生
auでは機種変更でも手数料が、最低でも2,000円取られます。
私の母は「『3G携帯』から『かんたんケータイ』への機種変更」ですので、手数料は最大の3000円でした。
機種変更手数料は、購入した翌月の請求と一緒に支払う必要があります。
変更手数料が「2000円」か「3000円」どちらかになるかは、現在使っている回線の種類や2015年以前の機種を使っているなどにあるようです。
例)3G回線→4G/LTE回線の機種変更手数料は3000円。
詳細は公式サイトをご覧ください。
ドコモは機種変更手数料が無料(オンラインショップのみ)
あれ?機種変更って手数料の支払いが必要だったっけ?
私はソフトバンクを数年前(5年以上前)まで使っていましたが、手数料は発生しなかったような気がします
しかし、今はソフトバンクでも機種変更手数料が3,000円かかるようです。
唯一、ドコモは「SIM変更なし+オンラインショップ経由の購入」で手数料が無料のようです。
2.Volte対応機種は「データ定額」の料金が増える
「auガラケー(3G回線)」から4G/LTE機種に変更する場合は、毎月の支払いが500円増えてしまう可能性があります。
その理由は、「auの4G/LTE回線はデータ定額に強制加入」だからです。
携帯(3G回線):「データ定額0円」で契約が可能
auの3G機種では、「データ定額なし0円」が選べます。
電話専用で持っている方のほとんどは、この「定額なし0円」にしているのではないでしょうか。
うちの母は電話専用として「データ定額なし」の契約だったため、インターネットオプション「EZ WIN/IS NET(300円/月)」だけで契約していました。
しかし、4G/LTEは「データ定額なし」がありません。
新しく「データ定額」というオプション料金が、毎月の料金に上乗せされます。
かんたんケータイ(4G/LTE回線):「データ定額」が強制加入
auではデータ定額を加入にしないと「4G/LTE回線が契約できない」のです。
現時点で購入できる「auのかんたんケータイ」は、2機種ありますが「どちらも4G/LTE回線の機種」です。
- かんたんケータイ KYF32(2016年7月30日 発売):VoLTE対応
- かんたんケータイ KYF36(2017年8月10日 発売):VoLTE対応
もし知らずに機種変更してしまうと、毎月の料金が「データ定額500円+α分」多くなります。
※+αは無料パケットを超えたときの場合です。
ダブル定額には無料パケットが10MB分ありますが、10MBを超えるとパケット料金が最大4200円までパケット料金が追加で請求されます。
※追加料金の最大上限は4200円です。
1KBは「約500文字程度のデータ量」ですが、同じ画面に少しでも画像が含まれると500文字以下で1KBを超えてしまいます。
4Gデータ定額0円:「カケホ プランに変更」が必要
auの4G回線にも、データ定額0円のオプションを選ぶ方法があります。
それは、プランを「カケホ (ケータイ)」に変更することです。
プランをカケホ (ケータイ)に変更すると、「パケット定額0円~」を選ぶことができます。
しかし、毎月の料金が3G携帯に比べると、200円~1200円高くなります。
プランの料金 | データ定額料金 | |
VKプラン (au同士0円) |
月額980円 | ダブル定額 500円~ |
スーパーカケホ (5分間かけ放題) |
月額1200円 | ダブル定額Z 0円~ |
カケホ (制限なし) |
月額22,00円 | ダブル定額Z 0円~ |
※Vkプランは、3G携帯にもあるプランです。
私の母は、au同士の通話を無料にしたいため「VKプラン+ダブル定額(500円~)」を選びました。
カケホならau以外でも通話料を無料にできますが、「1回の通話で5分以上話し込む」ためスーパーカケホは使えません。
しかし、「カケホほど必要はないかな?」と思いVKプランにしています。
通話の仕方によって、かけ放題の「カケホ」にするべきか、VKプラン人するかを考えるといいかと思います。
無料は「500MBまで」それ以上の通信は無料ではない
また、ダブル定額Zにしても完全に無料ではありません。
「無料パケット500MB」を超えると、0.03円/KBの追加料金が発生します。
パケット通信の量によって、最大4200円までの追加料金が発生します。
3.機種代金は毎月プラスされて請求(3年払い)
オンラインショップ経由で購入した場合、新機種の代金はカードで一括払いか、3年間の分割を選部ことになります。
「3年間の分割」を選ぶと、毎月のau料金に合わせて請求されます。
申し込み、受け取りは0円(送料込み)ですが、月額料金は「機種代金+基本料金+使用料金」と出費が多くなります。
ちなみに、私の母はかんたんケータイ KYF32を3年分割払いで購入しましたが、端末は毎月750円の支払いになりました。
※スター会員割+auポイントで約14000円の割引適用
関連記事:au機種変更 スター会員10,800円割引は本当にお得?
4.機種変更の翌月:+3000円の請求(事務手数料)
また、機種変更した翌月は事務手数料3000円~2000円も請求されます。
一時的な出費ですが、いつもの料金+機種代金に最大3000円がプラスされます。
機種変更する前に、「翌月の請求額が支払えるのか?」を考えましょう。
【自宅に届いた後】設定で気をつけたいこと
5.「au ICカード(SIMカード)」を端末に入れる作業が必要
携帯・スマートフォンは、電話番号を記録する「ICカード(SIMカード)」を差し込まないと通話・通信ができません。
auでは「au ICカード」という名称です。
かんたんケータイの場合は、電池パックの下に差し込み口がありますので、バッテリーカバーを外して作業をする必要があります。
また、au ICカードは「電話回線を切り替える作業」も必要になります。
作業自体は簡単ですが、初めて触る人は苦労する可能性があります。
かんたんケータイは差し込み口が、2か所あります。
「au ICカードを入れる場所」と「SDカードを入れる場所」で間違えないように注意をしましょう。
私自身、間違えてました。
わからない時は、「auショップで尋ねる」か「au携帯に詳しい人に相談」しながら進めましょう。
au ICカードの「新しいサイズ」は端末と一緒に送られてくる
「au ICカード」の通話できる仕組みは全機種で共通です。
しかし、大きさ(サイズ)が3種類ありますので、新しい機種では使えないことがあります。
その場合は、新機種が送られてきた箱に新しいサイズのICカードが入っているはずです。
オンラインショップ経由で「かんたんケータイ」に機種変更したら、箱に同封されていました。
わざわざauショップに取りに行く必要はありませんので、安心してください。
「au ICカード」3つのサイズ
- 通常サイズのIC(主に3G携帯)
- micro IC(真ん中のサイズ)
- nano IC(最少サイズ)
今まで3G携帯であれば、ICカードは「大きめなICカード」かと思います。
しかし、4G/LTEの機種は「micro IC」「nano IC」対応ですのでICカードが入りません。
6.「電話回線(au IC)の切り替え」作業が必要
3G携帯から「かんたんケータイ」に機種変更すると、「au IC」が2枚になります。
- 1枚目「旧ICカード」:今まで携帯に入っていた
- 2枚目「新しいICカード(nano IC)」:「かんたんケータイ」と一緒に送られてくる
しかし、「au IC」どちらか1枚しか使えません。(通話・通信ができません)
新しく届いた「nano IC(ナノ・アイシー)カード」は、通話・通信ができませんので、切り替える作業が必要になります。
au ICの電話回線を「新・旧切り替える」2つの方法
今まで携帯で使っていたau ICから新しいnano ICに「自分で切り替える」には、「インターネット経由で切り替え」か「電話をして切り替え」のどちらかが必要です。
- 「インターネット経由で切り替え」:パソコンが必要
- 「電話をして切り替え」:電話できる環境が必要
この2つができそうにない方は、auショップでやってもらうこともできます。
7.「パケット通信を制限する設定」でパケット料金を節約
通話しかしないから「データ定額500円だけ増えるならいいや」と思っていませんか?
実は、通話だけしか使わなくても、4G/LTE携帯はアプリが自動的に通信することがあるんです。
かんたんケータイでも「アプリが勝手に通信」します。
設定画面で通信を制限した方がいいでしょう。
関連サイト(京セラ公式ページ):使い方ガイド「データ通信の利用に制限をかける」 | かんたんケータイ | ケータイ | 京セラ
※「京セラ」は、かんたんケータイを製造しているメーカーです。
「データ定額」ネット接続するたびに追加料金が発生
また、データ定額Zは「月額500円~」となっていますが、必ず500円で収まるわけではありません。
無料通信量は10MBしかないため、「インターネット回線」を利用してしまうと、使った分だけ料金が増えます。
※無料パケット10MBを使い切った後は、1KB使用するたびに0.02円が超過分として月額料金に加算されていきます。
パケット代金が最大4200円まで請求される可能性がある
近頃のホームページは多くの画像を使っています。画像はデータ容量が大きいためパケット使用量がどんどん加算されてしまいます。
また、動画を見るとあっという間に上限に達してしまう可能性もあります。
- VoLTEの通話は使わない。
- インターネット回線は使わない。
- アプリを入れない
- 動画は見ない
このような人だけ500円で収まります。
しかし、現実的には無理な話です。
出荷時に入っているアプリが「勝手に動いてしまう」可能性があるからです。
アプリの自動通信(バックグラウンド処理)を制限する
アプリには更新(アップデート)があるかを、自動的にインターネット回線に接続して調べてしまう機能があります。
自動的に動きますので、アプリを触ったことがない人でもデータ通信料の追加料金が発生する可能性があるということです。
※無料通信量の10MBに収まることはないでしょう。
このようなアプリの自動通信を「バックグラウンド処理」といいます。
このような通信をしないように「バックグラウンド処理を無効にする設定」が必要になります。
公式ヘルプ:勝手な通信を防ぎたい/バックグラウンド通信を止めるにはどうすればいいですか? | よくあるご質問 | サポート | au
WiFi設定でパケット通信を抑える
また、自宅にインターネット環境がある方は、「自宅のWiFiに接続する」ように設定することでパケット通信量を抑えることもできます。
公式ヘルプ:【かんたんケータイ KYF36】Wi-Fiの設定の方法を教えてください | よくあるご質問 | サポート | au
ただし、外出先でインターネットを見ると「ネット通信をしてパケット」を消費してしまいます。
出来る限り、インターネットを使わないようにしましょう。
その他のモバイル情報も随時追加しています。
現在利用しているサービスだけでなく、新サービスや法改正などの情報も集めています。
これらはほんの一例です。
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