windows10への無料アップグレード期間は2016年7月28日まで
実質、残り半年もありません。
この期間を過ぎるとwindows10は無償で手に入れることはできません。
7月28日以降は、”17,000円のソフトを買う”か、”win10搭載のパソコンを買う”しか方法はないのです。
また、4年後の2020 年 1 月 14 日にはwindows7の延長サポートが終了します。
それまでにwin8に買い替えるか、win10にアップグレードする必要があります。
ですがwindows10へのアップグレードは、不具合が起こりそうで心配かもしれません。
- 万が一、パソコンが壊れて使えなくなったら・・・。
- 仕事に必要なデータやソフトが使えなくなったら・・・。
- でも、バックアップを取るのは面倒。外付けHDDを買うお金がない(←私の場合)
こんな心配をする方が多いです。
確かに私も、メインパソコンをwindows10にアップロードしたら不具合になり、フリーズが多発し使えなくなりました。
関連記事:【windows10】フリーズが止まらない時の対処法 7からのアップグレードは相性が悪い?
そのあと解決していますが、メインパソコンが2か月間使えないのは正直つらかったです。
ですが、このような失敗をせずにwindows10を手に入れる方法があります。
それは中古パソコンを買ってアップグレードする方法です。
win10へのアップグレード「なぜ不具合が出てしまうのか?」
そもそもwindows10のプログラムがおかしい(不具合が確実に起きる)ということではありません。
しかし、パソコンによっては、「フリーズしたり」「使えなくなる」という現象が報告されています。
その理由として考えられることはいくつかありますが、下記の2つが多いようです。
- (複数の)ウイルス対策ソフトがお互いに影響を与えている
- データやファイル、ソフトが多すぎる
ウイルス対策ソフトが複数入っているとフリーズしやすくなる?
windows10には、デフォルトで「Windows Defender」というウイルス対策ソフトが入っています。(Microsoftが提供)
これは、他の対策ソフトとの共存を想定して作られていますので、影響を与える心配はほぼありません。
しかし、下記のような他社のウイルスソフトが複数入っていれば、お互いに影響を与えてしまい、
何らかの不具合が起こる可能性が高いのです。
KINGSOFT Internet Security | 中古パソコン購入やプロバイダ契約の特典によく付いている(無料版あり) |
McAfee Security Scan Plus | 無料で配布されていたり、無料ソフトをダウンロードすると勝手についてくることがある |
ノートン・セキュリティ | メーカー品のパソコンに初期状態(工場出荷状態)で、無料版が入っていることが多い |
いずれも期間限定や無期限で”無料”で使える為、あれこれ入れてしまうケースがあります。
私の場合、「KINGSOFT Internet Security(無料)」と「McAfee Security Scan Plus(無料)」が競合してしまい、
フリーズが多発していた可能性があります。
どうしようもなかったので、
これらを全部アインインストール(削除)して「マカフィー リブセーフ(有料)」だけにしたらフリーズがなくなりました。
ですので、何らかの影響があったと考えられます。
データやファイルが多すぎるとアップグレードに不具合が出やすい?
長い間同じパソコンを使っていると、「不要なファイルやデータ」「使わなくなったソフト」が多いのではないでしょうか?
これらを削除するのは面倒ですし、
そもそもどれが不要なファイルなのかわからないということはありませんか?
いろんなファイルが入っている状態で、win7(8)→win10のような大規模なアップデートをするのは危険です。
なぜなら、変換できない形式のファイルやソフトが出てくる可能性があるからです。
特に不具合が起きやすいのが、windows10に対応していない古いソフトが入っている場合です。
(特にフリーソフトに多いです。)
windows10にアップグレードする時には、すべてのファイルやソフトが対応しているか、互換性を一度全部チェックします。
さらに、互換性があるソフトは全部変換しますので、
膨大な時間がかかったり、途中でフリーズすることもありデータを失う危険性があります。
win10へアップグレードする前に、「あらかじめバックアップデータを保存してください」と促されるのはそのためです。
その点買ったばかりのパソコンであれば、このような心配はほぼありません。
外付けHDDを買う必要もありませんので、コスパ的にもいいのです。
中古パソコンならリスクなく「リカバリが可能」
中古パソコンを買ったばかりなら、失うデータやソフトは何もありません。
(一部販売先がKINGSOFT Officeなどのソフトをつけてくれるショップもありますが・・・。)
リカバリデスクが付いているパソコンか、DtoD(ディスク トー ディスク)のパソコンを買うことで
何か不具合があっても、何度でも購入時の状態(初期化)に戻すことができます。
(リフレッシュや再セットアップとも言います)
今回私は、windows7搭載の中古ノートパソコン(Panasonic Let’s note CF-N9)をYahooショップで買って、
届いたその日にwindows10へアップグレードしました。
4日ほど経ちましたが、無事(?)に動いています。
(フリーズなどの減少は今のところありません)
そこでいくつか体験した「パソコンの選び方」や「失敗談とその対策」をご紹介します。
パソコン選びのポイント1:低スペックを選ばない
せっかく新しくパソコンを買うのですから、できれば長く・快適に使いたいですよね。
長い間ストレスなく使うには、ある程度のスペックを持つパソコンを選ぶことをおすすめします。
“安物買いの銭失い”にならないように気を付けてください。(初心者が陥りやすい)
ちなみにMicrosoftが推奨しているパソコンのスペックはこちらです。
部品名称 | Microsoft推奨スペック | 役割 | パソコン性能への影響 |
プロセッサ | 1 ギガヘルツ (GHz) 以上 | パソコンの心臓部 大きいほど処理を早く片づける |
|
メモリ |
|
パソコンの作業場 大きい数字ほど作業スピードが速くなる |
|
ストレージの空き領域 (HDDまたはSSD) |
|
保存する場所・容量 足りなくても外付けHDDや オンラインストレージでも補える |
|
グラフィックス カード | DirectX 9以上(WDDM 1.0 ドライバー) | 画像を表示する速度や 解像度(色・画質)に影響動画やオンラインゲーム中心なら高性能がおススメ。 (しかし表示していないショップは多い) |
参照:Windows 10 の仕様とシステム要件 – マイクロソフト
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/Windows-10-specifications
しかし上の数字は最低限のスペックです。
今の中古ノート型パソコンの相場でいえば、2万円~3万円出せればこの倍以上のスペックが手に入ります。
何年間使うのかを考えて予算を考えるといいかもしれません。
- メモリ推奨3GB~4GB以上
- ストレージ(HDD250GB/SSD120GB)
- プロセッサcore i5~i7以上(インテル製の場合)
メモリ1GBはインターネットブラウザが何度もフリーズする
買い替える前のノートパソコンは、メモリが1GBでした。
実際に使ってみるとわかりますが、やや低スペック感が感じられます。
インターネットをFireFoxやGoogleクロームを使っていると、途中で固まることも珍しくありません。
特にJavaScriptで作られたページ(チャットワークやGoogleスプレッドシートのような”動きのあるプログラム”)は、
ログインする時に2分ほどインターネット画面が固まります。
それだけならまだしも、作業中に強制終了も多々あります。
多い日には1日に3回以上、ログインし直さなくてはいけないのです。
仕事中にストレスがたまる一方でした。
メモリの役目は「一度に処理できる作業の量」を意味すると考えるとわかりやすいかもしれません。
メモリが1GBであれば、1GBの処理しかできませんが、
2GBならその倍、4GBなら4倍の作業が一度にできるとお考えください。
(ウインドウを開ける量も比例して増えます)
それ以上の作業をさせると、フリーズをしたり強制終了になってしまうのです。
パソコン選びのポイント2:「HDD(ハードディスク型)」「SSD(フラッシュメモリ型)」で迷ったら?
ストレージというのは「記憶装置」のことです。
(ソフトや画像、文章などを保存しておく場所)
容量が大きければ大きいほどたくさんのデータを保存することができます。
一般的にはHDD(ハードディスクドライブ)のほうが値段が安く、SSDは高くなります。
(相場価格:HDD250GBよりもSSD128GBが、中古PCなら3000円~新品なら1万円ほど高い)
しかしSSDはフラッシュメモリのため、「音が静か・省エネ・書き込み(記憶)が速い・衝撃に強い」という4つのメリットがあります。
※HDDはディスクをモーターで物理的に回しながら動作するため、
SSDに比べると「カリカリ書き込み音がなり・電気代がかかる・動作中に落とすと割れやすい」という特徴があります。
今後はSSDが普及するといわれています。
パソコン選びのポイント3:プロセッサは低すぎても、高性能過ぎてもいけない
今回購入したノートパソコンはインテル製のプロセッサを使用して解説しています。
それに沿った内容になりますが、そのほかのメーカーでも言えることです。
インテル製のプロセッサには、coreの種類が「i3」「i5」「i7」と3つありそれぞれで性能が変わってきます。
(数字が大きいほど高性能=値段も高い)
プロセッサの種類 | 一般的な性能(価格帯) | |
core i3 | 2コア4スレッド(デュアルコア=2個のCPU) | ロースペック |
core i5 | 2~4コア4スレッド(クアッドコア=4個のCPU) | ミドルスペック |
core i7 | 4~6コア8スレッド | ハイエンドスペック |
- コアとは、認識できる仮想CPU数。
(4コアの場合:本当のCPUが2個しかなくても、1つのCPUの中で2個の処理ができることになるので2倍の処理ができる) - スレッドとは、同時に実行できる処理の数(大きいほどいろんな作業が一度にできる)
4スレッドなら4つの処理を一度にできるが、8スレッドなら8つの処理が可能になる。
一般論で言えば、動画を編集するならcore i5以上がいいようです。(ミドルスペック以上)
そこまで使う必要がない(ネットとメール、エクセルなどで文章を書く程度)なら、i3でも足りるようです。(メモリを考慮しない場合)
ただ、動作が重いソフトを使う気であれば、メモリ重視でパソコンを選んだほうがいい(ミドルスペック以上+メモリ4GB以上のスペック)かもしれません。
たとえプロセッサがcore i5以上のミドルスペックでも、メモリが低い(2GB以下)と性能が下がりますので、メモリ重視で選ぶべきです。
※逆にメモリが多ければ(4GB以上)、ロースペック(corei3)でも処理は早くなります。
パソコン選びのポイント4:32bitと64bitどっちを選ぶべき?
windowsには32bitと64bitの2種類があります。
さらに、pro版やHome版などもあります。
それぞれの違いは、意識しないとあまり感じないかもしれませんが、
bit数が高いほど画質のクオリティが高く、データ処理にも性能の違いがあるため高性能の機能がつけやすくなります。
しかし、64bitに対応しているソフトが少なかったり、対応予定でも32bit版よりも開発が遅いことがあります。
例えば、インターネットブラウザのFireFoxは、初めのころ32bit対応版しかありませんでした。
64bit版win10でも、32bit版FireFoxしか使えなかったのです。(現時点では64bit版が使えます。)
64bit版を作るには開発コストがかかるため、個人や中小企業が作っている「無料ソフト」は32bit版しかないことが多いです。
また、64bit版は32bitよりも少々値段が高い傾向にあります。
あえ64bitの性能が必要でなければ、32bitでもいいかもしれません。
パソコン選びのポイント5:ノートPCは大きさ(A4、B5)に気を付ける
ノートパソコンを選ぶ際には、気を付けなければいけないことがあります。
それは、キーボードの配置です。
あんたもご存知の通り、ほとんどのパソコンはマウスとキーボードで操作することが多いです。
そして文字を打つのはたいていキーボードです。
ディスクトップならキーボードを付け替えできますので、付属している物が嫌なら交換することは簡単です。
しかし、キーボードと一体化しているノートパソコンは付け替えがほぼ不可能です。
(最近はやりの2 in 1パソコンは例外として)
A4ノートパソコンを使っている人が、B5ノートにするとかなり戸惑う
私は今までA4サイズのノートパソコンを使っていました。
しかし今回購入したパソコンはB5サイズです。
今まで「Ctrl(コントロールキー)」があった場所に「 Fn(ファンクションキー)」があるのです。
※メーカーによりますが、キーボードが小さくなると配列が少し変わります。
同じように、今までディスクトップしか使っていなかった人が、B5サイズのノートパソコンを使うと戸惑うかもしれません。
特にショートカットキーを使う人は注意が必要です。
「Ctrl+C(コピー)」「Ctrl+V(ペースト)」を押したつもりが、「C」や「V」に上書きされてしまうことが多発しまいます。
重要な原稿を処理する時は、慣れるまでストレスを感じるかもしれません。
パソコン選びのポイント6:DVDドライブは必要?
今回購入したPanasonic Let’s note CF-N9には、「DVDドライブ」が付いていません。
しかし、ディスクトップのDVDドライブから、インストールするソフトを入れることができました。
なぜできたというと、もう一台のwindows10(ディスクトップ)とDVDを共有したからです。
同じMicrosoftアカウントでログインしたパソコン同士なら、ファイルや機能を共有することはできます。(win7でもできます)
※ケーブルによる接続も不要(ただし同じwi-fi環境に接続している事が条件です。)
※Microsoftアカウントは無料で作れます。(OneDriveを使っていればそれを打変えます。)
つまり、windowsパソコンが2台あれば外付けDVDドライブを買う必要がないということです。
ただし、初めてパソコンを買う方や他に私用で使えるパソコンがない方は、共有できませんので搭載パソコンを買うことをお勧めします。
(ログイン設定をいじる必要があります。)