韓国で、中東呼吸器症候群(MERS:マーズ)の感染が止まりません。
韓国当局は、750人が院内・家庭感染したと報道。
特に院内感染、家族間の感染が多いとの事。
MERSは、中東アジア諸国特有の感染症ですが、
韓国の第一次感染者(国内持込者)は、「2週間前に仕事で中東に行っていた」とあります。
MERSとエボラ出血熱は似ている。大流行の可能性も
MERSとエボラ出血熱には、
似ている特長があります。
「死亡率の高さ」と「感染能力」です。
MERS感染者1154人中434人が死亡
今回のMERSも、前回のエボラも死亡する確率が異様に高いのが特徴です。
世界保健機関WHOによると、
過去、中東で発生したMERSは、感染者1154人の内、434人が死亡
と発表しています。
今冬にWHOから終息が宣言されたエボラ出血熱も、
死亡者数は多く感染者の1/3に当たる人が死亡したという事実があります。
関連:エボラ感染者1万3千人中、死者5千人
院内感染の拡大が早い「ウイルス変異」の可能性も
現時点では、病院内の感染と家族間での感染がメインです。
一部第三次感染(第三者)への発表もありましたが、
まだ少数といわれています。
ですが、MERSの感染力は強いのではないのか?といわれています。
2015年6月3日現在のMERS感染者拡大の経緯
初めは、同じ病室にいた人に感染が確認され、
翌週には隣の病室→同じ病棟で感染。
「病院外の第三者への感染の可能性」という順番で感染経路が拡大しています。
- 病室の同室内の人に感染
- 隣の病室の患者さんへの感染が確認される
- 同じ病棟内でも感染者
- 病院外の第三者が感染
- 今後は、国際流行か?
エボラも発生当初は、軽く見られていた
空気感染はしないので、「広範囲には流行しない」ということでした。
その後、アフリカ全域から、アメリカやフランスなどへの拡大して行きました。
エボラの被害は最終的には、
9か国で感染者25550人、死亡者数は10587人と報じられています。
参照:エボラ出血熱対策まとめ
国際空港では水際作戦が開始
日本の空港では、すでに韓国からの入国者にチェックを入れています。
せきや発熱などがあれば、保険所に連絡するように指示したと発表。
現時点では、「感染症対策として隔離する可能性もある」とあります。
限定的な感染ですが、注意が必要かもしれません。
続報が入り次第お届けしていきます。