2016年の天体観測は、3月9日の「部分日食」一番ハッキリとみえる天体イベントです。
日本で見れる日食は、2019年までの3年間で一回限りですので今から準備をしましょう。
2016年の日食月食予定 | ハッキリ度 | 日本での観測 | |
3/9 | 部分日食 | ○ | ○ |
3/23 | 半影月食 | × | ○ |
8/18 | 半影月食 | × | ○ |
9/1 | 金環日食 | ○ | ×日本では見れない |
9/17 | 半影月食 | × | ○ |
2016年の日食を見逃すと、2019年まで見れない
天体イベントは世界規模にしても年に数回しかありません。
さらに日本だけで見ようとすれば、見れない年もあり得ます。
2016年3月の皆部分日食が終われば、次回日本で見れる日食は2019年12月26日の金環日食です。
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ちなみに、3月23日には半影月食がありますが、こちらはハッキリと見る事が出来ません。
2016年は半影月食が3回発生も「見るのは難しい」
月食には3種類あります。
- 皆既月食:月全体が地球の本影(暗い部分)にスッポリ入る天体現象(ハッキリ観測できる)
- 部分月食:月の一部が本影に入る現象(よく見ると欠けて見える)
- 半影月食:半影に入る現象(ちょっとだけ薄暗くなる為、ほぼ分からない)
しかし、2016年の月食は3つとも半影月食といい、部分的にうっすら変化するだけです。
部分月食よりも見た目がさらに分かりません。
このため、3月9日の部分日食がベストな天体イベントということになります。
日食を見るには?安全な日食グラスの選び方
日食をそのまま見てはいけません。
長時間太陽を直視すると、目玉焼きになって失明する可能性があります。
天体望遠鏡やメガネなど、「レンズを通して見る」のはもってのほかです。
日食を楽しむには、一定以上の「遮光性能」がある日食グラスという製品が便利です。
遮光というのは、3つの光を遮断する技術です。
- 紫外線
- 可視光線
- 赤外線
いずれの光も、直接眼球で見てはいけない光です。
年々オゾン層が破壊され、光の殺傷力は強まっていますので、しっかりと基準をクリアした日食グラスを使いましょう。
日食グラスの状態:3つの安全性をチェック
日食グラスで太陽を見る前に、安全なのかを確かめる必要があります。
よくあるトラブルとして、
- レンズがズレている
- ひび割れ・破損
- 変色や汚れが目立つ
これらがあれば、安全ではない可能性があります。
特に、レンズのズレやひび割れなどは、光の漏れが眼球を痛めてしまいます。
太陽を見る前に、日食グラスで蛍光灯を見て「光がぼやけること」を確認しましょう。
ハッキリ見えたり、部分的に光が漏れていれば壊れている可能性があります。
これらは使わないようにしましょう。