2017年2月3日は節分です。
しかし、節分といっても地域によっていろいろな風習があります。
流行りは、「豆まき(福豆)」と「恵方巻」ですが、地域によっては「イワシ」や「そば」を食べる習慣もあります。
さまざまな風習を楽しみながら無病息災を願うのもいいかもしれませんね。
2018年の恵方は「南南東」
節分とは、旧暦の大晦日に相当する「季節の分け目」
さて、節分といえば鬼と豆が有名ですね。
「鬼は外~♪」「福は内~♪」
これは江戸時代頃に、流行り始めた風習で
「大豆を煎った”福豆”を、大晦日に投げることで旧年の厄を払う」という言い伝えから来ています。
「大豆を煎る」と魔除け効果?
大豆を煎るとは、フライパン(現代)などで火にあぶって(熱して)水分を飛ばす調理法です。
「大豆は江戸時代に流行った”陰陽五言(木火土金水)”にあたる「金()」に該当し、火にあぶることで大豆の厄を払う」という説があるようです。
参照:節分「豆」知識 タマチャンタイムズ
また、「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」ということで、火にあぶるという説もあるようです。
参照:節分 – Wikipedia
「いい年を迎える」ための行事
節分にはいろんな説がありますが、
「いい年を迎える」という意味が込められているといえます。
祈りながら豆を投げましょう
節分はいつ?2月3日じゃないの?
節分はいつなのか? という答えには
「立春の前日」としか答えることができません。
2020年までの節分は2月3日です。
しかし、うるう年の関係上2021年以降は4で割って余りが1になる年に、立春が2月3日に移動します。
つまり、節分が2月2日になる年があるということです。
ところで、立春ってなんであるの?
立春とは、二十四節気の1つ目のことです。
その他に、春分や立秋などがあります。
現在もよく使われる「二十四節気」
- 立春(一月節)
- 春分(二月中)
- 立夏(四月節)
- 夏至(五月中)
- 立秋(七月節)
- 秋分(八月中)
- 立冬(十月節)
- 冬至(十一月中)
この他にもあり、合計で24個あります。
引用元: 二十四節気 – Wikipedia
春分とか秋分だったら聞いたことがある。
日本の祝日に「春分の日」、「秋分の日」があるわよね。
関連記事:【2018年】祝日と曜日まとめ
そっか、同じなんだね
福豆を年の数だけ食べて、1年の無病息災を祈る
節分の豆(福豆)は、巻き終わったら「年齢の数だけ食べる」といわれることが多いです。
しかし、年を重ねるごとに多くなりますので、必ず食べないといけないというわけではありません。
40歳の人は40個。70歳なら70個も食べなきゃいけないの?
無理に食べる必要はありませんよ。
大豆は体にいいとはいいますが、食べすぎには注意をしましょう。
節分にまつわる食べ物10 豆と恵方巻だけじゃない
節分といえば、豆と恵方巻なんでしょ?
節分にスーパーとかコンビニに行くと、たくさん並ぶよね。
たしかに、最近の流行りは「豆まき」と「恵方巻」の二つよね。
でも昔からの風習は、いろいろあるのよ。
えっ?まだこんなにあるの?
食べきれないよ~
(全部やるつもりなのかな?)
いわし:頭を柊(ヒイラギ)の枝に刺す(身は食べる)
「柊(ヒイラギ)にイワシ」は、西日本や東日本の一部地域の風習とのことです。
なぜ「柊」なの?
柊(ヒイラギ)の葉っぱは、「トゲ」がたくさんついていますね。
「トゲが鬼払い(厄払い)に効果があるから」とのことです。
(クリスマスにも使われていますね)
イワシは?
節分イワシの由来は?
- イワシ(鰯)は弱い魚とかくため、弱い(イワシ)を食べることで強くなるという意味や
- 鬼がイワシの臭いが嫌いだから
ということが書かれています。
ししゃもとは違いますので、間違えないようにしましょう。
これって本当なの?
どうでしょうか?
くじら:大きいものを食べると長寿に?
こちらは山口県限定の風習のようです。
「大きいものを食べて、大きく歳を取る」という意味合いがあるとのこと。
山口県は、昔からクジラ漁が盛んで、なじみ深い風習が数多くあるようです。
- くじら資料館
国指定重要有形民俗文化財に指定されている「長門の捕鯨用具」を展示 - 通くじら祭り(かよいくじら)
山口県長門市(ながとし)では、毎年7月中旬に開催されているお祭り
現在では規制もありますので、「節分にクジラを食べる」というご家庭は少なくなっているようです。
とろろ(長芋):鬼の角に似ている
こちらは長野県の風習です。
とろろ昆布とは違って、長芋をすりおろした「とろろ」です。
「トロロそば(山かけそば)」ってやつだね
「トロロご飯」という方法もあるみたいよ
えーっ!そうなの?
- 長いもの端が「鬼の角の形」に似ている
- トロロで滑って入ってこない
などの意味があるそうです。
長野県は長芋の生産量が多いのも関係あるみたいです。(生産量1位は北海道)
カニ:はさみが鬼を退治?
また、カニを食べることで厄払いと考える地域もあるとのことですが、長野県の一部地域にある「かに かや」と書く風習のことが有力なようです。
カニのはさみが、鬼除けにいいとか・・・。
そば:昔は大晦日だったから
冒頭でも述べましたが、節分は江戸時代の大晦日でした。
なので、節分にそばを食べる風習がある地域があってもおかしくはありません。
こんにゃく:年変わりにお腹のお掃除
節分に「こんにゃくを食べる」風習は、香川県(四国)にあるようです。
こんにゃくを食べることで、「腸内のお掃除(砂おろし)」という意味合いがあるとのことです。
こちらも1年の節目が関係しているようですね。
福茶:お正月に飲むお茶
福茶はお正月に飲む縁起物のお茶です。
京都や関西で飲まれることが多いようです。
普通のお茶に昆布(よろぶ)や梅干し(松竹梅=めでたい植物という意味)などを加えて飲みます。
こちらもお正月にちなんだ節分の風習といえますね。
けんちん汁(精進料理)
けんちん汁そのものは、神奈川県の郷土料理とのことですが、「けんちん汁」は関東地方の節分の風習です。
簡単に表現すると、「豚汁の”豚肉”が入っていない」「動物性の材料(魚も)が使われていない」汁物のようです。
(お坊さんが食べる精進料理のため)
牛丼の吉野家のサイドメニューにあるようなので、頼んでみるのもありですね。(一部店舗は除く)
恵方巻(まるかぶり寿司)
恵方巻は、もともとは大阪が発祥の地です。
恵方の方角に向かって、願い事を念じながら「一本の巻きずしを”1人で丸ごと”食べる」という風習から来ています。
2018年の恵方は「南南東」
正月初詣の恵方参りと同じ方向です。
具材が七種類で七福神?
恵方巻には太巻きが使われますが、中身はあまりこだわらなくてもいいようです。
強いて言えば、「七種類の具材を入れると七福神のご利益がある」と称されていますが、あまり入れすぎても太くなりすぎます。
半分に切ってもOK?
太巻きはガッツリ食べられる男性にはいいのですが、女性には食べられないこともあります。
中身が少ない細巻きでも問題ないでしょう。
ご飯(炭水化物)も大量ですから、ダイエットには向きませんね。
こんなに食べきれないし、半分食べてよ
落花生
学校などの施設では、「落花生」を投げることが多いです。
これは、床に落ちた豆でも食べれるように、衛生問題を考慮した結果といえます。
投げた福豆を食べると汚いため、代わりに落花生を投げることがあります。
そのため、深い意味(福豆との違い)はありません。
まとめ:節分は健康祈願 全部やる必要はない
節分にまつわる食べ物って、たくさんあるんだね。
(全部食べると太りそうだな・・・)
全部食べる必要はないからね。
そうだよね。
まずは福豆からチャレンジします。