2016年は申年ということですが、十干十二支(じっかんじゅうにし)でいうと「丙申」になる年です。
※2015年は乙未(きのとひつじ)、2017年は丁酉(ひのととり)
十干十二支は陰陽五行説と関係あり起源は中国、日本に入ったのは6世紀頃仏教と一緒に伝わってきたといわれています。
普通の人にはなじみがないため、十二支の「申」が一般的です。
仏教を重んじる人にはなじみがあるようですね。
さて、この丙申(ひのえさる)は、どういった意味合いがあるのでしょうか?
2016年(申)の方角は西南西、恵方は南南東
まずは、申の位置を確認しましょう。
よく時計であらわされたり、風水盤であらわされたりしますね。
- 申は、干支でいうと9番目に当たります。
- また、暦(カレンダー)でいうと7月に当たる事がわかります。
- 昔の時間で見ると午後四時ごろです。
- 方角で見ると西南西。
干支の並び | 時刻「○の刻」 | カレンダー(暦) | 方位 | |
子 | 1 | 0時(深夜23時~1時) | 11月 | 北 |
丑 | 2 | 2時(深夜1時~3時) | 12月 | 北北東 |
寅 | 3 | 4時(3時~5時) | 1月 | 北東 |
卯 | 4 | 6時(5時~7時) | 2月 | 東 |
辰 | 5 | 8時(7時~9時) | 3月 | 南東 |
巳 | 6 | 10時(9時~11時) | 4月 | 南南東 |
馬 | 7 | 12時(11時~13時) | 5月 | 南 |
未 | 8 | 14時(13時~15時) | 6月 | 南西 |
申 | 9 | 16時(15時~17時) | 7月 | 西南西 |
酉 | 10 | 18時(17時~19時) | 8月 | 西 |
戌 | 11 | 20時(19時~21時) | 9月 | 西北西 |
亥 | 12 | 22時(21時~23時) | 10月 | 北北西 |
※微西とか微東とかは、わかりにくいのでここでは省いています。
また、丙の位置は3番目に当たります(十干)
十干 | 読み方 | 属性 | 西暦 | 恵方 |
甲 | きのえ | 木の兄 | 2014 | 東北東 |
乙 | きのと | 木の弟 | 2015 | 西南西 |
丙 | ひのえ | 火の兄 | 2016 | 南南東 |
丁 | ひのと | 火の弟 | 2017 | 北北西 |
戊 | つちのえ | 土の兄 | 2018 | 南南東 |
己 | つちのと | 土の弟 | 2019 | 東北東 |
庚 | かのえ | 金の兄 | 2020 | 西南西 |
辛 | かのと | 金の弟 | 2021 | 南南東 |
壬 | みずのえ | 水の兄 | 2022 | 北北西 |
癸 | みずのと | 水の弟 | 2023 | 南南東 |
十干の呼び名は、木火土金水(もっかどごんすい)という属性からきています。
忍者が印を結ぶのによく使いますね。(なるととかカカシとかw)
つまり、2016年7月13日16時ごろが年月日+時間が「丙申」になり、ちょうど節目の時刻にあたります。
2月2日恵方の方角は、全部で4種類
ちなみに、2016年の恵方は南南東にあたります。
丸かぶりの恵方まきは、「南よりやや東」と覚えておきましょう。
で、方角の種類は4つしかありません。(北北西が4回)
なぜかというと、方角の中心に位置する(戊と己)が2つあるからです。
東北東 | ①甲2014 | – | ⑥己2019 | – |
西南西 | ②乙2015 | – | ⑦庚2020 | |
南南東 | ③丙2016 | ⑤戊2018 | ⑧辛2021 | ⑩癸2023 |
北北西 | ④丁2017 | ⑨壬2022 |
恵方は上の表を翌年の2017年は北北西、2018年は南南東と1つずつ進んでいきます。
といっても、吉方位と凶方位は生まれ年によって変ります。
「申年だから南南東以外に引越すとダメ」だとか「恵方の方角に旅行に行くといい」ということではありません。
※風水や四柱推命など、占い方にもよるようです。
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申年6つのの雑学
申年はなぜ干支の9番目なのか?
十二支というのは、あなたもご存知かと思いますが、
「子丑寅卯辰巳馬未申酉戌亥」の順番です。
コレは、競争して勝った順番という伝説もありますが、
一番有力なのは仏教(観音像)からきているという話が有力です。
なぜ申の刻は、午後4時のことなの?
時計がない時代では、干支で時間を示していました。
時代劇でもよく、丑の刻という台詞がありますよね。
丑の刻とは今で言うと午前2時の真夜中にあたります。
2時間おきに、干支順に進んでいくため、丑→2時、寅→4時、・・・未→14時、申→16時・・・ということです。
4時は申の刻だから申年のラッキータイム?
コレは残念ながらそうとはいえないようです。
なぜかというと、単なる呼び名だからです。
今では午後4時といいますし、毎日訪れるためご利益はないと思われます。
ただし、占い方法によっては生まれた時間が影響することもありますので、出生時間は知っておいた方がいいかもしれません。
うるう年(閏日)は「子・辰・申」の年だけ?
うるう年は4で割り切れる年に発生しますので、
2016年はちょうど閏年にあたります。
ちなみに、閏日の2月29日生まれは「子年(ねずみ)・辰年・申年」の3つの干支の人にしかいらっしゃいません。
これは、干支が12周期ということもあり、ちょうど4で割れる数字に該当するためです。
- 子:2020年、2032年、2044年・・・
- 辰:2024年、2036年、2048年・・・
- 申:2016年、2028、2040年、・・・
夏季オリンピックも「子・辰・申」、冬季オリンピックは?
ちなみに、「子・辰・申」は夏季オリンピックの年でもありますね。(4年毎の開催予定)
※ウルトラクイズで過去に出題された豆知識らしいです。
冬季オリンピックは、夏季の2年後です。
つまり、干支でいうと「寅・馬・戌」に開催ということです。
申年生まれは集団行動がうまい?
日本にも野生のサルは生息しています。
そのため、山ノ神の使いとも呼ばれる事が多いようです。
つまり山の神様と人との仲介者ですね。
気性が荒い性格も持ち合わせていますが、社交的かつ集団行動の統率がうまい人物として活躍した人も多いです。
現に、猿山を見るとボスざるの支配下によって、統率が取れていますよね。
天下人の豊臣秀吉はあだ名も・生まれも「サル」
たとえば、天下を統一した豊臣秀吉がその代表例といえます。
豊臣秀吉は、織田信長に「猿」と呼ばれ気に入られていましたし、歌舞伎者と称される事もありました。
しかし、安土桃山時代には天下統一を達成し、他の大名をまとめあげていた人物です。
その座を徳川家康に譲るまで、天下を治めていた実力者です。
年男・年女と厄年は違う
2016年は申年の人が年男、年女です。
「いい年になる」「生まれ年の人に幸運をもたらす」ともいわれ重宝されます。
60歳(丙申生まれ)になる方は、十干十二支を一周したことになり還暦になりお祝いします。
厄年は干支とは無関係?別の年に発生
また、厄年の人は逆に失敗しがちになりやすい年なので、「控えめがいい年」といわれています。
新しいことにチャレンジしたりするのを控えましょう。
厄年の決まり方は、ルールがありません。
占い方法や宗教によって異なるため、一概に言えないそうです。
国や文化でも違いそうですね。
日本人はいろんな意味で八百万神ですから・・・。
以上、申年の雑学でした。