日本は火山大国であり、地震大国でもあります。
今後は、「南海トラフ地震」が起こるという見解があり、
地震に対する災害を想定した技術開発が急がれています。
その中で、開発が進んでいるのが「蚊」の嗅覚を利用したロボットです。
南海トラフとは?
関東、東北、四国、中国、九州(駿河湾から九州沖)の太平洋沿岸の地区。
フィリピン海プレートとユーラシアプレートの衝突がきっかけです。
「蚊の嗅覚」正体は、特殊なたんぱく質
人は臭いを鼻で感じ取ります。
神経というセンサーを通して、様々な臭いを感じます。
「蚊」も基本的には同じですが、
人とは違い、「空気中に漂う生物の汗や吐息のニオイ成分」を嗅ぎ分けます。
蚊は、生物の汗のニオイ(成分)や人の吐く息に含まれる二酸化炭素で、
どこにターゲット(人や動物)がいるのかが分かります。
犬の嗅覚は「人の1億倍」、蚊の嗅覚は更に凄い
イヌに限らず、多くの動物の嗅覚は発達しています。
(人間は、他の動物に比べてもかなり鈍感です)
犬の嗅覚は人の一億倍、猫は10万倍です。(←救助猫がいない理由はここ)
蚊はさらに敏感で、空気中に含まれる成分が、0.0001%あれば分かるというのは驚きです。
嗅覚たんぱく質を電子回路に組み込む技術
このニオイ成分に反応する特殊なたんぱく質を、
電子センサーの回路に組み込む事に成功すれば、救助犬が不要になるかもしれません。
下敷きになっている人でも、生存者(息をしたり汗を出している人)の早期発見が可能になりますね。
ドローン(小型無人機)に搭載で、危険な場所でも救助が可能に
ドローンは遠隔操作が可能ですので、様々な場所での災害に対応できます。
その為、今回の「蚊の嗅覚ロボット」が誕生すれば、迅速かつ広範囲で救助が可能になります。
地震だけでなく、登山での遭難者の発見にも使えます。
多くの人命を救助できると期待できます。