もし火山が爆発すると、様々な弊害があります。
特に噴石は、どこから飛んで来るのかは分かりません。
活火山に上る時は、これまでの火山活動や地震などの情報収集をしっかり行う必要があります。
特に地震は、小さくても回数が多いときの登山は危険です。
登山を中止するか、必ずヘルメット・マスク(出来れば携帯酸素ボンベも)を持参するようにしましょう。
こういった事前準備は、登山経験者には当たり前の事です。
登山初心者の方は、しっかりとどんな山なのかを確認し、携帯するべき物を把握する必要があります。
もし、突然火山が噴火をしたらどうすればいいのでしょう?
登山中に火砕流・土石流が発生した場合の対策方法
突発的な噴火では、火山灰や落石・噴石の問題があります。
石が小さくても、頭に直撃してしまえば大怪我をする危険性が高いです。
ヘルメットを被る、施設に避難する必要があります。
水蒸気爆発に限らず、
火山の活動による影響は少なからず起きます。
最悪、火砕流や土石流、火山ガスの発生も覚悟する必要があります。
冬の登山では、雪崩が起可能性も想定しなくてはいけません。
もし、このような災害が発生する可能性があれば、
速やかに移動する必要があります。
- 山の中腹以下の人は、出来る限り下山を
- 山頂付近の人は、出来る限り火口から離れた高台に
なぜ高台が安全なのか
火砕流や土石流・雪崩それと火山ガスは、
高いところから低いところに流れていきます。
一度起きると、繰り返し起きる事も想定しなくてはいけません。
火山の活動は長期間に及ぶ可能性が高いので、安全な場所にいた方がいいのです。
高台にいた方が、被害を受ける可能性が低くなります。
その他にも山頂にいると、様々なメリットがあります。
山の緊急時に高台にいるメリット
- 救助が入りやすい
- 避難施設がある(場合によっては飲料水も)
- 二次災害に巻き込まれにくい
高台は救助が入りやすい
大きく開けた高台に人がいれば、救助ヘリから見つける事が簡単になります。
回りに障害物がなければ、着陸もしやすいので速やかに救助ができます。
高台には避難施設が設けられている可能性が高い
避難施設が設けられている場所というのは、
こうした視界が開けた高台(障害物が少ない場所)が多いです。
もしかすると、そういった避難施設があるかもしれません。
人ががあれば、手分けして探してみましょう。
施設には、緊急時の為にヘルメットや食料・通信設備が備蓄されているところもあります。
安全だと判断した場合、そのような避難施設を拠点に救助を待つべきです。
避難施設にいれば、二次災害を回避できる
避難施設は、噴石や雨・風・雪を防いでくれます。
多少大きな石が降ってきた場合、何もなければ直撃する可能性もあります。
噴石がなくても、雨や風などで体温が低下し凍死してしまう恐れもあります。
こういった事を考えると、
やはりこういった施設を見つけて避難した方が安全といえます。
遭難した場合も山頂や高台に移動をしましょう
これは、火山の噴火や雪崩などの災害だけでなく、
山で遭難した人も同じ事です。
闇雲に歩いて体力を消耗するよりも、
とりあえず、頂上か高台に移動し、救助を待つ方が助かる可能性が高いといわれています。
登山する前には、登山計画書や登山届を必ず提出
最近では、登山届けがインターネットで簡単に提出できる場合もあります。
- 山形県警察本部 地域課
- 群馬県警察本部生活安全部地域課
- 埼玉県警察本部地域部地域課
- 山梨県警察本部 地域課
- 長野県警察本部地域部地域課
- eとやま.net (富山県条例に該当する山域・時期に限る)
- 石川県警察本部生活安全部地域課
- 福井県警察本部生活安全部地域課
- 静岡県警察地域課
- 鳥取警察本部生活安全部地域課
引用:登山計画書・登山届の提出先:JMA 公益社団法人 日本山岳協会
http://www.jma-sangaku.or.jp/tozan/plan/submit/
一般的には、警察に届け出る必要がありますが、
届出を出す事はすべて無料でできます。
※遭難救助は費用が請求されます。
遭難する可能性がなくても、提出するように心がけましょう。
遭難届けを出していないと、誰が遭難したのか分かりません。
場合によっては、救助すら来ない事になりかねません。
面倒だと思っても、しっかりと手続きを行う事が大切です。