近畿地方独自の風習やしきたりをまとめています。
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大阪府:祝箸
三が日の食事やお汁粉などのおやつの時間に祝箸を使います。
祝箸にはそれぞれに名前が書かれています。
食事の後にそれを自分の使っていた湯呑のお茶で洗ってから袋に戻して、3日間続けて石鹸で洗わないまま使用していました。
祝箸には、松の内(7日)まで洗って使う地域と、三が日まで洗わない地域があるようです。
奈良県:お雑煮は白みそベース
私の実家では、お雑煮は醤油ベースで、にごりのないスープの中に、丸いお餅を入れて食べます。
ですが、奈良県では一般的に白みそベースで、白っぽく濁ったスープを使うという情報を学校の先生から聞いて、少し驚いた記憶があります。
お味噌汁にも、地域によって赤みそや白みそが分かれるのと同じなのかな?
調べたところ、お雑煮は3種類以上あるようです。
- しょうゆベースのお澄まし:全国的に多い
- 白みそ:関西・四国方面に多い
- 赤みそ:一部
- その他(小豆、魚介など):地域によって
地域によって違うんだね・・・
奈良県:きなこ雑煮
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また、お雑煮の中に入っている「ふやけた状態のお餅」を取り出して、砂糖と半々で混ぜた甘いきな粉につけて食べます。
私の実家では毎年当たり前のようにそうしていたので、みんなそうするものだと思っていましたが、県外の友人からそんな習慣はないと言われ、衝撃を受けました。
さらにそのことが秘密のケンミンショーという番組で奈良県特有の風習として取り上げられたのを見て、改めてこれは地元だけの風習なのだということを再認識しました。
ふやけた甘いきな粉餅という形状が、好みが分かれるようで・・・。
普通のきな粉餅は食べられるけど、ふやけたものはあまり好きではないという意見もあり、同じ県内の友人でも食べない人もいます。
その他、投稿いただいた声
大阪;三が日は掃除・入浴はしない?
三が日の間は掃除、食事の準備などを極力控えていました。
とくに元日にはお風呂の準備をして入浴をするなどもしません。
これはせっかく来てくれた火や水などの神様を休ませる必要があり、働かせることは良くなくて縁起が悪いと教えられました。
また「一年の計は元日にあり」という言葉があるように、元日から掃除・家事などに精を出しせかせかと動き回ると、その一年がせかせかと忙しないものになるということも言われています。
普段は休みなく動いている主婦を家事から開放するという意味も込められていると言われました。
そのために日持ちのするおせち料理が年末に準備されて、ご飯を炊かずともお餅で食事をとることが出来るということでした。