毎年夏は空調をつけすぎて、「電気料金が高い!」
電気代を安く抑えて、クーラーをつける方法はないのだろうか?
今回は、夏のエアコンの省エネ・省電力について考えてみましょう。
クーラーは熱中症対策に必需品
夏も本番になりました。
熱中症対策はどのようにお考えですか?
「水分を多く摂る」とか、「塩分も忘れない」とか、「ひんやりグッズを使う」というのもあります。
熱中症対策まとめ→熱中症対策の得する情報カテゴリ
しかし、一番の対策は熱中症対策は、暑い場所で長時間過ごさないということです。
もし、暑い場所で長時間過ごすことがなければ、水分補給や塩分補給をそこまで考える必要はないからです。
せいぜい、普段と同じ量の水分補給をすればいいのです。
ということで夏の日中を健康的に過ごす場合には、
「会社やお店などの空調が効いた場所で過ごす」ことをおすすめします。
ですが、毎週土日の休みや夏休み(長期の盆休み)などは、会社にいるわけにいきません。
それに「家で過ごさない」「毎日お店に一日中ブラブラする」というのもあり得ない話です。
「節電」を考えたエアコンの賢い使い方厳選9
エアコン節電の基本は効率よく冷やすことです。
このことを考えると、必然とイメージできるのではないでしょうか?
ここでは基本的な9つを考えてみました。
1.広い部屋で使うなら空間を区切ろう
エアコンはリビングなどの広い部屋を冷やすよりも、狭い部屋で付けた方が効率よく冷やすことができます。
リビングなどの広い部屋で使う時は、カーテンなどの仕切りを取り付けると節電効果が得られます。
火を使う台所とリビングには仕切りが必須
また、台所(キッチン)とリビングがつながっている(吹き抜け)造りの家が多くなっています。
場合は、極力仕切りを付けて室温が高くなるのを抑えましょう。
キッチンでは火を使いますので、必然的に室温が高くなってしまうからです。
(オール電化でも温める料理をすると室温が上昇します。)
せっかくエアコンで冷えた空気が台所で暖まってしまいますので、そこで電気の無駄遣いが生じてしまいます。
薄いカーテンでも効果はありますので、必ずつけましょう。
2.日差しが強い日中は「室内に太陽の光を入れない」
太陽の光には、室温を上げる赤外線があります。
遮光性だけでなく、「遮熱性の高いカーテン」を付けることで、室温の上昇を抑えます。
ただし真っ暗になりますので、電気代が余計にかかってしまうかもしれません。
たとえ証明がLEDになっていても、電気料金がかさむのは同じなのでいい気分ではありません。
そこで遮光性の高いカーテンではなく、緑のカーテン(ツルが伸びる夏の植物)に置き換えてみてはいかがでしょうか。
緑の癒し効果もあり、心身ともに夏を乗り切るにはいいはずです。
3.緑のカーテン(グリーンカーテン)で日陰 ガーデニング感覚で作ろう
緑のカーテンとは、長いツルを生やす植物を「園芸用ネット」や「すだれ」に生やして影を作る方法です。
グリーンカーテンとも言います。
最近では、企業や学校などの学校など高い建物にも節電効果があるとして採用されています。
緑色で癒し効果にも期待できます。
ご家庭でも簡単に作ることができますので、チャレンジしてはいかがでしょうか。
植物の種類としてはこれらが一般的のようです。
- アサガオ
- ユウガオ
- ゴーヤ
- ヘチマ
ゴーヤは食べることができますので、家庭菜園の延長にもなりそうですね。
ただし緑のカーテンは、種から育て始めるには7月ではすでに遅すぎます。
種まき時期は4月~6月です。
来年のGW頃に思い出しましょう。
4.太陽光を遮る「遮光ネット」は、ホームセンターにいろいろある
6月の梅雨時期ころから、ホームセンターに行くと遮光性の高い網戸が売られているのを見かけていました。
外からは見えない上に、太陽の光を抑える網戸です。
若干お値段は張りますが、このような対策グッズを買ってみるのもいいかもしれません。
カーテン締め切るよりも、明るく過ごせます。
こちらは「育てる」という手間がない分、面倒な事を一切省くことができますのでいいのではないでしょうか。
「遮光」はペットの熱中症対策にも効果的
室内で犬や猫を飼っている方は、一日中エアコンをつけっぱなしにしていらっしゃるかもしれません。
ペットにも熱中症はあります。
人よりも強いですが、締め切って出かけなければいけませんので空調を付けて出かける方も多いようです。
ほぼ一日中(半日)つけっぱなしでは電気代がかさむばかりです。
たとえ高い温度(27℃前後)に設定していても、電気代はかかります。
そんな時には、カーテンを閉め切ったり、緑のカーテンか遮光ネットで日陰を作ることで、ペットの熱中症を防ぐことも考慮して選びましょう。
5.外出後、室温が高い時は窓を開けて冷やそう
夏は窓を閉め切っていると、室温が高くなっています。
たとえ先述したように「遮光」を施しても、室温が高くなるのを完全に抑えることはできません。
帰宅後はすぐにエアコンを付けたくなりますが、まずは窓を開けて外気を取り込みましょう。
外の気温と同じくらいに冷えてから、エアコンをつけると省エネになります。
このように室温を下げてエアコンをつけるという行為だけでも、毎日続けることで電気代は大きく節約できます。
6.涼しくなったら扇風機に切り替え「冷たい空気を上に上げる」
「冷たい空気は下にたまる」といってもピンと来ないかもしれません。
しかし、冬を思い出してください。
冬に暖房を入れて、顔が暖まっても足元が冷えている経験がありませんか?
これは温められた空気が上に上るため、足元が冷えているからです。
夏も同じ現象が起きていますので、実は足元が冷えています。
床に寝転がると、冷たさを感じるかと思います。
常に寝転んでいるわけにはいきませんので、「扇風機で冷たい空気を上に運ぶことがいい」とよく言われるのです。
7.エアコン運転開始に電力を大幅消費 ON/OFFのやりすぎは逆効果
エアコンはスイッチを入れた時が一番多くの電気を消費します。
パソコンやスマートフォンも同じですね。
電源(スイッチ)を入れると内部でいろいろと(冷却ファンを?)起動します。
この時に一番消費電力が高くなり、そのあと動作が一定に保たれるように省エネ機能が働き始めます。
運転中に省エネをうたっているタイプでも、起動時には電気を多く消費していますのでエアコンのオンオフはやりすぎないことが重要とのことです。
8.寝る時のタイマーは?「ノンレム睡眠の2周期目(3時間)」という説
人の睡眠には、浅い眠り(レム)と深い眠り(ノンレム)が交互にやってきます。
その周期が90分・・・つまり3時間といわれています。
この時間に合わせてエアコンが切れるようにすればいいようですが、現実的には正確にできません。
試行錯誤を繰り返してみて、あなた自身にあった時間を探しましょう。
9.エアコンの室外機は日陰に置く
エアコンを設置する時に、注意することがあります。
それは、室外機の置き場所です。
室外機とは、エアコンの吹き出し口(排気口)の部分です。
通常外に置く「室内の空気の温度」と「外の空気の温度」を入れ替える装置です。
詳細→クーラーは「涼しい風を発生する」は間違い!?熱を吸収する機械だった
室外の空気から冷たい空気を取り入れるため、暑い場所にあると多くの電気代がかかります。
多少ずらせるなら日陰に移動するか、陰になるように屋根を付けるのもいいでしょう。
(ただし、密閉状態では空気が十分に取り込めませんので故障の原因にもなります。)
ちょっとしたほんのひと手間で、エアコンの電気代金が多少ですが浮くと考えるとやってみる価値はあるはずです。
ケチと節約は全く別物。必要経費としてエアコンを使おう
自宅のエアコンを付ける時は、電気代を考えてほとんどつけないという人も少なくないようです。
(私自身もそうですが・・・)
扇風機で十分という方も多いかもしれません。
しかし、気温の上昇次第では、熱風を浴びるだけになるかもしれないのです。
電気代を節約することも大切ですが、ケチって体調を崩して入院するのもよくないですよね。
頭痛、めまい、吐き気があれば内科で診察を受けましょう
もし暑さで「頭が痛く」なったり、「気分が悪くなった」場合、熱中症か脱水症が考えられます。
汗だくでなくても、肌がベタベタしている時は汗で大量に水分を消費していると考えられます。
まずは部屋を涼しくして水分補給をしてください。
もし、吐き気やめまいがしていたた場合重度の症状です。
速やかに病院の内科に行き、診察を受けることをおすすめします。