マイナンバー法が9月3日に成立し、少しずつ全容が見えてきました。
総務省は、2016年1月から発行できる個人番号カードに、『目隠しケース』をつけると発表しました。
目隠しケースで隠れる場所は、3つの個人情報です。
- 「個人番号」
- 「性別」
- 「臓器提供意思表示」
この3つを「外部の人に見えなくする」のが目的です。
なんで、目隠しケースをつけるの?
それは、個人番号が他人に漏れると、「個人情報」が悪用される危険性がある為です。
個人番号があれば行政手続きができるため、なりすまし被害にあうことが予想されます。
※不正対策として、本人確認書類の提示が求められることがあります。
個人番号=個人情報
個人番号カードは、公的身分証明書として使うことができます。
免許証の代わりになる「住基ネットカード(住民基本台帳)」に変わるカードです。
※住基ネットカードは、2015年12月で発行終了します。
(使用は、券面に記載されている期限まで有効)
使用する方は、多いと予想できます。
裏面のセキュリティーコードは隠す
個人番号カードには、住所、氏名、生年月日、性別以外にも、個人認証をするための「セキュリティーコード」が書かれています。
※セキュリティーコードは、クレジットカード裏面のPIN(3桁数字)と同じような役割を持っています。
このセキュリティーコードは、行政や国が個人認証をするための番号です。
個人番号は、一生使い続ける番号ですので、他の人に見られてはいけません。
家の鍵と同じで、落としたり失くしたりしてはいけません。
個人番号カード:コピー・提示する際の注意事項
個人番号カードの使用は、行政手続き・書類申請だけではありません。
銀行口座の開設で身分証としてコピーを提出することもできます。
身分証として使う場合、表と裏どちらの面を見せるべきか、どちらのコピーを提出するべきか、相手によって確認する必要があります。
個人番号で特定するために必ず必要です。
しかし、銀行口座開設など一般企業へ提出するの場合、裏面を見せる必要はありません。
(個人情報保護法により、一般企業は個人番号を収集できないように定められている)
ただし、2018年の「銀行口座と個人番号の結びつけ」が実施される時には、裏面の提示が求められる場合があります。
今後予定されている個人番号の使い道と「見せてもいい項目」
行政への申請・手続き | 表面・裏面の両方が必要 |
銀行の口座開設・ 会員証発行など 一般企業への提示 |
表面のみ提出(顔写真、住所、氏名、生年月日、性別、有効期限) |
年末調整 | 裏面の個人番号が必要 |
健康保険証 | 裏面の個人番号を病院に提出 |
年金手帳(受給) | 裏面の個人番号が必要 |
図書館利用カード | 裏面のICチップにデータを注入(番号を見せる必要なし) |
マイナポータル | 裏面のICチップで認証可 |
e-Tax(確定申告) | 裏面のICチップで電子証明取得・認証(有効期限:3年間) |
※コピーが出来る範囲は「一般企業は表面のみ」、「行政・雇用主のみ裏面もコピー可」と覚えると簡単です。
マイナンバーの関連記事
2018年1月、マイナンバーと銀行口座の紐づけがスタートしました。
詳細:【マイナンバー2018】銀行口座と紐づけ やるべきことまとめ
現時点では、証券口座との紐づけのみ義務化になっています。
※預貯金口座の紐づけはまだ義務ではありません。
通知カードとマイナンバーカード比較
マイナンバーカードの作成・申請
マイナンバーの法律
【お金に関するマイナンバー法】証券、海外送金、非課税制度、保険契約に個人番号の通知義務