2015年度上半期(4月~6月)のパソコン出荷台数が、
「前年度よりも36%も落ち込んでいる」と統計がまとめられました。
出荷台数とは、工場が製造してメーカーや商社に卸した数です。
販売台数とは異なりますが、生産数も比例して減少します。
(製造しても在庫になるため)
消費税増税の反動とも言われていますが、その他にも要因があるようです。
中には、「windows10」が原因なのでは?という声も出ています。
ここでは、パソコンの出荷台数が減少している原因を5つまとめてみました。
パソコンの出荷台数減少の原因1:消費税増税
パソコンが売れていない原因としては、消費税増税があるようです。
一度買い換えれば、5年~10年使うユーザーさんも少なくありません。
増税前に、買い換えた(新しく買ったユーザーさん)は、多いのではないでしょうか?
また、2017年の増税前に買い換える方も多いかもしれません。
パソコンの出荷台数減少の原因2:タブレットの普及
今回提示された統計の数字(PCの出荷台数)には、タブレットが含まれていません。
パソコンではなく、タブレットに切り替える人も多いです。
タブレットのメリットは、持ち運びに優れている事です。
重くて広げにくいノートパソコンよりも、スイッチONですぐ起動するタブレットが使いやすいとビジネスマンの間でも人気です。
さらに、クラウド型のオンラインストレージと同期する事もで来ますので、
どこでも気軽に容量を気にせず使うこともできるようになったのも大きいようです。
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価格も安価です。
windows10仕様のタブレットが、キーボード付きで30,000円前後~売られています。
安価で使いやすいタブレットは、今後ノートパソコンよりも主流になるのかもしれません。
パソコンの出荷台数減少の原因3:windows xpサポート終了後の反動
windows xpのサポートが2014年4月に終了しました。
この頃に買ったユーザーは特に買う必要がありません。
過去最大数を誇るOSといわれていましたので、今後5年間は出荷台数が減少するのかもしれません。
windows7のサポート終了が、2020年4月だからです。
2015年の5年後再び、買い換える人が多くなります。
パソコンの出荷台数減少の原因4:windows 10の無償配布
windows10は、無料でダウンロードできます。
2015年8月からwindows7、8が入っているパソコンにインストールできます。
win10の無償配布期間は1年間ですが、この影響も大きいのではないでしょうか?
パソコン量販店では、windows10をインストールしているパソコンを売っていますが、
現在お使いのパソコンに入れる事が出来るのであれば、買う必要がありません。
もう少し、様子を見てから買う方も多いのではないでしょうか?
パソコンの出荷台数減少の原因5:パソコン性能のアップが限界
ここ最近、パソコンの性能開発が頭打ちになっています。
性能がほぼ変わらなくなっているのです。
今までは翌年には現状よりも、性能がアップしたパソコンが出回っていました。
数年経てば、よりハイグレードなパソコンが同じ値段で手に入るなど、パソコンの性能アップが凄まじく早い時代でした。
ところが最近では、あまり性能がアップしていないのです。
その理由は、CPU(データ処理)やメモリ(一時記憶)、HDD(記憶装置)の開発がもう限界に近くなっている事があげられます。
現在の基盤では、これ以上性能を上げる事がほぼ出来ないという事です。
大量生産が可能な安価な個人パソコンの限界なのかもしれません。
性能が変わらなければ、「欲しい」「買い換えたい」という人も少ないのではないでしょうか?
このような5つの理由により、
パソコンの出荷台数、販売台数が減少しているとの見込みが強いようです。