インフルエンザ対策をしている女性

2016年はインフルエンザ感染が少ないと予想されていました。
しかし、都内各所で急激に広まり、やがて全国で大流行すると予想されています。

その理由は、流行しているウイルスの種類(AH3亜型とAH1pdm09)がA型であるという点です。

A型インフルエンザウイルスは、集団感染しやすい傾向があるためです。

そのため、関東全域に広がるとやがて全国に広がる可能性があります。
今後はインフルエンザウイルスの動向を確認した方がいいかもしれません。

2016年春は、インフルエンザ対策をいつまで続ければいいのでしょうか?
調べてみました。

スポンサーリンク

集団感染しやすいA型ウイルスの流行で長引く可能性
(ウイルスの種類で予測)

体温計と薬

まずは、2016年春シーズンに流行っているインフルエンザウイルスの種類から予測しましょう。

1月14日現在では、「AH3亜型」と「AH1pdm09」が流行していると発表がありました。

これは、どちらともA型と呼ばれるウイルスで、集団感染しやすいウイルスです。

  • AH3亜型(A香港型)
  • AH1pdm09(2009年にパンデミックを起こしたソ連型)

B型インフルエンザウイルスも流行っていますが、60%の患者さんがA香港型に感染しているとの事です。

関連記事:A型ウイルスとB型ウイルスの違い

スポンサーリンク

A型インフルエンザは感染力が強い

どちらとも過去に大流行したインフルエンザですので、感染者が全国に広がれば学級閉鎖が多くなる危険性もあります。

特にAH1pdm09は、今まで目だって流行していなかった為、予防接種のワクチンに含まれていません。
今シーズンに予防接種を受けた人も、マスク着用や手洗いで予防をした方がいいかもしれませんね。

関連記事:2015年秋冬インフルエンザ予防接種 ワクチンの種類

 

インフルエンザ流行時期が遅いと短い?(気温からの流行予測)

春で満開の桜

インフルエンザが流行する時期が、過去10年間で3番目に遅いという発表が行われました。

ちなみに前シーズン(2014年秋冬)は、12月14日~21日にインフルエンザ感染者が多くなりました。

今シーズン(2015年秋冬)の流行が遅い理由は、暖冬の影響です。

 

気温が高いとインフルエンザウイルスの活動が「鈍くなる」

インフルエンザウイルスはもともと寒い時期に活発になる為、今シーズンのように暖かい日が続くと感染者数は少なくなります。
※ウイルスの活動は、気温+湿度に影響します。

2015年12月~2016年1月5日まで例年以上の暖かさとなり、3月上旬の気温が続いていました。

「なぜ気温が高い日が続いたのか?」といいますと、2015年は2回のエルニーニョ現象が観測された結果です。

関連記事:エルニーニョの発生で2016年は暖冬?

 

急激に寒くなり、ウイルスの活動が活発に

暖かい今冬は、インフルエンザの感染者数も例年以上に低かったのですが、
1月7日ごろから「急激に寒くなったのが、感染数が急増した要因」です。

それまでインフルエンザ感染の報道も少なく、インフルエンザ対策をしていない人が多かったのも影響しています。

今後は関東を中心に、インフルエンザが流行すると予想されます。

しかし、気温が高くなるとインフルエンザウイルスの活動も弱まりますので、もしかすると流行期間は短くなる可能性も出てきます。

気象庁の気温予測を見てみましょう。

 

今後の気温は高い-気象庁予測

2016年1月9日~2月8日までの予想気温
出典:気象庁|季節予報 http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/(2016年1月14日現在のデータ)
気温(例年比) 確率
関東・北陸・東海地方 高い 50%
西日本(近畿・中国四国・九州地方) 高い 40%
北海道・東北地方 例年並
  • 関東・北陸・東海地方の気温は、例年よりも50%以上の確率で高くなる
  • 西日本(近畿・中国四国・九州地方)でも、例年より40%以上で高くなる
  • また、北海道東北は、例年並と予想しています。

2016年春の花粉飛散時期も例年よりも早くなっているのも、この予想があるからだと思われます。

関連記事:【花粉予測2016】飛散時期は2月上旬、量は最大4倍

暖かくなるのが早ければ、インフルエンザウイルスの活動が消極的になる可能性があります。

結果的に2016年は流行期間が短い可能性が高いです。

しかし、安心できない部分があります。

それは、先述した「感染しやすいA型インフルエンザウイルスが流行っている」という事です。

「人ごみを避ける」「マスクを着用する」など、ウイルスとの接触率を抑える心がけが必要かもしれません。

 

【まとめ】インフルエンザ対策はいつまでするべき?

今後暖かい日が続けば、インフルエンザウイルスの活動は穏やかに減少していくと思われます。

しかし、3月までは冷えこむ可能性もありますし、感染者が多くなれば蔓延する可能性も高まります。

マスク着用などの対策は2月~3月中旬までは必要でしょう。

また、2016年の花粉飛散が例年よりも早い為、マスクの品不足も懸念されています。
早めの買いだめもしやに入れることをおすすめします。

 

インフルエンザ予防の関連記事