ゆうパックといえば、郵便局の宅配サービスです。
日本全国の郵便局やコンビニから送ることが出来ますので、
使ったことがあるのではないでしょうか?
- 実家への贈り物・受け取り
- オークションの受け取り
- 通販での受け取り
など、日本全国どこにでも、低価格で個人宅から企業まで、指定の場所に届けてくれます。
低価格のゆうパックですが、消費税による運送費上昇、人件費の高騰などにより、
2015年8月から最大240円配送料金の値上げに踏み切りました。
日本の宅配は、世界中でも高品質のサービスだが料金が安すぎる
日本の宅配技術は、最高品質です。
海外の宅配は、荷物の紛失や破損、配達日の遅滞など、数多くの問題がありますが、
日本では、そのような問題はほとんどありません。
そのような不祥事が日本で起こると、大事件になる程です。
さらに、当日配達や翌日配達という最速で配達できるサービスもすばらしい点です。
日本独自の「高品質な宅配サービスだからできる」といえるでしょう。
ですが、日本の宅配事業は、厳しい競争があります。
大手宅配業者が低価格路線でしのぎを削り、
「質は高いが、賃金が安い」が当たり前の業界です。
そのため、配達コストや人件費で赤字への窮地に立たされています。
その対策として、ゆうパックの値上げに乗り出したようです。
ゆうパックの料金値上げ率は、遠い場所ほど高い?
引用:ゆうパック基本運賃の改定と割引額の拡大等のお知らせ – 日本郵便
http://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2015/00_honsha/0515_01.html
日本郵便が発表した「ゆうパックの改定後基本運賃」を確認すると、
値上げ幅には二通りあることが分かります。
- 遠い地域への配達になるほど、値上げ額が上昇
- 荷物が大きくなればなるほど、値上げ率上昇
ゆうパックの値上げ率は、4つの地域に分類される
荷物を送る地域ごとに料金が変わるのは、仕方がないかもしれません。
均一の値上げではなく、配達する地域区別(ゆうパックでは地帯という)で、
値上げ率が変わりますので注意してください。
- 同一県内
- 第1地帯・第2地帯
- 第3地帯・第4地帯・第5地帯
- 第6地帯・第7地帯
この値上げで、確認するべきは、同一県内(同じ県内)の宅配です。
同一のサイズにかかわらず、値上げ率が一番高くなっています。
- 第1地帯30円の値上げ
- 第7地帯60円の値上げ
- 60サイズ同じ県内80円値上げ
ひとくちメモ:地帯とは?
ゆうパックでは、独自で7つの地域に分けて配達料金を設定しています。
距離はもちろんですが、離島などでも違いがあります。
例)東京からの配達エリア区分
引用:ゆうパック 基本運賃表 東京都の運賃 – 日本郵便
http://www.post.japanpost.jp/service/you_pack/charge/ichiran/13.html
荷物が大きいと値上げが大幅に上がる
ゆうパックは、30kg以内であれば、
基本的に荷物の大きさで料金が設定されます。
同じエリアであれば、値上げの上昇率が2種類あります。
- 60~160サイズまでは、10円刻みで上昇。
- 170サイズのみ110円上昇とやや高め
170サイズ(縦・横・高さの合計が170cm、30kg以内)を超える場合は、
ゴルフ・スキー・空港ゆうパックのみの取り扱い。
※値上げは別換算なので注意
佐川急便・ヤマト運輸は14年に値上げしていた
今回は、ゆうパックの値上げが報道されましたが、
実は2014年には佐川急便とヤマト運輸が値上げしています。
ゆうパックは遅いくらいかもしれません。
ヤマト運輸は、主婦層のアルバイトで配達コスト縮小も開始
ヤマト運輸は、主婦を女性配送員として採用しているようです。
主婦をアルバイトを狭いエリアで雇い、
配達を代行してもらうことで、正社員が配送にかける時間やコストを削減しています。
毎年2000名ずつ増加しており、今後も追加募集するそうです。
今後は、増税後に更なる値上げも予想。
消費税が10%になれば、さまざまな料金も値上がりすると予想されます。
宅配業界全体もまた、値上がりすることでしょう。