ふるさと納税とは、
お買い物をすると、地方自治体に寄付したことになるという国の制度です。
ふるさと納税の利用者には、減税というメリットがあります。
減税って「税金が安くなる」ってこと?
正確には控除といって、
購入した翌年の確定申告で、「所得税」と「住民税」の控除がWで受けられます。
ふるさと納税では3つの控除が受けられる
- 所得税の控除金額=
(支払った金額-2000円(自己負担金))×所得税率(0~40%) - 住民税の控除金額(基本分)=
(支払った金額-2000円(自己負担金))×10% - 住民税の控除金額(特例分)=
(支払った金額-2000円(自己負担金))×(100%-(10%+所得税率))
所得税率は、「課税される所得の金額(下の表)」で決まっています。
計算式がややこしい・・・めまいがする。
だいたいの金額を把握するなら、こちらの「ふるさと納税の控除額シミュレータ」がわかりやすいかと思います。
ふるさと納税が「節税+さらにお得」で買える(楽天市場・ANA)
「自治体に直接」か「代理店のサイト」から、「ネットショッピングと同じ要領」で申し込めます。
「ネットショッピングと同じ要領」ってどういうことよ?
インターネット上で、注文ボタンを押して・・・
クレジットカードがあれば、その日に申し込みが完了する場合がありますし、銀行振り込みにも対応しています。
中には、支払い金額(寄付金)の○%が、「次回のお買い物ができる自社のポイント」で還元されるサイトもあります。
たしかに、ネットショッピングだね
自社のポイント還元をしている「ふるさと納税」の代理店
ポイント還元率 | 条件 | |
楽天市場 | 100円に付き1ポイント還元 | 楽天会員のみ |
ANA | 寄付金100円で1マイル還元 | ANAマイレージクラブ会員のみ |
※Yahoo!ふるさと納税は、公金払いのため独自ポイント(Tポイント)はもらえません。
楽天 楽天グループで使える「楽天ポイント」で還元
ANA マイレージクラブで使える「マイル」で還元
クレジットカードとの2重取り・3重取りもできる
楽天とANAでは、クレジットカードやデビットカードで支払うことができます。
もし、クレジットカード会社でも独自のポイント制を取り入れている会社であれば、さらにカードのポイントも貯まります。
その点は、普通のショッピングと変わらないわね。
ポイントの購入制(先払い制)とは違う(ふるさとチョイス・ふるぽ)
中には、ポイントを購入して、ふるさと納税の返戻金と交換するサイトも出てきました。
ふるさとチョイス | ポイント購入制 | 株式会社トラストバンクが運営 |
ふるぽ | ポイント購入制 | JTB(旅行代理店)が運営 |
※2サイトは提携しているようです。
「ポイント(購入)制」と「ポイント還元」は全く別物
上の表の「ふるさとチョイス」と「ふるぽ」は、還元ではない「独自のポイント(購入)制度」を行っています。
『購入ポイント』って?どういう意味かしら?
電子マネーのような「先払いのプリペイドポイント」です。
電子マネーとは、イオンの「ワオン(WAON)」や「Edy」みたいなやつです。
電子マネーくらい、知ってるわよ!
「ポイント(購入)制」のメリット
で・・・、
「ポイント購入だけ(還元なし)」って、メリットはあるの?
少しだけあります。
還元という意味ではメリットはないんですが、下のようなメリットがあります。
- 「品切れ状態でも購入できる」
- 「コツコツ貯めて、高額商品と交換できる」
品切れ中でも納税として扱ってくれる
ふるさと納税は、返礼品が売り切れていれば購入はできません。
しかし、再入荷をする前に、支払いだけ済ませておくことができます。
12月が1年間のふるさと納税「控除」の締め切りですが、ポイントを購入するだけでも「納税したとみなされ」翌年の税金は控除されます。
ポイントの有効期限内(1年~2年間)なら、すぐでなくてもいつでも交換できます。
高額商品を分割払いに出来る
クレジットカードで「分割払いやリボ払い」を選ぶと、利息がかかります。
しかし、ポイントとして分けて購入すると、このような利息はかかりません。
高額の返礼品が欲しい方には、いいのかもしれません。
購入ポイントは「デメリット」が大きい
ただし、購入ポイントにはいくつかデメリットがあります。
例えばこんな点に注意しましょう。
- ポイントの有効期限は、1年~最大2年
- 購入した自治体以外では使えない
- ポイントの反映まで時間がかかることがある
- ポイントの余りが出ることもある
購入ポイントには「有効期限(1年~2年間)」がある
ポイントの有効期限を過ぎると、購入したポイントが消滅してしまう恐れがあるんです。
しかも、短めに設定してあり、1年から長くても2年間しかありません。(『自治体による』とある)
使うのをうっかり忘れてポイントが消滅0円に
「消滅」って、かなり損するじゃない!
私のような「忘れっぽい人」は、気を付けたいですね。
※筆者は忘れっぽい性格ですw
参照:【Yahoo!プレミアム】解約完了までに6ページ 見てたら解約できなくなった件
購入した自治体以外では使えない
たとえば、
北海道の「網走市」で5,000ポイント(1万円)を購入したとしても、同じ北海道の「喜茂別町」のふるさと納税には使えません。
同じ北海道でも違うのね。
はい。ふるさと納税の「自治体」とは、市区町村です。
ふるさと納税は、市区町村で別扱い
都道府県ではありません。
町・区単位で「それぞれ別扱い」なので気を付けてください。
ポイントの反映まで時間がかかることがある
ポイントは購入後、入金した後でも、「使えるようになる(購入できる)までは時間がかかります。」
クレジットカード払い(即時決済)以外では、入金確認~ポイントがもらえるまで「約3週間程度」となっています。
※ふるさとチョイスでは、「ポイントをいったん即時発行する」とあります。
えーっ!インターネットでクレジットカード払いはちょっと恐いな。
振り込みにすると、入金と購入のタイムラグは感じるかもしれません。
私の場合、そのままうっかり忘れそうw
購入ポイントが余ることがある
ふるさと納税の返礼品は、商品によって交換に必要なポイント数が変化しています。
「同じ納税額でも、ポイント数が異なる」という商品もありました。
北海道網走市では10,000円の寄付で、5000ポイントがもらえます。(1万円以上であれば、1000円で500ポイントを買い足すことができます。)
網走市の商品とポイント数
- プレミアムスコーン 2,500ポイント
- ”ガツンと辛い山わさび”シリーズ【3種】詰め合わせセット 4,500ポイント
- 北の味創工房セット 5000ポイント
網走市では、1万円の寄付で「プレミアムスコーン×2個」か「北の味創工房セット×1個」なら、ポイントを余らせずに交換できます。
しかし、「”ガツンと辛い山わさび”シリーズ【3種】詰め合わせセット」を選ぶと、500ポイント(1000円相当)が余ります。
本当ね。この場合はどうなるの?
返金はできませんので、追加で購入する必要があります。
「後日ポイントを購入する」か「あらかじめ計算しておこう」
まず、後日ポイントを買い足すことが考えられます。
買い足す場合は、「網走市」の購入ポイントなら網走市で、もう1回ポイントを1万円以上購入する必要があります。
※この場合も、他の地方自治体のふるさと納税では使えませんので、網走市の返礼品しか選べません。
あらかじめ計算して「ポイント数をちょうどに」する
それか、ポイントを購入する前に「必要なポイント数をあらかじめ計算して、多めに購入する」ことです。
特に忘れそうな方は、計画的に購入したほうがいいでしょう。
まとめ:ふるさと納税のポイント制は、買い方に少々コツがいる
おさらいすると、
ポイント購入制(先払い制)はメリットとデメリットがあります。
- 「品切れ状態でも購入できる」
- 「コツコツ貯めて、高額商品と交換できる」
- ポイントの有効期限は、1年~最大2年
- 購入した自治体以外では使えない
- ポイントの反映まで時間がかかることがある
- ポイントの余りが出ることもある
特に(ポイントの有効期限を)忘れそうな方は、一度に「ポイントのまとめ買い」をしたほうがいいかもしれない。
とお話ししました。
2年後だからと思って忘れてそうだわ。
また、ポイントの有効期限は短い自治体は、1年しかありません。
うっかり忘れて損をしないようにしてくださいね。