毎年1月7日は、七草かゆの日です。

七草粥って何を入れるんだっけ?

年に一度だし、覚えてないよね。

- せり
- なずな
- ごぎょう
- はこべら
- ほとけのざ
- すずな
- すずしろ

でもあまり聞かない名前ばかりだね。
こんな植物本当にあるの?

ハーブとしては結構有名みたいよ

え?そうなの?

それに先ほどの名称は昔からの呼び方で、現代の植物とは名前が違う場合もあるのよ。
春の七草 | 現代の呼び名 | ハーブティ | |
せり | 芹(セリ科) | 芹茶 | 発汗作用、ビタミンCなど |
なずな | ぺんぺん草(アブラナ科) | ナズナ茶 | 便秘、むくみなど |
ごぎょう | ハハコグサ(ナデシコ科) | ハハコグサ茶 | たん、利尿作用など |
はこべら | コハコベ(キク科) | ハコベ茶 | 歯槽膿漏、歯周病など |
ほとけのざ | コオニタビラコ(キク科) | 解熱 | |
すずな | カブ(アブラナ科) | 根:消化をよくする 葉:食物繊維 |
|
すずしろ | だいこん(大根) | 根:消化を助ける 葉:ビタミンC、カロテン |
そこら辺に生えている”野草”は食べない

それぞれ旬の野草が七草に選ばれているんですよ。

そこら辺の野草でも「七草かゆ」に入れても大丈夫なの?

専門家以外の人の判断で野草を食べるのは、やめておきましょう。

実は、「毒草だった」という事故もあるようです。

スーパーにセットが売られているので、それを買ってきてください。

はーい
野草には、毒を持つものもある
ドクゼリは食べたら危険!「日本三大有毒植物」
例えば、芹(セリ)に似ている植物に「ドクゼリ」という毒性の高い野草があるようです。
「ドクゼリ」は、日本三大有毒植物に指定されている植物です。
(他はドクウツギ、トリカブト)
厚生労働省ホームページには、このように書かれています。
タケノコ状で中空の根茎をもつことと茎丈が大きいことが特徴で食用のセリと区別できるが、葉の形状がよく似ていて生育環境も共通しているため、若葉をセリと間違い、中毒事故が多い。
誤食するとめまい、流涎、嘔吐、頻脈、呼吸困難等の症状が現れ、死亡する危険も大きい。
毒成分は皮膚からも吸収されるので注意が必要。

芹と同じような場所に生え、間違って食べるケースもあるようです。
専門家でない限り、そこら辺の野草は食べないようにしてください。

また、皮膚からも毒が吸収されるとありますので、素手などで触らないようにしましょう。

恐っ
シソ科の「ほとけのざ」は食用不可?
春の七草である「ほとけのざ」の現代の呼び名は、キク科の「コオニタビラコ」という植物です。

つまり、違う植物ってこと?
そして、現代の「ほとけのざ」と呼ばれる植物がシソ科にもあります。

シソ科(踊子草属)の「ほとけのざ」は食用ではなく、弱毒性の植物とされています。
(若葉には薬効もあるそうですが、正しいかどうかはわかっていません。)

なんで違う名前の植物があるの?

葉っぱの形がとても似ているからだそうですよ。

たしか、「ドクゼリ」も葉っぱの形が芹に似てるんだったよね
参照:ホトケノザって食べられるんですか? | 日本植物生理学会
だいこん・カブは消化にいい
だいこんやカブは、11月~1月が旬の野菜です。
特に大根は、冬の定番で「おでん」や「煮物」には欠かせませんね。
どちらとも白く大きい「根」が特徴ですが、性質も似ているんです。

大根とカブは、どちらとも消化を助ける「アミラーゼ」と呼ばれる酵素が豊富に含まれているそうです。

アミラーゼ?

唾液などに含まれる「食べ物を分解してくれる働きをする成分」よ。

でも、大根とカブって煮込むとトロトロに柔くなるよ?

それが「消化にいい」ということなんじゃないの?
胃や腸の負担が少なく済むからね。
大根やかぶの葉も食べられる
大根やかぶの葉っぱは捨てる人も多いようです。
しかし、どちらとも食べられるレシピも豊富です。

ふりかけや浅漬けなんかもあるみたいです。

同じ根菜類(こんさいるい)である「ニンジン」や「ゴボウ」も葉っぱが食べれるみたいです。

そうなの?今まで捨ててたよ

七草の日は、食べ物を見直すいい機会にもなりそうですね。
お正月の雑学

何でお正月って、みんなでお祝いするんだろ?

1年の始まりを盛大に、祝福しているのよ 景気づけという意味合いもあるの

それって本当?