2016年は台風1号が7月3日に観測された。
過去2番目に遅い発生だという。

専門家によると「エルニーニョ現象の影響が終わった結果」だそうだ。

どういうことかというと、エルニーニョ現象の影響を受けると、
「南シナ海の海面温度が上昇し、台風や雨が発生しやすい気象になる」とのこと。

つまり、エルニーニョ現象があれば『暑くても雨が多いので、比較的過ごしやすい夏になる』とのことです。

しかし、2016年のようにエルニーニョ現象の影響が終わると、「雨が少なく、猛暑日が続く」可能性が高まるそうです。

ことしは、暑い日が続くことを覚悟しなければいけないようです。

エルニーニョ現象が終了すると、フィリピン海上で台風が発生しにくい?

フィリピン沖海上の地図

日本の台風は、主にフィリピン沖海上で発生しやすした低気圧が多く、
そのまま東寄りに北上すると日本に、西寄りに動くと中国に上陸しやすくなります。

そのフィリピン沖海上で雲が発生しにくいため、台風が少なくなるというのが専門家の見解です。

つまり、2016年は台風の発生が少ないのでは?ということです。

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「台風が少ない=台風の被害が少ない」ではない

しかし、統計によると、台風1号の発生が遅くても、年間の台風上陸数は変わらないとのことです。

どういうことかといいますと、「台風の発生が少なくても、上陸する可能性が高くなる」=「被害を受けやすい」ということです。

いわゆる命中率(直撃弾)が上がるということです。

これは、エルニーニョ現象が終わったことで低気圧が発生しにくく、低気圧同士が影響しあわないことが原因のようです。

干渉しあうものがないので、まっすぐ進んでくるとイメージすればわかりやすいかもしれません。

 

気象専門家の予測:2016年台風は少なく、暑い日が続く

2016年は比較的台風が少ないものの、『上陸する確率が高まるので警戒を怠らない』ように呼び掛けています。

また、フィリピン沖海上では、晴れ場が続くため、例年よりも暑くなる可能性が高いと指摘しています。

2016年は熱中症対策を例年よりも考える必要がありそうです。