名古屋市の見どころを漫画で説明

名古屋市観光文化交流局が行った「主要8都心における魅力度合調査」の結果が話題を呼んでいます。

インターネットのニュースサイトでは、次々と「名古屋市は”行きたくない都市”の1位になっている」と同じ報道をしているのです。

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出典:「行きたくない都市」Google検索結果より https://www.google.co.jp/search?q=%E8%A1%8C%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%84%E9%83%BD%E5%B8%82&gws_rd=ssl

今回名古屋市観光文化交流局が行った調査は、大きく分けると4種類あります。

  1. シビックプライド:今住んでいる都市の「愛着」「誇り」「推奨」の度合いを示す数値で回答
  2. 魅力度合:各都市を買い物や遊びで訪問したいか
  3. 名古屋の魅力資源:名古屋で買い物や遊ぶときに、訪れたいところ・体験したいこと
  4. 名古屋のことを連想するコンテンツ

なぜ名古屋市が「行きたくない都市1位」になったのかというと、「魅力度合」が最下位だったからのようです。

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「名古屋市を買い物や遊びで訪問したいですか?(魅力度合)」が8都市で最下位

8都市の魅力比較表
出典:都市ブランド・イメージ調査結果 都市の魅力についてよりhttp://www.city.nagoya.jp/templates/kaigikekka_2016_2/cmsfiles/contents/0000084/84533/chousakekka.pdf

名古屋市は、他の都市に比べて圧倒的にポイントが低くなっています。
次いで「大阪(16.8)」「福岡市(25.7)」とありますが、名古屋市はいずれの都市よりもかなり低いです。

また、都市の魅力が一番あると答えたのは「京都市(37.6)」、2番目は「札幌市(36.6)」です。

ここが、名古屋市が「行きたくない都市1位」と報道されている理由のようです。

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今後、名古屋市が「観光の目玉に何を持ってくるのか」がわかる?

しかし、名古屋市が「この結果を見て落胆している」ということはないと思われます。

なぜなら、わざわざ名古屋市が税金でこのような調査を行ったのは、
もともと他県よりも観光客が少ないと感じていたからです。

他の都市より魅力がないことは十分承知の上、「その対策を練るために調査したのでは?」と推測されます。

その理由として、今回の調査では「名古屋の魅力資源」「名古屋のことを連想するコンテンツ」も調査しています。

「名古屋の魅力」、「名古屋を代表する名所やブランド名」を調査することで、
「今後どのように観光客へアピールしていくのか」を探っていると考えられます。

 

名古屋市の魅力資源(訪れたいところ・体験したいこと)の調査結果

名古屋市の魅力資源
出典:Q名古屋で買い物や遊ぶことを考えたときに、何に訪れたい・体験したいですか。
  • 1位:「名古屋城」に行きたい
  • 2位:「なごやめし」を食べたい
  • 3位:「思いつかない」←これが「行きたくない都市1位」の原因かも?

3位の「思いつかない」が、「行きたくない都市1位」になってしまった原因かもしれないということを名古屋市は考えているのかもしれません。

名古屋といえば大都市ですので他にもいろいろありそうですが、
パッと思い観光名所(スポット)は少ないのかもしれません。

「名古屋といえば?」
あなたはどこかいい場所を思い浮かべることができますか?

 

補足:名古屋めしって何?

名古屋めしとは

名古屋及び近郊で広く受け入れられ、愛されてきた地域独特のメニュー
出典:なごやめし公式サイトより http://nagoya-meshi.jp/

だそうです。

みそかつ、手羽先、ひつまぶしが有名ですね。
名駅(名古屋駅)やその付近にもお店がたくさんあります。

※駅構内のお食事処はお値段が若干高い傾向がありますので、少し歩いた方がいいかもしれません。(昔食べたことがあります)

 

名古屋のことを連想するコンテンツは?調査結果より

名古屋のことを連想するコンテンツ
出典:名古屋のことを連想するコンテンツ

見たときに名古屋を思い浮かべる(連想する)物といえば?

  • 1位:名古屋城
  • 2位:中日ドラゴンズ
  • 3位:なごやめし・・・

ざっと見た感じでは、テレビでよく見かけることが多い「食べ物」や「スポーツ」、「人物」が多いようです。

中日ドラゴンズ(野球)や名古屋グランパス(サッカー)、浅田真央選手などのスポーツ関係、SKE48などの芸能関係ですね。

芸能関係にはSKE以外にも、武井咲さんや青木さやかさん、山田まりやさんなどもいらっしゃいますが、名古屋というイメージは沸きませんよね・・・。

熊本の「くまモン」みたいな強力な「ご当地キャラ」が出てこないのも、名古屋が弱い原因の一つかもしれません。

 

「シビックプライド調査」も低い傾向があるが”最下位”ではない

シビックプライド調査とは、
現在住んでいる都市に対する「愛着」「誇り」「推奨」の3つに対しての聞き取り調査
のことです。

名古屋市民に対して、

あなたが住んでいる都市に

  1. 愛着を感じますか?
  2. 誇りを感じますか?
  3. 友人や知人に(遊びに来るように)おすすめしたいですか?

という3つの質問に10点満点で評価してもらうという調査内容です。

シビックプライド調査の質問項目
出典:都市ブランド・イメージ調査結果 名古屋市観光文化交流局資料よりhttp://www.city.nagoya.jp/templates/kaigikekka_2016_2/cmsfiles/contents/0000084/84533/chousakekka.pdf

 

 

主要8都市のシビックプライド調査の結果

シビックプライド調査の集計結果がこちらのグラフですが、
これは「同意:8~10点」「中立:5~7点」「非同意:0~4点」の平均値です。

シビックプライド調査結果
出典:都市ブランド・イメージ調査結果 名古屋市観光文化交流局資料より

確かにこのグラフだけを見ると、名古屋市が全体的に低く見えるかもしれません。

しかしよく見ると、名古屋市が必ずしも最下位ではありません。

 

大阪「愛着」「誇り」が最下位

各質問のポイント数が最下位の都市を見ると、

  • 「愛着」:大阪市(44.3ポイント)
  • 「誇り」:大阪市(13.6ポイント)
  • 「推奨」:名古屋市(12.2ポイント)

となっています。

つまり、大阪市が「愛着」と「誇り」2つが他の都市より低い結果です。
それに対して「名古屋市は”推奨”1つしか最下位ではない。」ということです。

 

まとめ:名古屋市は「住みたくない都市1位」ではない

最下位の「推奨:名古屋市(12.2ポイント)」から考えると、
名古屋市は友人や知人に(遊びに来るように)おすすめしたい都市ではない」ようです。

その背景として、おすすめできる観光スポットや名所が少ないからと調査結果から見えてきました。

「名古屋城」や「なごやめし」程度のようです。
(喫茶店のモーニングも有名ですが、観光客相手の商売ではありませんし・・・)

名古屋といえばモーニングセット
名古屋といえば、喫茶店のモーニングセット(安いらしい)

他にも「動物園」や「水族館」「科学館」がありますが、他の地域にもあるので強いとは言えません。

都会といっても、「名古屋に行ったらここに絶対行かなきゃ!」という有名なお店というのも少ないのでしょうか。
(筆者は最近の名古屋事情に詳しくありません)

 

※余談ですが、この部分はなんとなく熊本県に似ています。
「熊本城(熊本地震で閉鎖中)」や「阿蘇山(噴火で進入禁止区域が広がった)」しかありません。

動物園(熊本市内)や水族館(熊本市内からかなり遠い天草方面)はあることはありますが、九州他県の方が有名です。

 

したがって、名古屋市は「行きたくない都市1位」だけど、
「住みたくない都市1位ではない」ということではないでしょうか。

かといっても、