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メキシコで豚インフルエンザ(H1N1)が流行しているというニュースが流れています。

2016年のオリンピック会場であるリオ・デ・ジャネイロとメキシコは、人の行き来は多い傾向にあります。
(飛行機で9時間程度)

まだ感染は報じられていませんが、もしかするとリオでも感染者が出る可能性もあります。

ジカ熱といい、今回の豚インフルエンザといい、中南米に旅行に行くのは大丈夫なのでしょうか?

病気になった女性

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中南米は病気の感染源になりやすい地域

水質調査

 

以前もお伝えしましたが、中南米は衛生面の整備が追い付いていない地域です。
世界的にも流行り病(感染症)が多いといわれています。

関連記事:ブラジルは「亜熱帯気候」1年間を通して”蚊”が多い国

蚊が多いということは、水はけ(排水設備や環境)が悪くボウフラが多いということです。

旅行する前には、必ずと言っていいほど予防接種を受けたほうがいいのです。

 

厚生労働省検疫所(FORTH)が推奨する5つの予防接種

中南米への旅行前に行うべき予防接種一覧
出典:FORTH|海外渡航のためのワクチンhttps://www.forth.go.jp/useful/vaccination.html

検疫所ホームページによると、中南米に旅行する際には下記5つの予防接種を受けることを推奨しています。

  1. 黄熱(蚊による感染)
  2. A型肝炎(食べ物による急性肝炎)
  3. B型肝炎(血液・体液を介して感染)
  4. 狂犬病(動物に咬まれると感染)←ペットも注意
  5. 破傷風(土の中の破傷風菌が傷口から侵入)

ちなみに今回問題になっている「豚インフルエンザ」は、今のところワクチンがありません。
事前の予防が難しいため、中南米への旅行を控えるように注意を呼び掛けています。

どうしても滞在しないといけない場合は、マスクなどを着用しましょう。
おそらく現地の人はマスクをしていませんし、咳エチケットなどの習慣はないと思われます。

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豚インフルエンザの症状と対策

養豚場

豚インフルエンザ症状の特徴としては、通常の風邪にプラスして、高熱になりやすいことがあります。

その他にも、呼吸器系の疾患(喘息など)が多いことも確認されています。
(人に限らず豚も呼吸器官がやられる)

また、通常のインフルエンザよりも死亡率も高い傾向にあります。

しかし、まだ現地から正確な情報が得られていませんので、何とも言えない状況にあります。

 

2009年に大流行した豚インフルエンザから見た傾向

豚インフルエンザは、昨今中国や日本で多発している鳥インフルエンザと違い、感染例が極めて少ない傾向にあります。
そのため、治療方法やワクチンの研究が進んでいません。

 

感染経路は養豚場

そもそも豚インフルエンザ自体は身近なウイルスであり、ブタ-ブタ間の感染は日本でも日常的によく見かける病気です。

しかし、(人-ブタ)間はもちろん、(人-人)間も染しにくい特徴もありますので殺処分も行われていません。

2009年大流行した後は感染した例もほとんど報告されていないため、稀にしか発生しないといえます。

しかしながら、今回の豚インフルエンザウイルスは、何らかの変異が起きた可能性もあるためWHOは慎重になっています。

 

豚肉を食べても問題はない

豚インフルエンザは、食べ物で感染した例はありません。
そもそも、豚肉に加工される過程で消毒されているからです。

しかし、鳥インフルエンザでは「卵の加熱処理」を推奨していましたので、海外で生の豚肉を食べる機会は避けたいところです。

※日本国内では「豚肉の生食」の提供が禁止されているため、知らずに食べることはありません。
(食中毒になる可能性が高いため)

 

中南米への旅行する前に知っておくべき5つの予防と対策

まず、中南米に旅行する人がやるべき病気やケガの予防対策として、下記5つのことを行いましょう。

  1. マスクを持参する(着用する)こと
  2. は持参すること
  3. の対策はすること
  4. 手洗いは清潔な水ですること
  5. うがい薬が必要だと思う方は、持参すること(海外ではあまり売られていない?)
  6. 大使館の連絡先を控えておくこと

 

海外旅行には薬の持ち込みが必須

海外旅行者にとって、薬は重要です。
内服薬以外にも、けがをした時の消毒液なども必要です。

  • 腹痛薬・胃腸薬(海外の食事が合わないと胃や腸がやられる)
  • 消毒液(傷などの殺菌)
  • 清潔なガーゼ・絆創膏(雑菌の侵入を防ぐ)←破傷風の予防に
  • 風邪薬・頭痛薬(国によって成分が異なる)
  • 防虫剤

旅行先によっては、薬局の数が少なく、薬自体が手に入らないことも多いようです。

売られていても、高額になっていることも珍しくありません。(特に外国人には)

たとえ薬が買えたとしても、服用の注意事項(一日に何錠を何回に分けて?食後?食前?)が読めなければ、恐いですよね。
(もし、違う薬を手渡されていたとしても、わからず服用してしまう可能性もあります)

現地に詳しい人が身近にいない限り、あらゆる点で安心できないのです。

 

衛生面にも注意(腹痛の薬)

中南米(ブラジル・メキシコを含むラテンアメリカ)は、発展途上国であり日本のように衛生状態が整っている地域ではありません。
※リオ・デ・ジャネイロは、ブラジルにあります。

そのため、上下水道の利用にはある程度気を配る必要があります。
ある程度設備が整ったホテルなら比較駅大丈夫でしょうが、施設によっては下水道は川や海に垂れ流しということもあり得るそうです。

 

腹痛に備えて薬を持ち歩こう

中南米では、二枚貝からの感染が多く「A型肝炎(食中毒)」が流行しています。
※主な感染源は人の排出物(糞や吐いたものに含まれる食中毒菌)です。

また、日本人は清潔感のある国で育っているため、他の国の人よりも免疫力が低い傾向にあります。
たとえ現地の人が大丈夫でも安心はできません。

 

旅行先の日本大使館の電話番号は控えておこう

海外には日本大使館があります。
基本的に、日本人が旅行することが多い国には大なり小なりあります。

「大規模な災害」や「テロ」などで安否確認や状況確認に利用されていますが、それだけではありません。

大使館は、急な病気やケガ、事故や犯罪に巻き込まれた時に相談する場所です。(ある意味、駆け込み寺)
信頼できる病院や避難場所を手配してくれたり、日本への連絡も手助けしてくれます。

※ただし、金銭の貸し借りはできないため紛失や盗難にあった場合は、日本から送金するための助言(アドバイス)のみ行うとあります。

参照:大使館ができること/できないこと 在フランス日本国大使館HPより
http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/anzen/dekirukoto.html