国土交通省の「ハザードマップ」をご存知でしょうか?

ハザードマップとは、日本地図に災害が起こりやすい場所を表示してくれる機能を持っている地図です。

国土交通省のハザードマップが凄く便利に。

先生汗

実は、2017年6月6日に国土交通省が持っているハザードマップが、こっそり(?)改善されてました。(今さら知った)

国土交通省のハザードマップ
国土交通省のハザードマップ 出典:国土交通省ハザードマップポータルサイトhttps://disaportal.gsi.go.jp/

ハザードマップで改善された3つの機能

  1. 危険地域の表示(3種類)の同時表示機能
  2. 探しやすいボタン形式
  3. スマートフォン対応(レスポンシブデザイン)
chekp

特に「危険地域の表示」は必見です。

スマホ使

これら3種類の危険地域がわかります。

  • 洪水浸水想定地域の表示
  • 土砂災害危険個所の表示
  • 津波浸水想定地域の表示

では、どのように改善されたのか見てみましょう。

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3種類の危険地域が1つの地図にまとまった

ハザードマップ3種類の表示方法
ハザードマップ3種類の表示

1つのハザードマップで「3種類の危険地域」が表示される

  1. 「洪水」が起こりやすい地域の表示結果
    洪水のハザードパップ
  2. 「土砂災害」が起こりやすい地域の表示結果
    土砂災害の起こる可能性が示されたハザードマップ
  3. 「津波」が起こりやすい地域の表示結果
    津波の危険地域が示されたハザードマップ

※各地図は国土交通省ハザードマップポータルサイトで見れます。

chekp

国土交通省のハザードマップ1枚だけで、これらがわかるようになり便利になってますね。

女生徒考

今までは、どうだったっけ?

先生苦笑

今までは、「地方自治体などが独自に」地域限定版を作ってました。

「この地域の洪水マップはこれ」「この地域の土砂災害用マップはこれ」など、それぞれで独立していたんです。

先生汗

しかも、PDFファイルでしか見れない地域もありました。

先生息

PDFはスマホで見れない機種もあり、かなり不便でしたね。

 

各部署で作成が国が一括管理

今までハザードマップは、国土交通省だけでなく、様々な行政機関が独自に開発していました。

  • 国土地理院
  • 国土交通省国土政策局国土情報課
  • 各地方整備局

などなど

これらは独立してハザードマップを作ってますので、1つの地図で表示することができませんでした。

先生汗

いわゆる「違う部署のことはわかりません。」状態だったんです。

それが、合同で1つの地図を作ることになったのです。

先生驚

スゴイ改革的なことといえますねー。

女生徒真顔

お役所の縦割り業務から一歩前進したのね(たぶん)

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台風・大雨やるべきことは?

ハザードマップの洪水をチェックして水害の予想図を見ましょう。

洪水のハザードパップ

もし、雨量が多くなったら、どの地域が危ないのかを確認し、(水色の)範囲の外に移動しましょう。

chekp

通る予定の方は、それた方がいいこともあります。

年々「台風の大型化」「局所的な豪雨」がたびたび起こっています。

2017年も、すでに大きな災害になっています。

平成29年7月九州北部豪雨:福岡県朝倉市や大分県日田市などで、7月5日から6日までの総降水量が多い所で500ミリを超える大雨を記憶。

出典:「平成29年7月九州北部豪雨」と命名(日直予報士) – 日本気象協会 tenki.jp

特別警報が出る前に

このような雨は、いつどこで起こるかは誰もわかりません。

気象予報士さんが気が付いても、自治体が断定して特別警報を出するまでに時間がかかります。

 

chekp

あなたがやることは、危険な地域を把握して、避難する場所を知っておくことです。

大雨特別警報が発令される基準とは

大雨特別警報とは、「50年に一度の大雨になった」と判断された時に発令される警報です。

  • 3時間の降水量
  • 土壌の中に貯まっている雨の量

が、150mm以上の場合に発令されるとあります。

大雨特別警報が発令される基準
気象等の特別警報の指標 気象庁資料http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tokubetsu-keiho/sanko/shihyou.pdfより
先生汗

もちろん「50年に一度しかない」わけではありません。

今日発令されて、明後日も発令されるかもしれません。

台風特別警報の基準

大雨以外にも、台風特別警報もあります。

台風特別警報が発令されるのは、「伊勢湾台風」級の規模の台風が接近する時のようです。

女生徒疑問

「伊勢湾台風」って何?

昭和34年9月26日に来た台風で、中心気圧が929hPa(ヘクトパスカル)の規模だったようです。

  • 死者・行方不明者5,000人以上
  • 負傷者30,000人以上

引用:伊勢湾台風 気象庁HPより

先生汗

被害がかなり大きいですね。

台風の強さは中心気圧が関係する

中心気圧が929hPa(ヘクトパスカル)とあります。

台風が来たら、この数字に注目しましょう。

台風の勢力(威力・風の強さ)は、中心気圧が低いほど強くなります。

女生徒困惑

何でなの?

chekp

風は気圧が高い場所から、低い場所に流れる習性があるからです。

低気圧と高気圧の関係

先生手

また、気圧が低いと、高い所からの風も強くなります。

気圧と風の強さ

先生「実は」

つまり、中心の気圧が低ければ低いほど、風の強さが強くなるといえます。

女生徒納得

つまり、台風のヘクトパスカル(hPa)が低いほど、風が強いってことだね。

台風と雲の形は風の流れで作られる

2017年の台風5号は中心気圧が945hPa 危険なの?

女生徒考

今日本日本に向かっている台風5号は、945hPaか・・・

女生徒笑

伊勢湾台風(929hPa)よりも弱いから安心だね

注意点

そういう考えじゃダメ

先生驚

台風は「風が強いだけじゃない」でしょ!

先生苦笑

雨の量もチェックするのよ!

先生汗

土砂災害なんて、風の強さで起きるわけじゃないでしょ?

 

先生指

だから、中心気圧だけで判断しちゃダメ!

chekp

まずは、ハザードマップで、「避けるべき場所」を確認しなさい!

少女ブー

はーい。